子供と大人の癇癪の原因はちがう。更に大人の癇癪は二段階に分かれる

(2020/05/18記事更新)子供と大人の癇癪の原因は違います。
正しく原因を知らないと適切な対処法にたどり着けません。
この記事はそれぞれの癇癪の原因を明らかにし、更に大人の癇癪には二段階があり、段階ごとの対処法を解説しています。

1.子どもの癇癪と大人の癇癪は原因が異なる

①子供の癇癪の原因

赤ん坊の時、人は泣くことしか自分の意志を表す方法を持ちません。

少し成長して少年時代に入ると、豊かな感情表現を行うようになります。
しかし依然として養育者の保護なしには何もできませんので、自分の意志を通そうとして泣きわめくこともあります。

子供は泣いたり、わめいたり、地団駄(じだんだ)を踏(ふ)んだりして自分の我(が)を通そうとします。
子供時代に癇癪を起こすのは、ある程度は仕方のないことです。
なぜなら、それ以外に自分の我(が)を通す術(すべ)を知らないからです。

〇問題は大人になっても子供時代と同様に感情を爆発させることによって自分の我を通そうとすることです。

②大人の癇癪の原因

大人になっても感情の爆発を続ける理由は何でしょうか?
複数の原因が考えられますが、もっとも一般的な原因は学習効果によって間違った理解を正しいと思い込んでしまったことにあります。

俗に「味をしめる」と言います。
子供時代に感情を爆発させて得(とく)をした経験が、「感情を爆発させちゃえばいいんだよ」と大人になった自分にささやきかけます。

精神的に健康な人は、そのようなささやきかけに同意することはまずありません。
なぜなら自分の意志を通す手段を他にも持っているからです。
それに怒りを爆発させると自分が所属するグループでの評価が下がり、自分が損をするのを知っています。
しかし心理的な問題がある場合はバカのひとつ覚えのように同じ手を何度も使います。

その理由は色々あります。
感情を爆発させるのが使いなれた手であり、他の手を考えるのが面倒くさいというのもあるでしょう。
このレベルの癇癪持ちは『嗜癖(しへき)』と呼びます。
この段階では単なる嗜癖であり、言ってみれば癇癪はその人にとって仲の良いお友達です。

しかしその段階は長くは続きません。
同じ嗜癖を多用すると、それはすみやかに依存症へと移行します。
一旦こうなってしまうと自分の力では怒りをコントロールすることができなくなってしまいます。
この段階の癇癪を『怒り依存症』とありのパパは呼んでいます。

2.癇癪への対処の仕方

①嗜癖に留まっている場合はカウンセリング的アプローチ

カウンセリング的なアプローチとは原因を明らかにし、その原因に応じた対策をたて、それを実行することによって解決をめざす立場です。

この場合ですと原因は「怒りを爆発させれば自分の意志を通すことができる」という間違った思い込みです。
ですから対策は、この間違った思い込みを打破することです。
実行の仕方には色々あり、ご自分に合ったもっとも適切な方法を実行なさることです。

一例として、ありのパパは心の中でムッとしたとき自分自身に向かって「私がその人のために生きているのではないように、その人も私のために生きているのではないのだ」ということを言い聞かせるようにしていました。

②依存症レベルの場合は12ステップと自助グループ

お酒の問題を持っている人に単なる大酒飲みとアルコール依存症の人がいます。

同様に怒りの爆発という問題をもっている人にも単なる癇癪持ちと怒り依存症の人がいます。
前者の癇癪持ちですとカウンセリング的アプローチが有効ですが、後者の依存症レベルにある人にはカウンセリング的アプローチは効果がありません。

この二つを分ける分水嶺(ぶんすいれい)は何かというと、それは多少とも怒りをコントロールできるかどうかにあります。
怒りを爆発させる前に何らかのアクションを行えるか、それともほぼ自動的に怒りを爆発させているのかということです。

ありのパパ自身は、ほぼ自動的に怒りを爆発させている自分に気づいたとき、自分を怒り依存症であると認めざるを得ませんでした。

そのような状態にある人であっても回復が可能です。
回復は『治る』こととは違います。
治るとは症状とともに原因も消えてなくなることです。
回復とは症状はなくなるが原因はそのままであり、いつでもスリップしてしまう危険がある状態です。

ちょうど糖尿病のようなものです。
糖尿病は治るということがない病気です。
しかし薬とカロリーコントロールによって健康な人と同じような生活を送ることが可能です。
糖尿病の人が具合がいいからということでバカ食いしたりすると、てきめんに症状が悪化します。

ありのパパも自分が怒り依存症であると自覚してからは怒ることを一切止めてしまいました。
それからは心と体の状態がとてもよくなりました。
そうしてから12ステップを学び始めます。

具体的な回復の仕方は12ステップに取り組んで「霊的に目覚める」ことと、12ステップミーティングと呼ばれる共同体に参加することです。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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2件のコメント

  1. 初めまして。
    幼少期から癇癪持ちで、大人になってからも感情コントロールが難しい専業主婦です。

    宗教というか其の手の件は信じることが出来ません。
    家庭ではなく学校と10代の頃の友達関係によってこの考えに至りました。
    何故だか貴方の癇癪の解説に惹かれました。

    幼い二人子供がいますが、下の子とどう付き合うのか、分かりません。
    憎しみさえ、抱くこともあります。
    ギリギリのところで感情を抑えてます。
    正直、もう毒親になっていると思います。
    多分怒り過ぎてこの依存症なんだと思います。
    子育てしていくうちに忘れていた苦い思い出や離れている義家族からのプレッシャーにおしつぶされそうです。

    1. こんにちは、be-bearさん。
      初めてのコメントをありがとうございます。

      ご自分が癇癪持ちというだけでは自分が損をするだけですから気が楽です。
      しかし、お子さんに対して感情が爆発するということであれば、愛するわが子を傷つけてしまうということで、さぞお苦しみのことでしょう。
      お気持ちをお察しします。

      でも絶対大丈夫。かならず回復します。
      気休めではなく、そう言うことのできるしっかりとした根拠があります。
      どうぞ回復に向けて確実に一歩一歩歩みを進めていただきたいです。

      近日中にbe-bearさんへのお答えをブログ上にアップいたします。
      しばらくお待ちください。

      またコメントしてください。お待ちしています。

      追伸:2015/07/12にブログ記事をアップしました。
      よろしければお読みください。

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