アダルトチルドレンは親をゆるす必要はない。回復は自分もち!

(2020/05/11記事更新)「ドロップ ザ ロック」の26頁には自分が短所にしがみついていることは棚に上げて、親のせいにしている人のことが書かれています。
この記事はどうしたらその罠から抜け出ることができるのかについて解説しています。

        

1.アダルトチルドレンの問題と養育者の責任

アダルトチルドレン(AC)が問題を抱えている原因は親との関係にあります。
しかし自分の問題を解決し、回復していく責任はAC自身にあるのであり、親にはありません。
この当たり前のことを認めることが出来るかどうかが、ACが回復できるか否かの分岐点(ぶんきてん)になります。

ACでないスポンサーやACの問題の知識のないカウンセラーなどが、ACに対して安易に「親を赦さなければなりません」と指導することがあります。
しかしこれは回復にとって逆効果です。
二つの間違いがあります。

①赦しを欲している人にだけ赦しを提供できる

「自分はちっとも悪くない」と思い込んでいる人は赦しを受け取ることが出来ません。
そのような人に対して一方的に赦すことを無理強いするのは被害者の側が謝罪するというとんでもないことになりかねません。

聖書には「悔い改めて、信じる」とあります。
悔い改めるとは「私が悪かった」と言うことであり、赦されなければならない自分を認めることです。
これは悔い改めていない人を赦してはならないということでもあります。

②赦すにも順番がある

その順番とは自分に一番近い人から赦していくということです。
自分に一番近い人とは誰でしょうか?
両親でしょうか?いいえ、違います。
自分に一番近い人とは、自分自身という存在です。

        

2.自分自身の赦し方

自分自身を赦していない人に他の人を赦すことは決して出来ません。
ではどのような自分自身を赦すのでしょうか?
ここが肝心です。
それは両親を赦そうとしても赦しきれない自分自身を赦すのです。
自分の回復のために養育者を赦さなければならないと思うし、養育者にも悪いところばかりでなく良いところもあった。
それは分かってはいるのだが、それでもなお赦せない。
そのような自分自身を赦すのです。
徹底して赦します。
ありのままに受け入れ「そういうもんだ。ちっとも悪くなんかない」と無条件に受容します。

        

3.養育者を憎むだけの人と、赦そうとしても赦せないのは違う

これは「赦してなんかやるもんか」と毒吐きしているのは異なります。
なぜなら、このような人は養育者を赦す必要に気づいておらず、ただただ「親が悪い。私がこうなったのは親のせいだ」と泣き言を言っているだけだからです。

それに対して親を赦せない自分自身を赦す人は、親を赦さなければならないことを理解していますし、親を赦そうともしています。
その上で赦せない自分自身を無条件に受け入れて赦しているのです。

片方は回復のスタートラインにも立っておらず、もう片方はあと一つパズルをはめれば回復が軌道に乗るというところにいる人です。
これは天と地ほどの違いがあります。

[まとめ]
問題の原因は養育者にある。
しかし回復していく責任はAC本人にある。
このことを忘れないようにしたいものです。

AC Skypeミーティングのお誘い
アダルトチルドレンと共依存症者のためのSkypeミーティングが始まりました。 時間は毎週水曜日の20時〜21時…

◎回復と平安と祝福を祈っています。

        

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