(2020/04/01)どんなことにも「木を見て森を見ず」ということがあり得ます。
12ステップにも同じことが言えます。
この記事をお読みいただくと「今取り組んでいるステップにはこのような意味がある」とわきまえつつ取り組めるようになります。
目次
1.神との和解
①ステップの1〜3は自分の無力を認め、神を信じ、委ねるステップ
無力を認めることはキリスト教の悔い改めに当たります。
神を信じることは文字通りそのままを意味します。
委ねるとは、献身と従順に相当します。
②12ステップが教える「委ねる」とは漠然としたものではない
これは棚卸し作業、短所を取り除いていただく作業、人々に埋め合わせを行っていく作業の三つを行うことを指しています。
ある人々は「ステップの3までで良いじゃないか」と後のステップをやろうとしません。
しかしこれは執行猶予が切れかかった犯罪者のようなものです。
再犯・スリップは時間の問題というわけです。
2.自分自身との和解
神との和解がすんだら、今度は自分自身との和解です。
「今まで知らん顔をしててゴメンね」と謝るわけです。
①ステップの4・5は棚卸し作業です。
この作業を思い入れたっぷりにやってはいけません(笑)。
事務作業のようにスピーディーにしかも手を抜かずにやることが大切です。
棚卸し作業の目的は悔い改めでもなく、思い出に浸るためでもありません。
目的は自分の短所を見つけ出すことです。
あたかも売れ残った商品を探しだし、処分してしまうのが実際の棚卸しであるように、12ステップの棚卸しも私たちの人生の中の『傷のついた記憶』を引っ張りだしてきて、処分するために行います。
②6・7は神に自分を変えてもらうステップです。
4・5で、はっきりと気づいた自分の短所を神に取り除いてもらいます。
ステップの6・7が、このプログラムの核心です。
ビッグブックなどの教科書的書物に6・7の記述が少ないこともあって軽視されがちな部分ではあります。
しかしこの短所こそが私たちを苦しめていた張本人なのです。
この犯人を特定し、追い詰め、私たちの人生から追い出さないでどうすると言わなければなりません。
3.人々との和解
①8・9は人々への埋め合わせ
自分が迷惑をかけた人々に埋め合わせを行います。
ある時にはすぐさま行いますが、ある時には埋め合わせを行うのが困難かもしれません。
大切なことは神が自分に今埋め合わせをするように導いておられると感じる時、すぐに埋め合わせが出来るように準備をしておくことです。
②10〜12は霊的目覚めを維持する。
日々の棚卸し、祈りと黙想、メッセージを運ぶことは霊的目覚めを維持するために必須のことです。
神の恵みと力が常に自分の心と生活に流れ込むようにしたいなら、その秘訣は入り口と出口をしっかりと作っておくことです。
日々の棚卸しと祈りと黙想が入り口に、メッセージを運ぶことが出口となります。
◎回復と平安と祝福を祈っています。