(2020/02/26記事更新)棚卸し表を書くときに、性の振る舞いについては他の項目を書くときとは異なるアプローチをします。
この記事は性の振る舞いの棚卸し表を書く方法を解説しています。
1.性本能と他の本能の違いとは?
安全本能からくる食欲は食事という行為を生み出します。
食欲が満たされないと空腹感以外に不快な感情が生じます。
「腹が減ると機嫌が悪くなる」みたいな感じです。
性本能の場合も性欲は性の振る舞いという行為を生み出します。
食欲と同様に満たされないと不快感を感じます。
食欲の目的と食欲は直結していますが、性欲の目的(種の保存)と性欲自体は直結していません。(食欲も他の欲求を満たすために用いられるときがあります)
動物・植物の生殖は自然又は神の摂理によるものですが、人間の性欲による活動は自己意志によって行われる選択的な行動です。
一般的に言って、性欲は他の欲求を満たすために用いられる場合が多いです(例えば共存欲求など)。
性欲は人間にとって非常に魅力的であり、強い感情に基づく行為です。
それゆえに大きな問題を生み出しがちというわけです。
2.不健全な性行為の特徴
不健全な性行為とは、相手に真の関心をもってセックスをすることなく、自分の満足を得るためにセックスを行うことです。
自分の満足を得ることしか見えなくなり、相手への真の関心が不足していることが原因です。
パートナーに対して人格的関係を持っているなら、パートナー以外に目が向くはずもありません。
ですから相手に真の関心を持っていれば婚姻の関係にある者以外との性交もいいのかと考えてはなりません。
どうしても[病的に・継続的に]目が向く場合は性依存症の可能性があります。
もう一つの不健全な性行為の特徴とは切りがないということです。
その結果、欲求不満だけが残ります。
その欲求不満はパートナー以外の者と性行為を行うという破滅的行動へと陥らせます。
3.性の振る舞いの棚卸しの具体的方法
①理想を考える
まず「私は性の振る舞いにおいて、こうありたい」という理想を決めます。
これは他人が持っている理想ではなく、自分がこうありたいと考える理想でなければなりません。
こうありたいという理想をあらかじめ決めておくことが、性の棚卸しでは大切なことです。
棚卸しの対象はすべての性関係が対象になります。
②理想に向かって成長する
その自分なりの理想に向かって、歩みを進めます。
③判断できないときは神に頼る(神を最終審判者とする)
私たちが生きていくとき「これは、どうなの?」というグレーゾーンが往々にして存在します。
このような時、誰かの判断ではなく、あなたの判断を尊重し優先することが大切です。
なぜなら『幸せは自分持ち』だからです。
④理想を外れたときは悔い改める
自分の決めた理想の軌道を外れたときは、すぐに軌道修正を行います。
なかには「もういいや。ここまで失敗したんだから、最後まで失敗してやる!」などと逆ギレする方もいます。
ありのパパはこのような方に申し上げたい。
「何が『もういいや』だよ!ふざけるんじゃない。取り返しがつかなくなる前に戻って来い!」
このような①から④までの営みを「生きていくうえでの知恵」と呼ぶことが出来ます。
⑤性の振る舞いを理性的判断の元におく
性の振る舞いには強い感情的反応が伴います。
その故に性の振る舞いを理性的判断の元におくことは、私たちが平安に満ちた人生を送る上でとても重要なことです。
私たちの人生がうまくいかない理由が、性の振る舞いにあったりするのはありふれたことです。
ですから「私には何の問題もない」などと問題に蓋(ふた)をすることなく、正直な心になって性の振る舞いに関する棚卸し表を完成していただきたいと願っています。
◎回復と平安と祝福を祈っています。
