(2020/02/17記事更新)自己一致とはできない自分を認め、しかし神には何でもできると信じ、課題に挑戦することです。
この記事では大切な三つの点を明らかにし、回復・成長していくための方法を解説しています。
1.ありのままと回復&成長の関係
ありのままとは要するに本当の自分を認めることです。
これを自己受容と言います。
多くの方々がありのままを受け入れることと成長することを対立的に捉えています。
しかし実際はそんなことはなく、相互は補完する関係にあります。
どういうことかと言いますと、成長しようと思っても自己受容できていない人は成長するためのエネルギーがないということです。
成長するために必要なエネルギーは「自分はありのままでいい」と思えるところからやって来るからです。
人間関係を良くするための秘訣は三つあります。
共感的理解・肯定的配慮・自己一致です。
①共感的理解
共感的理解とは他者に対して温かい眼差しを向けるということです。
要するにこれは他人を自分の仲間だと捉えることです。
これが出来ないと人間関係はそもそも成立しません。
しかし他者を仲間だと思える人はどれぐらいいるでしょうか?
ありのパパは到底思えません。
赤の他人はどこまで行っても赤の他人でしかありません。
この自分の本音を認めることを自己受容と言います。
②肯定的配慮
肯定的配慮とは相手のものの考え方に対して配慮するということです。
ありのパパのことを言えば、「私が正しい。他者は間違っている」と思い込んでいます。
ですから決して相手の考え方に対して配慮することができません。
これを認めることができずにジタバタしていると人生を棒に振ることになります。
ここにおいて自己受容するとはそのようにしか思えない自分を認めることです。
③自己一致
できない自分を認めただけで終わったとしたら、やはり人間関係はうまく行きません。
なぜならうまくいかそうとするなら、どうしても共感的理解を持ち、肯定的配慮を行う必要があるからです。
自己一致とはできない自分を認め(ステップ1)、しかし神には何でもできるからである(ステップ2)と信じることです。
これが自己一致した状態です。
私たちお互いは、右手には「神の恵みへの深い満足と感謝」を持ち、左手には「自分が獲得すべき領地を奪い取る働き」を持っていたいものです。
2.回復・成長の勘所(かんどころ
私たちはどの領域で回復し成長していく必要があるでしょうか?
もしあなたがアダルトチルドレンなら二つの領域で成長することが必要です。
①性格上の欠点・短所を取り除かれることにおいて
ステップ6の文言には完全主義者にはたまらない単語があります。
「性格上の欠点を〔すべて〕取り除いていただく準備が〔すべて〕整った」
これは言葉にすると簡単ですが、実践するとなると一筋縄(ひとすじなわ)ではいきません。
なぜなら人生の長い間、一緒に過ごしてきて、どの部分が自分で、どの部分が短所かの見分けが付かないほどだからです。
それはあたかも臓器に癒着した腫瘍(ガン細胞)のようなものです。
引っ剥がそうとすると痛みが走りますし、何より考えなしに引き剥がすと健康な臓器に損傷を与える危険があります。
しかし実際には心配する必要は何もありません。
なぜなら執刀医は神様だからです。
ただ、この手術は全身麻酔ではなく部分麻酔で行われるものであり、私たちの側の協力が欠かせません。
私たちの側ですることは自分の人間関係において短所を使うことを決してしないと決断することです。
〇これは一度限りの決心ではなく、継続的な決心であり、この決心を毎日確認することが大切です。
②アダルトチルドレンの問題リスト
もう一つの領域で回復が期待されているのは、ACの強迫的生き方の領域です。
全部で13個あります。
これら一つ一つがアルコール依存症者にとっての再飲酒、薬物依存症者にとってのスリップに当たります。
ACに可能なのは症状の除去ではなく、スイッチが入らないようにすることです。
まさしく「私は治らない。しかし回復は可能。だから回復に専心しよう」ということです。

◎回復と平安と祝福を祈っています。
