依存症と単なる嗜癖は別物。依存症を確定するポイントは二つある!

(2020/01/17記事更新)「果たして自分は依存症か、それとも単なる嗜癖だろうか?」と疑問に思っておられる方はいませんか?
この記事では依存症とそれ以外のものの違いを明らかにし、依存症の特徴を解説しています。

1.依存症と非依存症のちがいは何か?

AA(アルコール依存症者の自助グループ)の哲学的基礎を築くのに大きな貢献をした人にシルクワーク博士がいます。

彼はアルコール依存症は道徳の問題ではなく、肉体と精神の両面にわたる病気であると見抜いた初めての人でした。
彼は「アル中はアルコールに対してアレルギーを持っている」と言いました。

これはアレルギーという言葉の一般的な使い方とは異なるように見えます。
しかしアレルギーの元々の意味は「他の人とは異なった反応を示すこと」です。
たとえば蕎麦(そば)アレルギーを持つ人が、蕎麦を食べたり、ソバ成分が含まれる食品を摂取すると重篤(じゅうとく)な反応が現れます。
時として死に至る場合もあります。
しかし蕎麦アレルギーを持たない人は、蕎麦をいくら食べてもこのような症状は現れません。

シルクワーク博士はアルコール依存症者にとってアルコールはソバアレルギーと同様な症状を引き起こすと言ったのです。

〇依存症と非依存症を分けるものは、このアレルギーがあるかどうかという点です。

2.アレルギーが渇望現象を引き起こす

問題の原因がアレルギーであるなら、これを「意志が弱い」とするのは全くの見当外れということになります。
この見当外れの理解のために12ステップが登場する以前のアルコール依存症の治療の結果ははかばかしいものではありませんでした。

しかし12ステップを治療方法として採用し始めると、すぐに効果を現しました。
これが何よりも的を外していないということの証拠であると言うことが出来ます。

・いったん飲み始めたら止まらなくなる。(アルコール依存症)

・怒り始めたら、怒りが爆発してしまう。(感情・情緒の障害)

・日常生活が強迫的行動に満ちている。(アダルトチルドレン)

・いったんポルノを見始めると止まらなくなる。(性依存症)

・薬物依存、ギャンブル依存、買物依存、摂食障害、窃盗依存、 共依存など原理はみな同じです。

アレルギーを治そうとする人はいません。
アレルギーを治そうとするのではなく、アレルギー物質が含まれる食品を摂取しないようにします。

同様に依存症者も依存症を治そうとするのではなく、依存物質(アレルギーを引き起こす物質)を体内に入れないことを留意するようになります。

このように肉体面での問題である渇望(かつぼう)現象をどう取り扱うかが決定すれば、次の問題は渇望現象を引き起こす精神的渇望すなわち強迫観念の問題へと移って行きます。

3.治療に霊的プログラムを採用することの医療関係者の心理的抵抗感

「自分を超えた偉大な力」を活用する12ステッププログラムは科学的であることを良しとする医療従事者にとっては当然のことながら抵抗があります。
しかしその効果は驚くべきものであり、認めざるを得ません。
現在、我が国の依存症治療を行う精神科病院の多くでAAなどの12ステップグループの紹介と実践が行われています。

これとは別の理由で教会関係者にも心理的抵抗感があります。
なぜなら依存症は罪であり、その罪から救われるのは信仰によるというのが教会の見解であったからです。

しかし12ステッププログラムでは依存症は罪ではなく、病気であるとはっきりさせることが回復の第一歩であり、大前提となります。

ありのパパの個人的経験を申し上げると、アルコール依存症の方が教会に来られたことがありました。
しかしその方は教会に来始めてまもなく亡くなられました。
ありのパパはいつもその方の隣に座っていたのですが、何を話せば良いのか皆目(かいもく)見当(けんとう)がつきませんでした。
当時のありのパパと言えば[神・罪・救い]の三段論法で人を無理やり信仰に導く方法しか知らなかったからです。
ありのパパが12ステップに殊更(ことさら)にこだわるのは、その時の経験が大きな理由の一つになっています。

4.回復しても治ってないのが依存症の特徴

精神面での問題である強迫観念だけを重視して、肉体的問題を無視することは出来ません。
肉体的問題とは渇望を引き起こす現象のことです。

二つの問題のうち、精神面での強迫観念だけを重視して、肉体面での渇望現象を軽視するなら、重大な結果を招きます。

何年もシラフを保っているアルコール依存症の方が、再飲酒しても正常な酒の飲み方ができる場合があるそうです。
しかしそれは長続きせず、気が付くと再びアルコール依存の地獄に嵌(は)まっているのです。
この正常に飲める期間は人によって異なります。
はじめから渇望現象がぶり返す人もおれば、何ヵ月かは正常な飲み方が出来る場合もあるようです。

依存症の回復には12ステップが大変有効です。
他の治療法によっては回復できなかった多くの人々が実際に回復しており、その人々は何年もたった現在も回復を維持しています。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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