(2019/11/23記事更新)依存症は精神と共に肉体の病気であると言われます。
この記事ではその意味を明らかにし、解決の方法を解説しています。
1.依存症者にとってのアレルギー症状とはどんなものか?
アレルギーという言葉の本来の意味は異常な反応(アブノーマルなリアクション)を示すということです。
それは特定の何かが体の中に入ると異常な反応があらわれるということです。
アルコールに対して異常な反応が現れる人のことをアルコホーリクと言います。
アルコホーリクにとってのアレルギーは「渇望現象」とも呼ばれます。
ギャンブル依存症者がギャンブルを止めようとしても止められないのは、この渇望現象のためです。
一旦打ち始めると止めることが出来なくなるため、外部的要因がなければ止められなくなります(たとえば店が閉まるなど)。
ギャンブル依存症の方のお話を伺ったことがあります。
一旦打ち始めると止めることが出来ないため、涙を流しながら「神様、お願いです。打つのを止めてこの店から出ることが出来るようにしてください」と心の中で祈るのだそうです。
この方はそのようなことを何度も体験したのちに「あぁ、私にはパチンコをはじめとするギャンブルを正常に楽しむことは二度と出来ないのだ」と悟ったとのことです。
これがギャンブラーにとってのアレルギーであり、渇望現象と言われるものです。
依存症が起きる脳の仕組み
脳の中で欲求を司る報酬系という部位があります。
気持ちが良いと、もっとやろうという指令がでます。
普通の人はアクセルの指令とブレーキの指令がバランスをもって出されているが、依存症の人はそれがアンバランスらしいということが分かっています。
2.解決はあるのか?
疑いようもなく存在します。
それが霊的目覚めです。
人格の変化をもたらしてくれる霊的目覚めによって強迫観念から逃れることができます。
ここで注意しなければならないのは、解決があるのは強迫観念に対してだけだということです。
どういうことかと言いますと、霊的目覚めは初めの一杯を飲ませないでおく力、パチンコ屋に入らせないでおく力は与えてくれます。
しかし二杯目を飲まないでおく力は与えてくれないし、パチンコを一旦打ち始めたらそれを止めてくれる力は与えてくれないということです。
ありのパパの例で言えば、怒りを爆発させないでおく力は与えてくれるが、一旦怒り始めたらそれを止める力は与えられていないということです。
ありのパパが怒りを爆発させるとき大抵は「これは怒って当然のケースだろう」と心の中で判断しています。
そのようにして怒りを一見正当に爆発させることのできる状況を見極めています。
このことに気づいてから私は怒りを爆発させるのを正当化することを止めました。
なぜならこのような行為は悪魔的だと考えたからです。
神は今に至るまでありのパパに初めの怒りを爆発させない力、すなわち強迫観念に打ち勝つ力を日毎に与えてくださっていますことを感謝します。
皆さんは如何ですか?
「これぐらい大丈夫だよ」悪魔のささやきです。
「一杯ぐらい良いじゃない」これも悪魔のささやきです。
「こうなったのには、あの人にも問題がある!」それはあなたのささやきです(笑)。
私たちお互いはこの地上生涯を歩む間「初めの誘惑を退ける」ことを心したいものです。
◎回復と平安を祈っています。