(2019/11/15記事更新)人間関係の緊張感に苦しんでおられる方はいませんか?
この記事ではどうしたらリラックスした人間関係を持つことが出来るかについて解説しています。
1.成長を願う人の心には二種類の動機がある
「自分自身を愛するように、他の人を愛しなさい」(聖書)
この聖書の言葉に接するとき、私たちはともすれば強迫的に人を愛さなければならないと考えるのではないでしょうか?
ありのパパ自身も何とか人を愛そうとして悪戦苦闘(あくせんくとう)していました。
人格的に成長していくために必要な条件があります。
それは今の自分を絶対的に認め、肯定し、受け入れる(受容)ことです。
これを行うと回復と成長のサイクルが廻り始めます。
反対に今の自分を見て「こんな自分じゃダメだ!なんとかこんな自分ではなくなりたい」と思っているうちは決して回復と成長の歯車は廻り始めません。
これは考えてみると当たり前のことなのですが、生真面目(きまじめ)な人はなかなか気づくことができません。
2.どうしたら人を愛せない自分を受け入れることができるか?
それはすべての人を愛そうとする前に、自分にも合わない人・嫌いな人がいるのを認めてしまうことです。
多くの人は「それは分かっている。問題はその次であり、どうやって人々を愛することが出来るようになるかだ」と簡単に次の問題に移ってしまいます。
しかし大切なのは「第一のことを第一にする」です。
それが何を意味するかと言えば、自分にも嫌いな人・好きになれない人がいて当たり前だとしっかりと認めることです。
多くの場合、初めの一歩を簡単にスルーしてしまい、二番目の問題だけに目を向けてしまいがちです。
これがいつまで経っても問題が解決しない真の原因なのです。
3.嫌いな人にいらつかなくなる秘訣
「嫌いな人がいてはいけない」という思い込みが自分の中にあると、知らないうちに他の人に対しても同じことを求めてしまうようになります。
それは即ち、他の人に向かって「あなたは私をことを好きになって当然である」と意識下で考えるようになるということです。
そうすると自分を嫌っていそうな人を見ると、無視意識下でその人を裁くようになります。
自分は人を愛せないということで自分自身を裁き、また他の人にも同じ価値基準を強制し、その人がすべての人を愛していないからという理由で裁きます。
これでは心の平安が与えられるわけはありませんし、たとえ与えられていたとしても指の間からこぼれる砂のように平安がこぼれ落ちてしまいます。
4.嫌い人がいて上等、それがどうした!
この罠(わな)を打ち破るためには、まず「私にも嫌いな人・好きになれない人がいるのだから、他の人にも好きになれない人・嫌いな人がいるのは当たり前」と考えることです。
要するに自分にも嫌いな人がいるし、他の人にも嫌いな人がいる事実を認め受け入れるということです。
あなたが接する全員の中で自分が嫌いな人が5%いるとします。
そうすると他の人々にとっても5%の嫌な人々がいるということです。
「じゃ、仕方ないな。たまたま気が合わない人同士が一緒になってしまったのだ」
このように考えることが出来るようになると人間関係の緊張感から解放されるようになります。
5.気の合わない人への接し方
自分が挨拶しても、無視をして挨拶を仕返さない人がいるとします。
その人に対し「お前は人間のクズか!」とあなたは心の中で感じます。
しかしよく考えてみると挨拶をしない人に対して「人間のクズ」と思うのはおかしいのです。
あの人は自分のことが嫌いであり、それで自分に挨拶をしない自由がある。
私にもその人を嫌う自由があるように。
全ての人を愛さなければならない・好きにならなければならないと考えるのは囚(とら)われに過ぎません。
この囚われから解放されると生きるのがラクになります。
◎平安と祝福を祈っています。