ACが世代間の呪いを断ち切る方法は子供を怒らずに叱ること!

(2019/11/08記事更新)親は子供に対して怒らずに叱(しか)らなければなりません。
しかしACにはそれは大変難しいことです。
この記事では怒ることと叱ることの違いを明らかにし、怒らずに叱る方法を解説しています。

1.叱ることと怒ることの違い

①叱るのはしつけであり教育

子供を叱るときは頭を使わないといけません。
そうであるのに頭に血が上ってしまっていては話になりません。

親御さんが癇癪持ちであったとしても子育ての責任は重大であり「叱ろうとすると怒りが爆発するから叱ることがでなきい」では済みません。

ではなぜ子供の振る舞いを見ると怒りが引き出されるのでしょうか?

②怒るのは復讐であり、虐待にほかならない

怒りの感情はそもそもは悪いものでも良いものでもありません。
お腹がすくと空腹感を感じます。
空腹感は悪いものでもなければ良いものでもありません。
ただお腹がすくと空腹感を感じるように私たちは出来ているのです。
それと同じように理不尽(りふじん)な扱いをされると怒りの感情を持つように私たちは出来ています。

問題は「子供の振る舞いを見てなぜ親の自分が怒りを感じるのか?」ということです。
普通は自分より劣る存在の者の振る舞いを見ると、笑えたり可愛いと感じるものです。
それがなぜ怒りの感情が引き出されるのでしょうか?
察しの良い方は薄々(うすうす)気づいておられると思います。

③自分の親にされたことを自分の子供に仕返すカラクリとは?

自分の親にスパルタ式で教育された方が母親になり、自分の息子が「塾に行きたくない」と言ったとき、その方はカーッとして思いっきり息子さんを殴ったそうです。
このお母さんの自己分析は「自分には選択の自由がなかった。それを恨みに思っている。しかし息子が選択の自由を行使しようとしているのを見て、自分の子供時代が思いだされ『私も我慢したんだから、お前も我慢しろ』という暴力的な衝動に駆られてしまった」ということでした。

このようなことは案外どこの家庭でも起きていることではないでしょうか?
もちろん「だから、しょうがないよね」と言おうとしているわけではありません。
知っておかなければならないことは自分の親にされたことへの恨みの感情を自分の親に返さないと、それは必ず親以外の存在へ、しかも自分に身近な存在に怒りをぶちまけることになるということです。

2.両親に対する怒りを手離す

①許さない。無罪放免にしない。なかったことには出来ない

親に傷つけられて育った生育歴をもつ方が良く口にする言葉があります。
それは「親にも事情があり、仕方のない面もあったのだと思います」というセリフです。
これを言っている本人はもちろん自分の本心を言っているつもりですし、なかには「こんなことを言うと偽善者だと思われるかもしれませんが」などと前置きまで付ける方もいます。

問題の本質はどこにあるでしょうか?
それはもしそのような理解でご自分の人生やご家庭に何のトラブルもなければそれで構いません。
しかし自分の人生にも、自分の家庭にも問題があり、その原因がどうみても自分の心にあるように思えるとき、悟ったような振り、許したような振りをしてはなりません。

恨んでいるなら恨んでいると認め、怒っているなら怒っていると正直に認めることが問題解決に向けての大切な第一歩になります。

②どうしたら手離すことが出来るか?

ここでは両親への怒りから、ある程度自由になるための方法を述べます。
ここに記したのはありのパパ個人の行った方法です。

私には父親に理由なく突然殴られ、母親には父が暴力を振るうのを見て見ぬふりをされたという背景があります。
私とはちがった背景を持つ方は適宜(てきぎ)文章を変更してください。

a.父に対して

父よ、あなたが私を虐待したのは私に原因があるからではない。
父よ、私はあなたをコントロールできない。
父よ、私はあなたを治せない。

手離して、後は神様にお任せ!

b.母に対して

母よ、あなたが虐待を見て見ぬふりをしたのは、私に原因があるのではない。
母よ、私はあなたを思い通りにコントロール出来ない。
母よ、私はあなたを治せない。

手離すと、静けさが心に満ちる。

③手離した印は何?

手離すまでは両親のことを思い出すたびに心がざわつきます。
怒りであれ何であれ否定的な感情が引き出されるとしたら、依然として感情的に巻き込まれている証拠です。
両親への恨みや怒りを手離すと、自分の両親がどっかのおっちゃん・どっかのおばちゃんになります。

今日の文章は親への怒りが自分の子供へと間違った形で吹き出してしまうことを悩んでおられる方々へ向けて書いたものです。
精神的自立のために大切な親替えであるとか対決のことは省略しました。
なぜなら日常生活の中で怒りの感情をコントロールできるようになることを第一目的にしたからです。

◎平安と祝福を祈っています。

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