アダルトチルドレンは感情の否認を嗜癖として使っている!

「私は感情が乏しい」という方はおれらませんか?
この記事ではその原因を明らかにし、感情をよみがえらすための方法を解説しています。

        

1.アダルトチルドレンと依存症は同じ構造を持っている

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンは内心では「依存症の人は家族や職場に迷惑を掛けたという加害者の面があるが、私は誰にも迷惑を掛けてないし、どちらかと言えば被害者である」と思っている人が多いようです。

しかしこれはあまりにも表面的な見方です。
なぜなら依存症者だって好きで依存症になった人は一人もいないのです。
誰もなりたくてなったわけではないのに、その依存症のために掛けた迷惑を人々から責められて二重の意味で苦しいのです。

それに対してアダルトチルドレンは「今のような自分になったのは生育歴が原因であり、親に責任がある」と思っているふしがあります。
しかし周りを見渡してみると、自分の子供時代と同じような環境か、もしくはそれ以上に過酷な人生を生きてきたにもかかわらず、健全な心の持ち主がゴロゴロと存在するのにすぐに気づきます。

先日も過酷な子供時代を過ごしたお笑い芸人の方を知りました。
母子家庭で育ち、上の学校に上がることができませんでした。
しかしその方はお母さんが経営するカラオケスナックに顔を出しては中年世代のお客さん受けする歌謡曲を歌い、おひねりを頂戴し家計を助けていたというのです。

その話を聴いてありのパパは「何と自分と違うことだろうか。私がやったことと言えば感情を否認して何も感じなくすることだけだったのに」と感じました。
アダルトチルドレンになるのは必然的な要素もありますが、しかしそれが全てではありません。
同じような環境にあってもACになる人もいれば、ならない人もいるのです。

これは言葉を替えて言うと、ACになるかどうかは選択的要素もあるということです。
もしそうだとしたら他の依存症者とACは本来的部分において変わるところがないと言えます。

        

2.回復の鍵は感情の否認を嗜癖として使っているのに気づくこと

感情の否認

アルコール依存症者がアルコールを嗜癖として使っているのを認めないということは考えられません。
もしそんなことをすればまわりの仲間から即座に「否認ですね!」と指摘されます。

ではアダルトチルドレンの場合はどうでしょうか?
感情の否認を嗜癖として使っていることを認めているでしょうか?
答えは「微妙!」ということになると思います。

しかし「微妙!」と言っているわけにもいきません。
なぜなら無力を認めていなければステップ4・5の棚卸し作業ができないからです。
無力を認めるとは無気力になることとは違います。

無力を認めるとは嗜癖として使っていることに対して無力を認めることです。
回復のためには12ステッププログラムに取り組む必要があると認めつつも、多くのアダルトチルドレンがステップに取り組まない真の原因がここにあると、ありのパパは考えています。

①どうしても認められないという方への提案

「私は被害者なのに、なぜ12ステップに取り組んで自分の悪いところと直面しないといけないのか?」と言われたACがいました。
そのような方に提案があります。

それは「おためし」です。
何をお試しするのかと言うと「今私は感情の否認を嗜癖として使っていないか?」と自分に問い掛けるのです。
そうすると自分自身という存在が「今、使った」とか「今のはそうじゃない」とか答えてくれるようになります。

ありのパパもこの「おためし」手法をやった結果、「たしかに私は感情の否認を嗜癖として使っている」と認めざるを得ませんでした。

「感情の否認を嗜癖として使っていないか?」と問われた時、最初は激おこプンプン丸でした。
「このかわいそうな私の傷口に塩を塗るのか!」ってなもんです。

しかしそれでも繰り返し自分自身に質問をした結果、ついに「間違いございません。私は感情の否認を嗜癖として便利に使っておりました」とゲロする日がやってきました。

12ステップは嗜癖を使わなくさせるプログラムです。
これは逆に言うと嗜癖以外には効果がないプログラムということでもあります。

だからこの記事を読んでおられる方がどうしても回復したいと願うのであれば嗜癖として使っているという事実を認めることが絶対条件となります。
それなしにはミーティングからミーティングへと渡り歩いても時間の浪費でしかありません。

②一つの感情を否認するとほかの感情も感じなくなる

ACは子供時代に悲しみ・辛さ・恥ずかしさなどの感情を心の奥底に閉じ込めました。
閉じ込めたのは否定的なマイナス感情だけだったのですが、大人になってから肯定的なプラス感情である楽しさ・うれしさ・誇らしさも感じない自分に気づきます。

これの理由は感情の現れは様々であっても、実体としての感情は一つだからです。
感情の一部分であるマイナス感情を否認すると、それは感情全体を否認したのと同じことになります。

感情と情緒に問題を感じる人で「回復するために感情表出訓練をしようと思います」という方が時々おられます。
そのような方に申し上げたいことは、感情表出訓練に取り組む前に、なぜ感情を否認するようになったのかを知り、さらに大人になってからは感情の否認を嗜癖として使っていることに気づくのが先決であるということです。

        

3.行動パターンを変えることが本質的な解決策

プラス感情を表す

感情の否認を嗜癖として使っているのを認めることができたら、次は嗜癖を使わないようにするために不快感情をなくすことに取り組みます。

不快感情は本能が傷つくと感情が暴走することによって発生します。
私たちはともすると「また不快感情なんか発生しやがって!」とか思いがちですが、それはとんでもない勘違いです。
感情が暴走しなければ本能が傷ついたことを私たちは気づけません。
だから不快感情を感じるたびに「教えてくれて、ありがとう!」と感謝することはあっても決して呪ってはなりません。

本能を傷つけていた真犯人は他者ではなく自分の性格上の欠点からくる行動パターンでした。
この気づきが12ステップに取り組んで与えられる最大の気づきです。
今までは「他者によって傷つけられてきた」と思っていたのですが、もしこれが真実なら私たちはこれからもずっと傷つけられっぱなしの人生を生きていかないといけないことになってしまいます。
なぜなら他者を変えることは決してできないからです。

変えられるのは自分だけです。
だからプログラムに取り組んで「私を傷つけてきた真犯人は私の性格上の欠点からくる行動パターンだった」という気づきをもつことがどうしても必要です。

問題の原因を正確に理解できたら、解決策も自ずと明らかになります。
それは問題の原因が古い行動パターンにあったのですから、解決策は古い行動パターンと対極にある新しい行動パターンを全力で実践することです。
これが本質的な解決策です。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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