アダルトチルドレンは回復のエネルギーを分散させないのが肝心です!

他の依存症からは順調に回復したのに、ACからの回復は思わしくないという方はおられないでしょうか?
この記事ではACの回復に困難がつきまとう理由を明らかにし、その困難を乗り越えていく方法を解説しています。

        

1.アダルトチルドレンは回復のためのエネルギーを分散させないのが肝心

AC(アダルトチルドレン)ほど回復に困難がつきまとう依存症も少ないかもしれません。
ACは共依存の傾向もありますから、自助グループに参加しても、そこでドンパチをやりかねません。
「あなたはこうすべきよ!」「お前はけしからん!」

「あなたはご自分の回復のためにここに来ているのではないのか!それなのになぜ他人の人生に口出しをするのか?」という感じですが、これも仕方のない面もあります。

ACは死なない依存症ですから余裕があります。
これは脇が甘くなるということでもあります。
回復するために自助グループにやってきたにもかかわらず、気がつくと他人様(仲間)のあら捜しに血道(ちみち)をあげているということになりかねない危険が常にあります。

もう一つの困難は自分が使っている嗜癖(ACの13の問題)が誰から受け継いだものかを知っているということです。
もちろんこれは養育者から受け継いだものです。
それで犯人が分かっていますので、どうしても「犯人、憎し!」となります。
養育者をゆるす必要はありませんが、しかし養育者に問題があると思っている間はACは回復できません。
なぜなら回復のためのエネルギーが分散されるからです。

回復に専心しても「やっとこさ」回復できるかどうかなのに、エネルギーが分散していては回復できっこないのは分かり切った話です。

        

2.アダルトチルドレンと養育者の関係

①虐待者は虐待者のまま死んでいく

ACの養育者への希望は二つしかありません。
「謝れよ!」と「変われよ!」です。
しかし殆どの場合、養育者が謝ったり、変わることはありません。
死ぬまで言い訳と詭弁と責任転嫁を続けます。

ACはこの事実に人生のどこかで気づくことが必要です。
そして養育者から手を放します。
ACが養育者と関わるのは実は共依存症のスリップにほかなりません。

②万が一養育者は変わっても自分はちっとも変わらない

砂浜で金の砂を見つけるぐらい、養育者が謝罪したり対応の仕方が変わるのは難しいことですが、それでもそのようなケースもあります。
しかしその場合、ACはショッキングな事実に直面することになります。
それは親が変わっても自分はちっとも変わっていないという事実です。

心のどこかで「自分がこんなふうになったのは親のせいだから、親が変わったら当然のことながら自分も変わるはずだ」と期待していたのです。
しかし現実は「親は親。自分は自分」なのです。
オヤオヤなどと冗談を言っている場合ではありません。

ACの親との究極的な関係は「ゆるすけれど、あったことをなかったことにはできない」です。
ここに達することができれば、あとはご自分の中で親に「どこかのおじちゃん、おばちゃん」になってもらうことです。

これが回復は自分持ちということであり、自分自身の回復に親は責任がないということです。

        

3.兄弟を変えようとしない

同じ養育者のもとで育った兄弟姉妹は多くの場合に全員がアダルトチルドレンになります。(そうならない場合もたまにあります)

その子どもたちは大人になるとACであることが温床になって様々な依存症に罹患するリスクが高まります。

そのような兄弟姉妹を見て、「なんとかしないと!」と思うのはある意味では当然のことかもしれません。
しかしACはこれをしてはなりません。
なぜならそれは共依存症におけるスリップだからです。

自分一人が回復するのだって大変なのに、たとえ兄弟とはいえ自分以外の人の責任まで背負い込んではご自分の回復などは夢のまた夢です。
ここはぐっとこらえて兄弟姉妹を手放すしかありません。

そして肝心なことは他の兄弟姉妹にとってあなたの親切は「小さな親切、大きなお世話」でしかないという事実です。

では何もしてはいけないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
カウンセリングの世界では情報提供はしてもよいと教えられています。

でも多くの共依存症者は「情報提供はしてもいいのね。やった!」と感じるのではないでしょうか?
何が「やった!」ですか(笑)。

共依存症者は他者をコントロールしようとする強迫観念に対して本当に無力です。
そしていったん強迫観念のスイッチが入ったら、ブラックアウトするまで渇望現象から逃れられることはありません。
このようなわけで情報提供しようとしてもよいのは共依存症者以外に限られると考えたほうが良いでしょう。

◎回復と平安を祈っています。

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