癇癪持ちが無力を認めるとは怒り依存症は治らない病気と認めること!

皆さんは自分の怒り方が尋常ではないと感じたことはないでしょうか?
怒りの感情を表出するのと、怒りを爆発させるのは全然別のことです。
この記事では怒りの爆発がどこからやってくるのかを明らかにします。

        

1.癇癪持ちが無力を認めるとは怒り依存症は治らない病気と認めること

癇癪持ち・怒り依存症者にとって一番危険なのは「ひょっとして自分は治ったのかも?」と思うことです。
怒りの爆発という病は決して治りません。
その根拠は脳の報酬系に依存症回路が一旦出来てしまったらなくなることはないからです。
カウンセリングを受けても、瞑想しても、アファメーションをしても結果は同じです。

これはカウンセリングに効果が全く無いとか、瞑想は無意味と言っているわけではありません。
カウンセラーによって多くの人々が自助グループに導かれています。
もし相談機関によって自助グループが紹介されないなら、多くの人々にとって回復の機会が失われることになるでしょう。

また、瞑想も意味のあるものです。
ただし、瞑想には不快感情を解消する効果はありません。
行動パターンを変える努力をしないで、アファメーションやマインドフルネスをやっても意味はないということです。

        

2.強迫観念と渇望現象は依存症回路からやってくる

アルコール依存症者は酒を求める回路が、癇癪持ちは怒りの爆発を求める回路が、クレプトマニア(窃盗依存症)は物を盗むことを命じる回路が脳の報酬系にできています。
嗜癖の対象は違っても依存症の構造は皆同じです。

怒り依存症者にとってのもう一つの危険は怒りの爆発の材料がなければ自分は怒りを爆発させることはないと考えることです。
しかし現実はそうではありません。
どこからでも怒りを爆発させる材料を探してくるのが怒り依存症の実態です。
これは本人がそうしたくてしているのではなく、依存症回路から発せられる強迫観念と渇望現象がそうさせているのです。

ちなみにアルコールにおける強迫観念は「最初の一杯の狂気」と呼ばれます。
これは今の今まで「自分は決して飲まない」と心底誓っていたにもかかわらず、強迫観念が襲ってくると「ミルクにブランデーを一滴垂らすだけならいいだろう」と考えます。
続けて渇望現象が襲ってきて、二杯目は「一滴垂らしてなんともなかったのだから、今度は半々にしても大丈夫だろう」と考えます。
そしてブラックアウトするまで渇望現象から解き放たれることはありません。

怒り依存症者にとっても事情は全く同じです。
「これは怒っても当然のシチュエーションだろう」とか「これだったら誰でも怒るよな?」とか「そうせざるを得なかったのだ」とか分かったような見え透いた言い訳を自分にします。

ただし、その言い訳が通用するのは自分だけです。
周りの人々は見て見ぬ振りをしているか、あきれているのです。

この事実が自分にとっての真実になることが「底付き体験」であり、ステップ1の無力を認めるということです。
無力を認めることは回復の基礎であり、その基礎の上に自分を超えた大きな力が私たちを健康な心に戻してくれると信じる土台を据えます。
基礎が出来ていないにもかかわらず、そこに土台を据えようとするのは土台無理な話です(笑)。

        

3.単なる癇癪持ちが怒り依存症者になる過程

単なる癇癪持ちが怒りを継続的に爆発させている間、まるで3Dプリンターで印刷されるように脳の報酬系に依存症回路が刷り込まれています。
やがて依存症回路は完成し、その人を怒りの奴隷にします。

単なる癇癪持ちでいられる期間がどれぐらいかは人によって異なります。
子供時代から自分の存在証明として怒りを爆発させてきた人もいるでしょうし、大人になってから何らかの理由で怒りを爆発させるようになった方もおられるでしょう。

ありのパパのことを申し上げると子供時代から青年時代にかけてはいわゆる「善人」でした。
それはこの生き方が自分にとって得だったから善人を演じたのですが、このやり方が通用するのは周りが皆いい人である場合に限ります。
しかし社会に出てから遭遇するのは利己的な人・配慮してくれない人・わけもなく攻撃してくる人、そのような人ばかりであると言ってもよいぐらいです。
そのような環境ではありのパパは得することはおろか、損ばかりしました。

やがて心の中に「あのとき怒鳴っていたらどれだけ心がスッキリしただろうか?」という考えが巣食うようになりました。
その考えがありのパパの行動に影響を与えるようになるのに時間はあまりかかりませんでした。
そして怒りを爆発させるようになると、あっという間に怒りをコントロールする自由を失いました。

以上はありのパパの個人的経験ですが、この記事を読んでおられる皆さんはいかがでしょうか?
怒りの爆発をコントロールできているなら、まだ単なる癇癪持ちの段階であり、アンガーマネジメントなどのカウンセリング的アプローチで回復することが可能です。

しかし怒りの爆発をコントロールできない状態なら既に依存症回路が脳にできており、依存症の回復プログラムである12ステップに徹底して取り組む必要があります。
なぜなら依存症からの回復に効果があるのは今のところ12ステップ・プログラム以外には存在しないからです。

◎平安と回復を祈っています。

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12ステッププログラムステップ1癇癪持ち
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