アダルトチルドレンの育て直しは親替えをし行動パターンを変えること

「育て直し」というワードで検索すると[子供の育て直し]についての記事が多く出てきます。
しかし、この記事では子供の育て直しではなく、アダルトチルドレンが大人になってから自分自身を育て直すことについて解説しています。

        

1.アダルトチルドレンの育て直し

育て直しとは何かと言うと、それは自分が自分自身を育てることです。
自分自身とは分かったような分からないような言葉ではありますが、これはインナーチャイルドとか、あるいは本能とも呼ばれます。

なにか大変そうな印象を受けますが、全然大変なことはありません。
子ども時代に養育者から受けるべきであった、愛をもって接してもらうこと、人間関係の基本を学ぶこと、自分を大切にすることなどを、大人になってから自分が愛ある親になって自分自身に理解させていく過程です。

大変なことは少しもありませんが、ただしこれは生涯続く過程です。
「ここまでやったからもういい」ということのない作業です。

2.親替えとは?

育て直しをする前に親替えをやっておく必要があります。
親替えとは要するに親離れをして神の意志と協働で自分が自分自身の愛ある親になることです。

なぜアダルトチルドレン(AC)にとって親替えが重要かと言うと、それは親離れしていないACが多いからです。
これは甘ったれているということではありません。

中年の域になっても依然として親への恨みを持ち続けているとしたら、それは親に支配されている証拠です。
親に支配されているということが親離れしていないということなのです。
間違ってはならないのは親が子供を支配しているのではなく、大人になったACが依然として親に自分自身を支配させているのだということです。

理由はそうしている方が楽だからです。
しかし自分が自分の人生の主役にならない限り、人生を棒に振ることになります。

ではどうしたら親の支配から脱することが出来るでしょうか?
親替えする以外に効果的な方法はありません。

        

3.どうやって親替えするか?

12ステッププログラムのステップ3で「自分の意志と生き方を自分なりに理解した神の配慮に委ねる決心を」します。
これがアダルトチルドレンにとっては親替えということになります。

養育者も、そして自分も自分自身の愛ある親になれませんでした。
それで気が付いてみれば「自分の人生が思い通りに生きていけなくなって」いました。
ある人はACになり、ある人は依存症になりました。または共依存的生き方に人生を翻弄されている人もいます。

ステップ1で自分ではどうにもならないと「自分には出来ない」ことを認めます。
ステップ2では「しかし神には何でも出来るからである」と自分を超えた大きな力が私たちを健康な心に戻してくれると信じます。
ステップ3ではステップ4から12までの行動のプログラムに徹底して取り組む決心をします。

4・5・10の棚卸しも、6・7・11の新しい生き方も、8・9・12の埋め合わせも自分だけの力では実践できません。
これらの作業はみな神と二人三脚でやっていくことが必要です。
これを「すべてのステップを神の恵みを知る機会とする」と言います。
そうしないと「4・5で疲労困憊し、6・7で途方に暮れ、8・9でいい気に」なってしまいます(笑)。

4.平安の祈りを実践する

養育者は私たちに間違った生き方(行動パターン)を教え込む場合が多くありました。
その結果としてACは親を恨みますが、多くの場合においてその恨みは正当なものです。
ですから棚卸しをしても親への恨みはなくなりません。

「じゃ、仕方ないね。一生このままだね」というわけには行きません。
なぜなら恨み・罪悪感・恐れ・後悔の不快感情がある限り、ACの13の問題行動を嗜癖として使おうとする誘惑(強迫観念と渇望現象)が力を持ったままだからです。

対応策は二つあります。
一つは「変えられないものを受け入れる落ち着きを、変えられるものは変えていく勇気」を神から与えられることです。

養育者にされたことについては「変えられないもの」に該当します。
しかし自分のこれからの人生・生き方を変えることは可能です。
これは「変えられるもの」に当たります。

「これは仕方のないことだったんだ」と本当に思えるなら恨みは消えてなくなります。
これは許すというのとはちがうことです。
言葉を変えて言うと「もうそのことに頓着(とんちゃく)しない。私は自分自身の回復に専心する」ということです。

5.行動パターンを変える

もう一つの対応策は行動パターンを変えることです。
行動パターンを変えることが生涯を通じて自分自身を育て直していくことに繋がります。

例えば今までなら「黙っている」ということを通して自分を守っていました。
しかしこの守り方はかえって自分自身に害を与えました。
なぜなら他の人は自分の意見を述べることによって自分の主張を通しますが、黙っているというやり方は周囲に真の理解者がいる場合は有効ですが、そうでない場合は不利益しかもたらしません。

その結果、私たちは自分の思い通りにならないことに対して不満を持ち、人々を恨むようになります。
しかしよく考えてみれば自分の希望通りにならなかったのは自分が黙っていたのが原因ではありませんか!

この問題を指摘しているのが「アダルトチルドレンの問題」の7番目です。

行動パターンを変えるとはどういうことかと言うと、古い行動パターンの出番をなくすということです。
古い行動パターンを使わないということにフォーカスを当てると必ず失敗します。
なぜなら私たちは無力だからです。
それで違う手を使います。
それが古い行動パターンの対極にある新しい行動パターンを100%全力で行うことです。

自己意志にはある特徴があります。
それは一つのことに集中すると他のものを心から締め出してしまうという特徴です。
新しい行動パターンを100%全力で行うとき、心の中から性格上の欠点である利己的・不正直・恐れ・配慮の欠如が締め出されます。
こうやって私たちは生涯を通じて新しい行動パターンを生きることによって古い行動パターンを使わないで生きていくことができるようになります。

この営みを生涯を通じて行っていくとき、ある時振り返ると自分自身の育て直しが進んでいるのに気づくときが必ずやってきます。

◎回復と平安を祈っています。

        

どうぞコメントをお残しください。初めてコメントなさる方は必ず自己紹介をお願いします。自己紹介のないコメントを承認することはありません。詳しくは[お知らせ]の[コメントしてくださる方へ]をご覧ください。