強迫観念は夜中に出るお化けであり、昼間に出れば全然怖くない

強迫観念と渇望現象と言えば依存症やアダルトチルドレン&共依存症に特有の特徴です。
渇望現象は何ともなりませんが、強迫観念のスイッチさえ入れなければ渇望現象の出番はありません。
ではどうしたら強迫観念のスイッチを入れないで生きていくことができるのでしょうか?
その方法を解説します。

1.強迫観念は夜中に出るお化けであり、昼間に出れば全然怖くない

普段は「私は決して〜をしない」と堅く決心しているにもかかわらず、いざ強迫観念が襲ってくると、強迫観念の教えるウソにコロッと騙されてしまう、そのような働きをするものを強迫観念と言います。

感情の暴走が伴っているときの強迫観念は夜中に出るお化けです。
強迫観念が教えるウソにコロッと騙されてしまいます。
「うらめしや〜」と言って、両手を胸のところで揃えているだけなのに「うぎゃ〜」と叫んでみんな逃げていきます。

もし、この「うらめしや〜のお化け」が真っ昼間に出てきたら皆さんはどのような反応をなさるでしょうか?

「プッ」と吹き出すか、「この人、頭がおかしいのかしら。おかわいそうに」と同情なさるでしょう。

感情の暴走を止めるとはそういうことなのです。

2.感情の暴走とは何か?

感情が暴走するというときの感情は不快感情を指しています。
喜びや平安などの感情はいくら暴走しても害を与えません。
(実際に暴走すれば害を与えはしますが、プラス感情は暴走する性質を持っていません)

不快感情には4つあり、恨み・罪悪感・恐れ・後悔です。
怒りは恨みから出てきますし、不安は恐れから出てきます。

私たちが不快感情に動かされるときは、大抵この四つの中のどれかが暴走しているときです。

不快感情が発生すると私たちは苦しくてたまらなくなり嗜癖に逃避します。
結局、嗜癖は何でも良かったのです。
たまたまそばにあったものに嗜癖したのに過ぎません。

3.なぜ感情は暴走したのか?

感情が暴走したのは本能が傷ついたからです。
不快感情が四つあるように本能も四つあります。

共存本能・安全本能・性本能、そしてこれらの本能が将来にわたって充足することを求める将来野心です。

共存本能には自尊心と対人関係がありますが、ありのパパの場合は自尊心が傷つくと恨みの感情が暴走し、怒りの爆発につながりました。
そして気がついてみると怒り依存症と言わなければならない状態になっていました。

[感情と情緒に問題に感じる人々の自助グループ]

安全本能には感情面での安全と物質面での安全がありますが、ありのパパの場合は感情面での安全が傷つくと恐れの感情が暴走し病的な不安感情が生まれ、そこから逃れるためにありとあらゆる刺激に嗜癖するようになりました。(アダルトチルドレンの問題リストの8番目)

4.感情の暴走を止める手段が『日々の棚卸し』

日々の棚卸しとは、どの不快感情が暴走し、どの本能が傷ついたのか、そしてこの問題における自分の側の落ち度の正確な本質は何かを明らかにするものです。
性格上の欠点も4つあり、利己的・不正直・恐れ・配慮の欠如です。

5.生涯にわたってシラフを維持するために

感情の暴走を伴った強迫観念に打ち勝つことは難しいことです。
しかし感情の暴走が止まった状態では強迫観念が教える嘘を見破るのは容易になります。

だからこそ私たちはステップ4以降の行動のプログラムに徹底して取り組むのです。
霊的に目覚めることは12ステッププログラムに徹底して取り組むならすべての人に与えられると約束されています。

霊的目覚めとは回復するのに充分な人格の変化であり、ものごとの受け止め方や感じ方・行動の仕方(パターン)が変わってしまうことです。(ACのための12のステップ44頁・下から三行目)

ただ嗜癖行動が止まっているだけという状態はドライ・ドランクとも言われます。
嗜癖行動は止まっていても依然としてイライラしていたり利己的であったり怒りの爆発が止まっていなかったりしていては統合的なシラフを達成しているとは言えません。

統合的なシラフとは感情面でのシラフ・情緒面でのシラフを維持している状態です。
感情・情緒面でのシラフを維持するのに有効なのがアダルトチルドレンの自助グループに参加することです。

どうぞ感情の暴走を止めることによって強迫観念を昼間に出る間抜けなお化けにしてやってください。
そうして強迫観念が教える嘘を容易に見抜けるようになってください。

◎回復と平安を祈っています。

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