アダルトチルドレンの回復のために抑圧された怒りを統合作業で扱う!

「私たちの子供時代は悪夢のようであり、生き延びるすべとして自分の感情と本音を心の奥底に閉じ込めた。そのため大人になった今でも自分が何を感じているのか、何をしたいのかが分からない」(否認)問題リストの10番目

        

1.子供時代に使ったサバイバル術

アダルトチルドレンである私たちは子供時代を生き延びるために自分の本音と感情を心の奥底に閉じ込めました。
そうやって子供時代を生き延びてきたのです。

このサバイバル術は子供としては「よくやった。お前は偉いぞ!」と褒められるべきものです。
しかし大人になった今でも無意識のうちに子供時代のサバイバル術を使っているとすれば褒められた話ではありません。

なぜならあなたはもうすでに大人であり、無力な子供時代は過ぎ去ったからです。
そうであるのに、なぜあなたは無力だった子供時代と同じ方法を使おうとするのですか?
ここに気が付かなければなりません。

大人になったあなたは大人としての振る舞いを身につける必要があります。
そうでなければ社会的不適応者となってしまうかもしれません。

2.否認した感情を回復しようとするときの危険

グリーフワークという作業があります。
これは初めに悲しみを充分に感じます。
そうすると次に出てくるものは怒りの感情です。
これが曲者(くせもの)です。
ありのパパはこの怒りの感情の表出が怒りの爆発につながりました。
それで慌ててACとしての回復はいったん中止して、怒り依存症からの回復のために12ステッププログラムに取り組むことにしました。

ありのパパが皆さんに注意を喚起したいのはアダルトチルドレンの回復に有効であると一般に認められている方法であっても思わぬ危険が潜んでいる場合があるということです。

これに対して12ステップは安心できるプログラムです。
なぜなら歴史的にも長期間にわたって検証されているということもありますが、何よりもアダルトチルドレンの概念は12ステップ・グループからでてきたものだからです。
そういう意味ではアダルトチルドレンの概念と12ステッププログラムは双子の兄弟のような関係にあります。

これに対してカウンセリング的アプローチは新参者に過ぎません。
アダルトチルドレンの回復と12ステッププログラムが切り離されてしまい、12ステップ抜きでアダルトチルドレンからの回復を目指すことが普通になっているのが我が国の現状です。

これには理由があります。
アダルトチルドレンの『問題』と呼ばれるリストは13項目ですが、もともとの『ランドリーリスト』は14項目あります。
削除された項目にはこう書かれてあります。

「依存症は家族を巻き込む病気である。私たちは擬似依存症者になり、依存症の特徴である強迫観念と渇望現象を受け継いでいる」

ここにはアダルトチルドレンは擬似依存症者であるとはっきり書かれてあります。
擬似依存症者であるならば回復は12ステッププログラムによるほかはないわけです。
日本でアダルトチルドレンの自助グループを始めた人々がこの大切な項目を削除したために、我が国のアダルトチルドレンの回復が12ステップ抜きのものになってしまったということもできます。

        

3.問題の核心は感情ではない

問題の核心は性格上の欠点からくる行動パターンです。
なぜなら感情はコントロールできないからです。
ここを間違えると病気になります。

子供時代に「問題は行動パターンです」と言われても理解することはできなかったでしょう。
それで感情や本音を抑圧したのは仕方のないことでした。

しかしアダルトチルドレンは大人になった今でも感情と本音を抑圧します。
例えば朝起き上がれなくなるまで学校に行こうとしたり会社に行こうとしたりするところに現れています。

感情表出訓練というものがありますが、これには一定の役割があり効果もあります。
しかし先程述べたように怒りが出てくる根本を解決しないで感情を表出しようとすることは危険を伴います。
もっとも大切なことは感情が暴走しないようにすることです。

4.行動パターンを変えることによって感情の暴走を止める

そもそもなぜ私たちは感情を抑圧したのでしょうか?
それは感情が暴走したからにほかなりません。
ですから感情の暴走が止まれば感情の抑圧も必要なくなります。

子供時代の私たちは感情の暴走を止める根本的な解決策を知らなかったので応急処置として感情を抑圧したのです。
だから大人になった今は根本的な解決策を採用しなければなりません。

それが12ステップの棚卸し作業によって古い行動パターンを見つけ、それを使わないで生きていく決心なのです。
そうすれば感情表出訓練をしなくても自然に感情が現れてきます。
そしてその自然な感情のあらわれには怒りの爆発が伴うことは決してありません。

5.怒りが爆発するのは感情を抑圧しているせいではない

怒りが爆発するのは感情を抑圧したことが理由ではありません。
多くの人々がここを間違って理解しています。
間違って理解している限り、怒りの爆発から解放されることはありません。

そうではなく自分自身の性格上の欠点からくる行動パターンが私の本能を傷つけ恨みの感情が暴走し、それが怒りの爆発につながったのです。

ですから大切なことは感情の否認をなんとかしようとすることではなく、行動パターンを変えることを優先することです。

(怒りの爆発がコントロール不能になっている人向けの相互支援グループ)

◎回復と平安を祈っています。

        

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