自尊心が傷つくのは他人のせいではない。本当の理由は別にある!

自尊心が傷つくことが嗜癖などの問題行動の原因になることはよく知られている事実です。
では「なぜ自尊心が傷つくのか?」ということになると通り一遍の説明しかされていないと感じます。
そこでありのパパが発見した自尊心が傷つく本当の理由について解説します。

1.なぜ本当の原因を見つけるのは難しいのか?

多くの人にとって本当の原因に気づくことは難しいことです。
ありのパパ自身もそうであるように自分のことはよくわからないし、他人が指摘してくれることも的(まと)が外れている場合が多いからです。

2.気づくための確かな方法

しかしここに一つ、確かな方法があります。
それは12ステッププログラムでステップ4・5の棚卸しをやることです。
それに続いてステップ10の日々の棚卸しを感情が動くたびにやることです。
肝心なのはこの二つをセットとして捉えることです。
片方だけではいけません。

ステップ5をやってもう一人の人(シェアリング・パートナー)に「あなたの性格上の欠点からくる行動パターンはこういうものかな?」と指摘してもらい、それが合っていると思えなくても「少なくとも他人からはそのように見えている」という事実はあるわけですから、その指摘を受け入れます。

そして続けてステップ10の日々の棚卸しをやっていると自分の側の誤りの正確な本質が見えてきます。
これにどのくらい掛かるかは人によって違うでしょう。

3.私の自尊心を傷つけた真犯人は誰か?

ありのパパの行動パターンは「人への恐れが動機となって人々に対して不正直な態度を取る。その不正直な行動が原因となって人々との間にトラブルが起きる。そのトラブルが起きた人々を自分の側に落ち度があるにもかかわらず一方的に恨んだ」というものです。

しかしこれですと「なぜ自分の側に落ち度があるにもかかわらず恨んだのか?」という質問に応えることができません。
また「なぜそのことによって自分の本能が傷つくのか?」という質問にも応えることができません。
もちろん「相手が私を傷つけたのだ」という答えも可能です。
しかし12ステップの前提は「他人は変えられない。変えられるのは自分だけ」というものです。
先ほどの解釈はこの前提に反します。

ですから別の解釈を見つける必要があります。

トラブルを起こした人に傷つけられたのではなく、不正直な対応をした自分を見て自尊心が傷ついたのです。

それはそのような不正直な対応をしている本当の原因が人が怖いという人への恐れにあることを知っている自分自身が「お前は本当にダメなやつだな」と感じ、それによって共存本能の自尊心が傷ついたというのが本当のところだったのです。

だから他人が私を傷つけていたのではなかったのです。
私自身が私を傷つけていたのです。
しかしその理由は正当なものであり、自尊心が傷ついて当然の行動をしていたのです。

こうやって真の原因が分かってみると、それは文字通り一人芝居だったという事実に唖然とします。
そしてなんだか自分のことが笑えてきます。
「俺ってバカだな」という具合です。
自分を笑えているときは正気の状態であり、他者に怒りを向けているときは狂気に支配されているときです。

4.真犯人はもう一人いる!

不正直な対応をしている自分を自分自身が見て「お前は本当にダメなやつだな」と感じ、自尊心が傷つく時に暴走する感情は『恐れ』の感情です。
恐れの感情が暴走することによって病的な不安感情が生み出され、それから逃れるためにありとあらゆる刺激に嗜癖するようになります。
そしてその中でも多用したものの奴隷になります。
これが依存症なのです。

もう一つの別のパターンがあります。
それは自尊心が傷つくところまでは同じなのですが、暴走する感情が違います。
それは『恨み』の感情が暴走する場合です。
この恨みの感情が暴走すると怒りの爆発に繋がることが多いです。
そしてこの怒りの爆発を多用すると「怒り依存症」になります。

怒りが爆発する場合の行動パターンを考えてみると、恐れと不正直のセットではなく、利己的(考え)と配慮の欠如がセットになっています。
「人々は私が段取りした通りに動いて当然である」という間違った思い込みを持っていると、人々が自分の思ったとおりに動かないと怒りを感じます。

では、なぜ人々が自分の期待したとおりに動かないと怒りを感じるのでしょうか?
普通なら感じる感情は失望です。
「自分の思ったとおりに動かなかった」と失望を感じるのです。

しかしありのパパのように失望ではなく怒りを感じる人々がいます。
これにも別の解釈が必要です。
それは「人々を思ったとおりに動かせない自分は駄目な存在である」という間違った思い込みが原因です。
それで自分自身が自分に向かって「お前は本当にダメなやつだ」と感じ、その結果として自尊心が傷つき恨みの感情が暴走し、ある人々は(ありのパパのように)怒りの爆発につながります。

5.問題行動を止める唯一の方法

①恐れと不正直がセットの行動パターンの解決策

この問題の解決は以下のようになります。
自尊心が傷つかなければ感情は暴走しません。
感情が暴走しなければ嗜癖行為に走るというお定まりの行動もする必要がなくなります。
自尊心が傷つかないためには自分自身の性格上の欠点からくる行動パターンの一人芝居を止めることです。

古い行動パターンを取り除くためには対極にある新しい行動パターンを100%実行することです。
意志には、ある性質があります。
それは一つの行動に集中していると他のものを締め出してしまうという性質です。
この特徴を活用します。

すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くしているとき、意志は「人が怖いという人への恐れ」を忘れ、締め出してしまいます。

この行動を全力を実行しているときは恐れが締め出されますから不正直な対応に陥ることがなくなります。
不正直な対応がなくなれば自分自身が自分に向かって「お前はよくやっているよ」と言ってくれます。
それで自尊心は傷つくどころかアップします。

人々に対して敬意をもって接することを第一優先課題にしているときに対人関係が悪くなることはありえませんから、対人関係も当然のことながらよくなります。

そして将来への不安は「今日一日だけ生きる」というスローガンにしたがって生きるとき払拭されます。

②利己的と配慮の欠如がセットの行動パターンの解決策

人々を自分の思い通りに動かしたいという強迫観念を持つ人々のことを共依存症者と言います。
この強迫観念が襲ってくるたびに強迫観念が教えるウソを見破っていきます。
「私が私自身のために生きていて他人のためには生きていないように、他の人々も皆その人自身のために生きているのであり私のために生きているわけではない」ということを自分自身に教え諭します。
そうするとあるところまで来るとまるで憑き物が落ちたようにフッと心が軽くなり、力んでいたせいか体まで軽くなるのを感じます。

そして人びとが自分の思ったとおりに動かない現実的な理由は自分自身の配慮の欠如にあるということに気づいて、より一層配慮を充実させていきます。

配慮を充実させることに全力を尽くしているときは利己的考えは締め出されます。
利己的考えが締め出されれば自尊心が傷つくことはなくなり、恨みの感情が暴走することはなくなり、その結果として怒りが爆発することもなくなります。

◎回復と平安を祈っています。

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