アダルトチルドレンは依存症の一つ。ACの『問題』に嗜癖する依存症

アルコールや薬物依存から見事に回復した多くの人々をありのパパは知っています。
しかしアダルトチルドレンから見事に回復した人となると余り知らないというのが実情です。
自分自身のことを考えても他の依存症からは順調に回復していると思えるのにアダルトチルドレンからの回復はそうでもないというところがあります。
なぜでしょうか?

アダルトチルドレンが回復するための勘所(かんどころ)を考えます。

1.ACからの回復がはかばかしくなかった原因

ありのパパが一番初めに通い始めた自助グループはAC系でした。
しかし遅々として回復は進みませんでした。
自分でも理由がわからないままにいたずらに何年も過ぎてしまいました。

グズグズしているうちになんと自分自身が本物の依存症者になってしまいました。
それはいわゆる癇癪持ち、正確にいうと怒り依存症になってしまいました。
それでこのままでは刑務所に行かなければならなくなるかもしれないと危機感を覚え、ACの問題はいったん脇に置いて怒りの問題を12ステッププログラムによって解決しようと決心しました。

その結果(自分でいうのも何ですが)見事に怒りの爆発という問題から回復することができました。

このことは大きな副産物をありのパパにもたらしてくれました。
それは依存症から回復するコツを手に入れたということです。

つかんだコツを他の嗜癖行動にも当てていきました。
そしたらあら不思議、自分の生活から嗜癖行動が一掃されて真の意味でクリーンな生活、キリスト教でいう聖い生活が実現しました。

そしてこの経験はありのパパがなぜアダルトチルドレンから回復しなかったのかという問題に対しても答えを与えてくれました。

2.アダルトチルドレンを依存症だとは思っていなかった

ACは依存症の一種であり、パラアルコホーリクと呼びます。
これは擬似アルコール依存症ということです。

しかしこの理解が頭の中にとどまってしまい、お腹の中までストンと落ちていませんでした。

これでは回復するはずはありません。
なぜなら12ステッププログラムは依存症からの回復プログラムであり、依存症以外には効果がないからです。

本人がアダルトチルドレンを依存症として認めていなければ12ステップが効果を発揮することはありえません。

3.ACの問題について否認していた

問題リストを初めて読んだときの感想は「これは自分には当てはまらない」というものでした。
これは今から考えると否認でした。
この否認の壁は何メートルものコンクリートの壁で自分の心を覆っていたので自分の本心・本当の姿を認めることができなかったのでした。

無力を認めることが回復のスタートですが、否認していたのでは当然のことながらスタートを切ることはできません。

これでは回復のしようがないというものです。

4.問題リストはACの嗜癖行動の一覧表

ありのパパがよく思っていたのが「回復、回復って言うけれど、ACは一体何から回復するのだろうか?」というものです。

気付かされたことはACの問題リストはアダルトチルドレンの特徴を述べたものですが、それは同時にアダルトチルドレンの嗜癖行動の一覧リストでもあるということです。

アルコール依存症者はアルコールに嗜癖し、薬物依存症者は薬物に依存し、ギャンブル依存症者はギャンブルに嗜癖し、買い物依存症者は買い物に嗜癖します。
同様にアダルトチルドレンは問題リストに書かれてある13の特徴に嗜癖しているのです。
アダルトチルドレンはリストに書かれてある13の嗜癖行動を使って生きてきたのです。
その結果、自分の人生が思い通りに生きていけなくなりました。

これが分かったとき、ありのパパのアダルトチルドレンからの回復が始まりました。

5.孤立からの回復

統合作業を毎日行っている現在では13のACの問題に対して「本当にそのとおりだ!」という実感を持って受け入れることができるようになりました。
否認が取れたというわけです。

否認が取れなければ統合作業に取り掛かることはもちろんできません。

問題リストの一番目には「私たちは人を恐れて、人々から孤立した」とあります。
否認していたときの感想は「俺は孤立してねぇ!」というものでした。

しかしステップの4・5を踏んだ結果、自分自身の性格上の欠点が恐れと不正直であることを知りました。

ありのパパが人が怖かったのは「人に傷つけられるのではないか?」という根拠のない恐れが原因でした。

それで勉強会などのあとのフリートークの時間が大変苦手でした。
苦手というより逃げ出したい苦しさ・悲しさを感じました。

本当に不思議だったのは他の人々はしばらくすると少しずつ打ち溶け合っているのに自分にはそれがまったくできなかったことです。

今はその理由がわかります。
それは自分が傷つけられるのではないかと恐れているので相手のことを全く考慮していないのです。
これはある意味では大変利己的な振る舞いです。
なぜなら相手だって私に傷つけられるのではないかと恐れているかもしれないにもかかわらず、そんな相手のことはお構いなしに自分の心配だけをしているのですから。

このカラクリが見えたとき、ありのパパの行動パターンが変わりました。
自分の恐れはいったん脇にどけて「少なくとも私はあなたを傷つけない」ということを相手に分かっていただくために全力を尽くすようになりました。

その結果そうしている間だけ人々に対する恐れを感じないということに気が付きました。
意志には一つのことに集中していると他のことを忘れてしまうという性質があります。
新しい行動パターンはこの意志の性質を利用したものです。

恐れを自分の中から締め出すことができれば不正直な対応に陥ることもなくなり、不正直な対応に陥らなければ本能が傷つくこともありません。
本能が傷つかなければ感情の暴走は起きず、アダルトチルドレンの13の嗜癖に走るというお定まりの行動もしなくて済むようになりました。

そのような生き方を続けているある日、気づくと人が怖くなくなり人々から孤立しなくなっていました。

実は今でも人が怖いです。
しかしその怖さに飲み込まれないために「すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くす」ときだけ自分の中から恐れを締め出すことができるということも知っているのです。

◎回復と平安を祈っています。

どうぞコメントをお残しください。初めてコメントなさる方は必ず自己紹介をお願いします。自己紹介のないコメントを承認することはありません。詳しくはメニューの「コメントしてくださる方へ」をご覧ください。