強迫観念が教える嘘を容易に見破るためには霊的めざめが必要!

強迫観念が教える嘘は依存症ごとに異なります。

アルコール依存症は「酒を飲んじゃえばいいんだよ」
怒り依存症は「怒鳴っちゃえばいいんだよ」
共依存症は「人をコントロールしちゃえばいいんだよ」
アダルトチルドレンは問題リストにある「ACの思考習慣を使っちゃえばいいんだよ」

依存症者やアダルトチルドレン・共依存症者はこのウソにコロッと騙されます。
騙されるには騙されるだけの理由があります。
これの原因と解決策を明らかにします。

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1.依存症回路が脳の報酬系に出来たことが真の原因

健康な脳は報酬系が本能に対してアクセルを、報酬系の周りにある前頭葉がブレーキの役割を果たすことによって、人生航路を安全に航海するようにできています。

しかしいったん脳の報酬系に依存症回路ができると、報酬系はアクセル踏みっぱなしの状態になります。
なぜこんなことになるかと言うと、それは報酬系が人間にとって最も原始的な部位だからです。

どういうことかと言いますと、報酬系はオギャーと生まれたときにはすでにあります。
それはそうです。
生まれてすぐに食べること、飲むこと、眠ること、世話をしてもらうことなどの必要が満たされないと生存することができません。
ですから生まれた瞬間から報酬系は完全に機能しています。

これに対して前頭葉は大人になるに従って徐々に成長します。
自分の欲求を満たすことしか考えないと社会でトラブルを起こしてしまうことを知り、時には欲求を満たすことを引っ込めることも学んでいきます。

このことは報酬系は古参(こさん)の者であり、前頭葉は新参者(しんざんもの)であることを示しています。
それで報酬系が健康である場合は前頭葉は機能することができますが、いったん報酬系が暴走し始めると、前頭葉はこれに対抗することができなくなります。

これが私たちが依存症に対して無力である真の原因です。

私たちが無力なのは意志が弱いからでもなく、人や環境に問題があったからではありません。
ましてや生育歴に原因があるのではありません。

始末の悪いことに依存症回路が報酬系にいったんできてしまうと死ぬまでなくなることはないと言われています。

これが依存症は治らない病気であると言われる理由です。

2.依存症は特有の構造を持つ病気

不健康な生活習慣を送っているとなる病気のことを生活習慣病と言います。

これと同様に不健全な思考習慣をもって人生を生きているとなる病気が依存症であり、アダルトチルドレンや共依存症です。

そもそも私たちが依存症やアダルトチルドレンになったのは刺激に嗜癖し続けた結果です。
それはあたかも食べ過ぎの食生活を続けた結果、糖尿病になるのと似ています。

①なぜ刺激に嗜癖したのか?

それは不快な感情から逃れるためでした。

不快な感情には恨み・罪悪感・恐れ・後悔の4つがあります。
(怒りは恨みの感情から出てくるものですから本質的には恨みと同一です。また病的な不安感情も恐れから出てくるものであり、本質的には同一です。)

②なぜ感情が暴走したのか?

それは本能が傷ついたからです。
本能には共存本能・安全本能・性本能があり、更にこれらの本能が将来にわたって充足することを求める将来野心の4つによって構成されています。

共存本能には自尊心と対人関係がありますが、ありのパパの場合は自尊心が傷つくと恨みの感情が暴走し、それが怒りの爆発につながりました。

また安全本能には感情面での安全と物質面での安全がありますが、ありのパパの場合は感情面での安全が傷つくと恐れの感情が暴走し、それは病的な不安感情を生み出しました。

その病的な不安感情から逃れるため、ありとあらゆる刺激に嗜癖するようになりました。(アダルトチルドレンの問題リストの8番目)

③なぜ本能が傷ついたのか?

ここに依存症やアダルトチルドレン・共依存症からの回復にとって大切なポイントがあります。

皆さんは自分が傷ついたのは「他人が全部悪い。私は全然悪くない」と思われていないでしょうか?
少なくともありのパパはそのように考えていました。

しかし真犯人は別にいることが12ステップの4と5に取り組んだことによって気づくことができました。
真の原因は自分自身の性格上の欠点からくる行動パターンだったのです。

ありのパパの例でお話しますと、ありのパパには「『人が怖い』という人への恐れ」がありました。
これが不正直な行動の原因になりました。

たとえばある方が「ありのパパさん。Aがいいですか?それともBがいいですか?」と聞いてくださったとします。
その時ありのパパは心の中で「Aがいいと言ったりしたら嫌われるかもしれない。人間関係がおかしくなるかもしれない。または馬鹿にされるかもしれない」などと考え、「Bがいいです」と答えてしまいます。

その方はありのパパの本心などわかるはずもありませんから、Bをくださいます。
それをどう受け取るかと言うと、「本当は私はAが欲しかったのに、この人は私にBをくれた」と、そうなった原因が自分自身の不正直さにあることを棚に上げて、その人を恨みました。

その結果、本能の自尊心や対人関係、時には感情面での安全が傷つき、本能の傷つきは感情の暴走を生み出しました。

そうして怒りを爆発させてみたり、刺激に嗜癖してみたり、アダルトチルドレンの問題リストにある13の嗜癖行動にハマったりするのでした。

④性格上の欠点からくる行動パターンが真の原因だった!

ここまでで明らかになったことは、性格上の欠点から来る行動パターンが身勝手な一人芝居をしなければ本能が傷つくことはなかったし、本能が傷つかなければ感情が暴走することもなかったということです。

感情が暴走しなければ、嗜癖行為に陥らせようとする圧力はなくなります。

そういうわけで性格上の欠点から来る行動パターンを見張って、一人芝居をさせないことが依存症から回復するための唯一の方法であることがわかります。

もちろん先程申し上げたように依存症回路が脳の報酬系にいったんできると、それは死ぬまでなくなることはありませんから、私たちが生きている間は強迫観念と渇望現象は絶え間なく襲ってきます。

しかし感情の暴走が伴う強迫観念は超大型台風のようであり、立っているのがやっとなほどの強力なものです。

しかし感情の暴走が伴わない強迫観念は傘をさしていればなんとかなる程度のものです。

○これが強迫観念が教える嘘を容易に見破ることができる状態であり、霊的に目覚めている状態なのです。

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3.どうしたら性格上の欠点から来る行動パターンを変えることができるのか?

12ステッププログラムに取り組んでいる多くの方々が、代わり映えのしない自分自身に悩んでおられるように見えます。

ありのパパが考える理由は以下のとおりです。

その方々は新しい行動パターンを生きることに全力を尽くしていません。
相変わらず「人に傷つけられるのではないか?」「人は自分の期待に反した行動を取るのではないか?」と恐れています。

明らかなことは自分自身のうちに恐れがある間は、自分自身は変わりようがないということです。
自分自身が変わることができるのは自分の中から恐れを締め出すことができているときだけです。

①どうしたら自分の中から恐れを締め出すことができるのか?

それは「すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くす」ことです。
なぜ、この生き方をすると自分の中から恐れを締め出すことができるのでしょうか?

ありのパパに言わせるなら、「そんなことを考えている暇があったら実践してください」ということになります。
しかし理屈も大切ですので、その理由を説明させていただきます。

ありのパパは電話をするのが苦手でした。
理由は電話を掛けた相手が自分を傷つけるのではないかと恐れたからです。

しかしある時、神からの語りかけがありました。
それは「あなたは相手に傷つけられるかもしれないと恐れているが、相手だってあなたに傷つけられるのではないかと恐れているかもしれないのだ。だから自分の恐れはいったん脇にどけて、まず相手に対して敬意をもって接することに全力を尽くしなさい」というものでした。

それで電話での応答に始まって、徐々に適応範囲を拡大させていき、いまでは「すべての人に」敬意をもって接するようになりました。

その過程で気づかせられたことは「敬意をもって接することに全力を尽くしているときは自分は人への恐れを感じていなかった」ということです。

それでこの行動パターンを人間関係に例外なく100%適用することだけが、自分が人への恐れから解放されるための唯一の道であることがわかったのでした。

②アダルトチルドレンの統合作業のこと

この新しい生き方はアダルトチルドレンの問題リストの一番目に書かれてある「私たちは人が怖いので、人々から孤立するようになった」という問題から、ありのパパを解放しました。

なぜなら「人に傷つけられるのではないか?」と恐れて立ちん坊状態になっていれば、それはいつかは誰かに傷つけられるものです。
人に傷つけられるのは統計上の問題です(笑)。

しかし「すべての人に敬意をもって接することに全力」を尽くそうとするなら、ぼ〜っと立ちん坊になっている暇はありません。
文字通り、すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くすとき忙しくて仕方がないのです。

それであとから振り返ってみると「あまりに忙しくて他者に傷つけられている暇がなかった」という感想をもつのです。
そうです。私たちが他人に傷つけられるは私たちが暇だからなのです(笑)。
自分のなすべきこと(すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くす)に専心していれば、傷つくことから自由であることができます。

4.私たちが変わり続けるために必要なこと

「私は12ステッププログラムに取り組んでいるが、あまり代わり映えしない」という方に面と向かって言うと首を絞められるので、この記事をブログに書きました(笑)。

これは冗談ですが、もし同じようなことで悩んでおられる方がおられるとしたら、「自分が変われないボトルネックはなんだろうか?」と考えていただきたいのです。
(ボトルネックとは変わることを阻害している最も大きな原因のことを指します)

泣き言や毒吐きをしても自分自身は変わらないままです。
もし本当に変わりたいと願うのなら、どうしても自分自身を客観的に見ることが必要です。

12ステッププログラムは確かに取り組むすべての人に霊的に目覚めることを約束しています。
しかし12ステッププログラムに取り組んでいることが免罪符になってはいけません。
取り組む人々の徹底した熱心さを12ステップは要求します。
「私は熱心に取り組んでいる」という自己満足でもいけないし、また他の仲間から「あなたは熱心だね」と賞賛されることでもありません。

真の熱心さは回復するまで諦めずにコツコツと努力し続けることを私たちに要求します。

「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです。恐れる者の愛は全きものとなっていないのです」[ヨハネの第一の手紙4章18節]

◎回復と平安を祈っています。

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