依存症の原因をどこに求めるかで、解決策もちがってくる!

依存症からの回復のために様々な治療法がありますが、ほとんどのものは回復率が5%以下です。
しかし70%の回復率を誇るものが二つあります。
この二つの治療法の概観をご紹介します。

1.感情の暴走と本能が傷つく本当の原因は何か?

本能は暴走しがちな原子炉に例えられることがありますが、性格上の欠点はバグのある制御ソフトに例えることができます。

自己意志が懸命に本能をコントロールしようとしても本能は繰り返し暴走しました。
暴走を繰り返した結果、脳の報酬系という部位に依存症回路ができてしまいます。

こうなってしまうと本能は事あるごとに誤作動を繰り返します。
本能が傷つくと(誤作動すると)今度は感情が暴走します。
暴走する感情には恨み&怒り・罪悪感・恐れ&不安・後悔の四つがあります。
恨みの感情は怒りの爆発に繋がることがありますし、恐れの感情は病的な不安感情を生み出します。

そして私たちはこれらの不快な感情から逃れるために様々な刺激に嗜癖するようになりました。(アダルトチルドレンの問題リストの8番目)

これが私たちが嗜癖行動や依存症に陥るまでの構造です。

この構造を理解できれば、解決方法も自ずと明らかになります。
それは病的な不安感情や怒りの爆発に繋がる恐れ・恨み・罪悪感・後悔の感情を生み出さないようにすることです。

2.12ステッププログラムと他の療法の根本的違い

著しい効果を上げている依存症治療の方法があります。
その治療法の回復率は70%であり、これはビッグブックが書かれた時代のAAが挙げたのと同じ数字です。

私たちは12ステップ以外の治療法を尊重します。
決してやみくもに狭量な態度をとりません。
そんなことをしても何の役にも立たないし、そもそもビッグブックに「私たちはほんの僅かのなことしか知らないことを自覚している」と書かれてあるからです。
私たちはビッグブックと同じ立場と態度をとる必要があります。
そうでなければ12ステッププログラムを正統に継承しているとは言えません。

しかしそうではあっては、現在著しい効果を上げている治療法と12ステッププログラムの根本的相違を知っておくこともまた有益です。

ではその相違とは何でしょうか?
その治療法は依存症における問題の本質を「人を信頼できない病」と規定します。
そして解決は「人を信頼できるようになること」とします。
解決策は「人を信頼できるようになるための訓練」であるとします。
その解決法を実践する中に自助グループのミーティングでの活動が据えられています。
これは一見、12ステッププログラムと変わらないように見えます。
もちろん実践面から見るとあまり変わりはないかもしれませんが、本質的な部分では大きく異なります。

3.具体的な対処の方法

そもそも依存症になったのは性格上の欠点が一人芝居をしたことによって本能が傷つき、そのために感情が暴走し、その病的な感情から逃れるために嗜癖に陥ったというのが、12ステッププログラムの理解です。

これらの病的な感情を生み出さないためには本能が傷ついたり脅かされたりしないようにすることが必要です。

本能が傷つくのは性格上の欠点という制御ソフトのバグが原因ですから、私たちの感情が動くたびに(共依存症やアダルトチルドレンの人々は感情を感じなくなるたびに)「性格上の欠点がまた誤作動を起こしたんだな」と気づき、そのたびに性格上の欠点のどの部分が誤作動を起こしたのかを確認します。

「利己的だったのか、不正直だったのか、恐れが動機だったのか、それとも配慮の欠如にあったのか」と性格上の欠点のどれが本能を傷つける原因になったのかを特定します。

特定できれば「今回も私が傷ついたのは他人や環境のせいではなく、ましてや生育歴が原因でもない。真の原因は自分自身の性格上の欠点が原因で現実を誤って受取り、身勝手な一人芝居をしていたのだ」という事実に気づくことが出来ます。

真実に目が開かれれば、それまで心の中にあった恨み・罪悪感・恐れ・後悔などの感情は消えてなくなります。
恐れや怨みや不安感情や後悔や罪悪感がなくなれば、刺激に嗜癖することによって、それらのものから逃避する必要もなくなりますから、当然嗜癖行動も止みます。

4.依存症は治らないが、回復は可能な病気とはどういうことか?

脳の報酬系には依然として強迫観念と渇望現象を特徴とする依存症回路が存在しています。
そしてこの回路がいったんできてしまえば死ぬまでなくなることはないと言われています。
これが「依存症は治らない病気」と言われる根拠です。

しかし強迫観念のスイッチを押さないで生きていくことは可能なので「依存症は回復可能な病気」なのです。

日々の棚卸しを繰り返し行うことによって、真の問題は他人や環境の中にではなく、自分自身の中にあるということに気づいていきます。
これが12ステッププログラムが私たちに提供してくれる「霊的に目覚める」ということの内容です。
そしてこの霊的に目覚める経験は「深まりゆく経験」でもあります。
ステップ10の日々の棚卸しによって、霊的に目覚めた当座は気づいていなかったことにますます気づいていくようになります。

このようにして私たちは問題の多い地上生涯であっても心の平安をもって歩んでいくことが出来るようになります。

◎回復と平安を祈っています。

“依存症の原因をどこに求めるかで、解決策もちがってくる!” への2件の返信

  1. こんにちは。
    ACミーティングに参加したいのですが、該当ページの問い合わせフォームが壊れているのか、表示されません。
    arinopapaさんのことは、スカイプで既に検索して追加しました。
    私のスカイプ名は、公開コメントになると困るので、追って連絡します。

  2. こんにちは、たーくんさん。
    コメントをありがとうございます。

    問い合わせフォームが壊れていることをお知らせくださり、ありがとうございます。
    教えていただけなければ、ずっと壊れたままでした。
    壊れている部分を直しましたので、どうぞ「AC参加希望」と「ニックネーム」と「スカイプID」を明記してお知らせください。

    早速参加者名簿に追加し、来週のミーティングから参加できるようにします。

    よろしくお願いします。

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