アダルトチルドレンの回復には12ステップに取り組むのが最も効果的

アダルトチルドレンの概念がどこから生まれてきたのかを知るのは大切なことです。
なぜなら概念が出てきたところに解決策もある場合が多いからです。
源流を知らないままで他の解決法に頼ると努力が徒労に終わる危険があります。

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1.そもそもアダルトチルドレンの概念はアラノンから出てきた

アラノンとはアルコール依存症者を持つ家族の会です。
そのアラノンに属する人々の中で、アルコール依存症者を親に持つ子どもたちがいました。
この子どもたちは自分たちが周りの人々(家族にアルコール依存症者を持たない人々)と異なる点があることを自覚していました。

それはアダルトチルドレンの「問題リスト」と呼ばれるものに集約されています。

アダルトチルドレンの問題リスト

このアラノンに属する若者たちが世界で初めてのアダルトチルドレン・オブ・アルコホーリクスのグループを立ち上げました。
それ以来、アダルトチルドレンの自助グループは世界中に拡がり、今や全世界のどこにでもグループが存在するまでになりました。

2.もう一つのアダルトチルドレンの起源

保健機関のケアマネージャーなどがアルコール依存症を持つ家族をサポートする中で奇妙な既視感を味わうことが度々ありました。
年齢も地域も所得もことごとく異なっているにもかかわらず、彼ら(依存症者を持つ家族メンバー)から受ける印象に共通点があるのに気づきました。

それで保健分野からもアダルトチルドレンの回復についての援助の手が差し伸ばされるようになりました。

これらは別々に働きが行れたわけではありません。
最初にアメリカでアダルトチルドレンの自助グループの全国組織が立ち上げられたとき、保健分野のサポーターたちは自助グルー プの創設メンバーに名前を連ねていました。
それは彼らもまた自分自身がアダルトチルドレンであると気づいたからでした。

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3.12ステッププログラムはもともとはアルコール依存症の回復プログラムだった

アラノンはアルコール依存症者を家族に持つ人々の自助グループですが、彼らはアルコール依存症者を支援しようと思って自助グループに参加しているわけではありません。
そうではなく彼らは自分自身の回復のために自助グループに参加しているのです。
彼らもまた共依存症という名前の依存症者だったのです。

共依存症も依存症の一種ですから、回復のためには12ステッププログラムが有効です。
それで彼らもアルコール依存症者と同じように12ステップに取り組みます。

自分がアルコール依存症者に対して無力であることを認め、自分の問題は強迫観念と渇望現象の二つであり、問題の本質はこの2つに対して無力であることを理解します。

そして渇望現象に効く薬はこの地上に存在しないこと、強迫観念には霊的に目覚めることしか効果がないことを理解します。

霊的目覚めとは『回復するのに十分な人格の変化』(アルコホーリクス・アノニマス通称ビッグブック)です。
では回復するのに十分な人格の変化とは何を指しているのかと言えば、それは物の見方・感じ方・考え方・受け取り方が以前とは全く変わってしまうことです。
なぜ物の見方が変わることが回復に繋がるのかは、12ステップに取組む中で理解することができます。

霊的に目覚めることは12ステッププログラムに徹底して取り組むなら、どなたにも与えられると約束されています。

4.物質・行為依存から思考習慣の依存へと適用範囲が拡がった

12ステッププログラムは初めはアルコール依存症者だけのものでした。
それがアルコール依存症者の家族が抱える問題である共依存症にも有効であることが明らかになりました。

初期の頃はアルコール依存症者の親に育てられた人だけをアダルトチルドレンと呼んでいたのですが、アルコール依存症抜きでも虐待や養育放棄の機能不全家庭で育てられた成人した子どもたちにも同じ要素を見出すようになり、彼らのこともアダルトチルドレンに含めるようになりました。

この瞬間(12ステップを共依存症やアダルトチルドレンの回復プログラムとして適用した瞬間)がまさに12ステップがすべての人のための人格改変プログラムへと脱皮した瞬間でした。

5.70%の国民がアダルトチルドレンだとしたら?

アダルトチルドレンからの回復のためには12ステッププログラムが有効であることは既に書きました。
問題はアダルトチルドレンの人口に占める割合の高さです。

アルコール依存症やギャンブル依存症・薬物依存症・性依存症などの人々の数が増えていると言っても、それぞれ全人口の1%〜5%未満です。
それに比べてアダルトチルドレンの割合は70%程度ではないかと言われており、他の依存症者に比べて何十倍も多いのです。
(ありのパパが知る限りにおいて、ACの人口比を調査した有意な統計は存在しません。ですからここで言っていることはあくまでも『そうではないか?』ということにすぎません)

しかし現実を見るとアダルトチルドレンや共依存症の自助グループはAAなどのアルコール依存症の自助グループに比べるととても小さいです。

ありのパパはEA(感情と情緒に問題を感じる人々の自助グループ)に参加しているのですが、ちょうど同じ時間に隣の部屋で薬物依存症者のミーティングが開かれています。
EAの参加者がいつもチョボチョボであるのに比べて、NAの参加者はいつも大勢です。
それを見て、ありのパパはよだれを垂らしています(笑)。

物質依存の場合には死につながりますし、行為依存の場合も社会的死(社会的制裁)に繋がるのに比べて、アダルトチルドレンは死なない依存症であると言われていることが原因であると考えられます。

しかし、死にはしませんが人生を棒に振ります。
死なないということは緊急性を感じさせないということですから、良くなりたい・回復したいという願いを行動化させる切っ掛けがないということでもあるのでしょう。

アダルトチルドレンの方々がどうにかして12ステッププログラムを使って回復の道を歩んでいただきたいと願って、ありのパパはこのブログを書いています。

いつの日か、我が国にも自分自身がアダルトチルドレンであると自覚する人々が12ステッププログラムを使って回復するのが当たり前になる時代が訪れますように。

◎回復と平安を祈っています。

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