ACの子ども時代のサバイバル戦略に気づき、統合作業の準備をする

アダルトチルドレンは子供時代を生き延びるために様々な戦略を実行しました。
その中の一つが「役割を演じる生き方」です。
このサバイバル戦略は子ども時代には有効だったのですが、大人になった今では必要がないばかりでなく、かえって有害です。

それにもかかわらず多くのアダルトチルドレンが有害な生き方を続ける理由は、それが無意識の領域で行われているというところにあります。
顕在意識ではそのような生き方をしているとはちっとも思っていないのです。
もちろん多くのアダルトチルドレンが心のどこかで「自分は変だ。他の人とちがう」と感じているのですが、それに直面するのも恐いので気が付かないふりをしています。

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1.四つの演じる生き方

役割を演じる生き方には主に4つあります。
ヒーロー、ロストチャイルド、スケープゴート、マスコットの四種類です。

①ロストチャイルド

空気のような存在になり、自分への攻撃を防御する生き残り戦略です。
学校などでも空気のような存在になります。
何年も経ってからクラスメートや先生から「そんな子いたっけ?」と言われます。

この生き方はありのパパが採用した生き方でもあります。
大人になった今でも誰かに「ありのパパさん!」と声を掛けられるとドキッとします(笑)。

②ヒーロー

ヒーローあるいは優等生になることによって「あなたはOK」と家族から言ってもらうことによって生き残ろうとする戦略です。

ありのパパの個人的見解ですが、かつての社会党委員長の土井たか子さんがこのタイプであったように感じています。

③スケープゴート

「あんたは、本当にトロ臭い子だね」と呼ばれることによって生き残ろうとする戦略です。

本人は自分でも「何でこんなにトロ臭いのかな?」と思っているのですが、実はスケープゴートの役割を果たすことで利得を受けているのです。

もちろんこれは無意識の領域で行われていることなので本人は気づいていません。

このタイプの人は大人になってから会社などで「この仕事をやってくれる人はいないか?」と声を掛けられた時に下を向きます。

④マスコット

いわゆる「かわい子ちゃん」になることによって生き残ろうとする戦略です。
兄弟の中の末っ子が採用しがちな戦略ではありますが、これももちろん自覚的に選び取っているわけではありません。

2.なぜこれらの戦略を採用したのか?

それはそうしなければ生きていけなかったからです。
子ども時代の生き残り戦略に別れを告げて、大人にふさわしい生き方を身につけるために必要なことがあります。

それは「この生き方を実行したのは仕方のないことだったんだ」と明確に認めることです。

そうでないと他の生き残り戦略を使う人に対して「あの人はもう〜」とか「なんかムカつく!」という感じを持ちます。
なぜなら、そうせざるを得なかった自分自身をゆるしていないと、他者をもゆるすことができないからです。

他者の 振る舞いや生き方に目が向いている限り、自分自身に目が向くことはありません。
自分自身の問題はそっちのけで、「あの人がこうした」とか「この人はこのような問題を抱えている」と言うばかりです。
これは自分の人生を棒に振っているのも同然な生き方です。

3.問題の核心はどこにあるのか?

問題の核心は子ども時代のサバイバル戦略を大人になっても依然として同じやり口を使っていることにあります。

ですからどうしてもアダルトチルドレンはそのカラクリに気づいて、「私は子ども時代の生き残り戦略をもう決して使わない」という決心と実践をする必要があります。

そしてその具体的な実践となるのが統合作業です。
アダルトチルドレンは治らない病気ですから、アダルトチルドレンの問題リストに書かれている症状も完全に消失することはありません。
ただ、症状の軽減を図ることは可能です。

失った片手が新しくはえてくることはありません。
しかし両手があったときよりも、より心豊かに生きることは可能です。

4.統合作業に取り掛かる準備を整える

多くのアダルトチルドレンが徒手空拳(としゅくうけん)で統合作業に取り掛かります。
その結果、良くなったのか分からないでいます。
ここには誤解があります。

①まず霊的目覚めを得る

一つはアダルトチルドレンは問題リストに書かれてあることに対して無力だということです。
なぜ、無力であることを認めたにもかかわらず自分の力で回復しようとするのでしょうか?

「いや私は我力(がりき)で回復しようとはしていない。神の力に頼って統合作業に取り組んでいる」と言われるかもしれません。
もしそうであるなら、あなたは霊的目覚めを得ておられますね。
そう尋ねると多くのアダルトチルドレンは顔が「?」になります(笑)。

お題目(だいもく)のように「私は神に頼る」と言えば、神に頼ったことになるのではありません。
もし本当に神に頼る人生を送ろうと決心するなら、霊的に目覚める必要があります。

霊的目覚めは霊的経験とは違います。
ステップの4から9までをしっかりやった人なら、みんな霊的に目覚めています。
ただそれを自覚しているかどうかは別の話です。

②次に親替えを明確に行う

毒親のもとで子ども時代を過ごした人は、ほとんどが心の中に毒親ロボットを持っています。
毒親ロボットは、もうすでに毒親がいないにもかかわらず、かつて毒親が吐いたセリフを毒親に代わってあなたの心の中で垂れ流しています。

この毒親ロボットのスイッチを切らない限り、すべての回復の努力は徒労に終わります。
また一度スイッチを切っても、しばらくすると生き返って毒親のセリフを吐きます。

なぜなら毒親ロボットはゾンビ・ロボットでもあるからです。
しかしご安心ください。
毒親ロボットはダンボールで出来ています。
脚蹴りを食らわしてやれは、一撃で潰れてしまいます。
その代わり何度でも生き返りますので、それは覚悟しておくことが肝要です。

5.統合作業の具体的進め方

全部で14個あるアダルトチルドレンの問題リストですが、眺めるだけでは問題は解決しませんし、「本当にここに書かれてある通りだ!」と納得するだけでも問題はずっとそのままであり続けます。

アダルトチルドレンの問題リストをお尻になたたい方はこちらをお読みください。

①一つの問題リストに30日

問題リストの8番目の「私たちは刺激に嗜癖する」を例に上げます。
ノートに毎日、自分が刺激に嗜癖しているものはないかについて書き込みます。
たとえば映画やドラマ見放題のネットサービスを契約している場合などに、限度を超えて見すぎていることはないかを検討します。

自分として嗜癖していると思えば、そのサービスを解約します。
このような営みを30日続けます。
後の5ヶ月はノートをチェックするだけで構いません。

②自分が一番問題だと思うものから取り掛かる

問題リストの一番から始める必要はありません。
刺激に嗜癖することが当面の問題だと思えば、そこからはじめますし、過剰な責任感が問題だと思えば、それから始めます。

③原則は一つづつ取り掛かる

これは焦点がボケないために一つずつ取り組みます。
しかし例外もあります。
たとえば行き過ぎた責任感の裏には病的な見捨てられ不安があると気づいたら、その二つをセットでやります。

このようにやっていくと一年半ですべての問題リストを消化することができます。
そうしたらまた初めから繰り返しても構いませんし、それは有益です。

◎回復と平安を祈っています。