演じる生き方をしてしまう本当の原因と、回復のための三つの方法

「演じる生き方」をしていると人生は必ず行き詰まります。
なぜならそこには喜びがないからです。
ではなぜ演じる生き方をするかと言えば、それは人が怖いからです。
人が怖いので本音を出すことができないのです。
解決は人に対する恐れをどうにかすることです。

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1.演じる生き方の問題点

かつてのありのパパの人生の原理は「人の動きを見て、自分もそのとおりにする」というものでした。
ですから人生は演じるものと受け止めていました。

ある人にそのことを言った時、その方はたいへん驚かれて「それはちがう。自分の思ったとおりに生きる。私は自分を生きる」と明確におっしゃいました。
それに対してありのパパは詭弁を弄して「あなたはそう言うが、しかしあなたもありのままの自分を生きるという生き方を演じているに過ぎない」と強弁しました。

今から思うと自分の本音を否認し、ないものとして抑圧し、そして詭弁を弄するという知性化・合理化を完璧に行っていたので、自分のしていたことが分からなかったのでした。

名優はセリフを自分の本音のように話しますが、大根役者は自分の本音でさえもセリフのように話します。
そのような演じる生き方はいつかは行き詰まる時がやってきます。

ありのパパは日常生活の中で自分以外の誰かを演じるという生き方をしていましたが、この大根役者の生き方は他者の心を打たないのはもちろん、自分自身の心も打つこともありません。
そして自分自身に感動を与えないなら、自分自身という存在は干からびてしまい、生きていく力が枯渇してしまいます。

そのためにありのパパも人生が思い通りに生きていくことができなくなってしまいました。

2.問題の核心はなぜ演じる生き方をするのかにある

12ステッププログラムに出会うまでは自分の問題はこの演じる生き方にあると思い込んでいました。
しかし実はそうではなく問題の核心は「私は人が恐い」というところにあるのを棚卸し作業をやることによって気づくことが出来ました。

人が恐いからこそ、演じる生き方をさぜるを得なかったのです。
これは一見わかりにくいことではあります。

しかし12ステップの性格上の欠点についての教えと照らし合わせて見るなら一目瞭然です。

人が恐いという性格上の欠点が動機となって不正直な対応をします。
この不正直な対応が「演じる生き方の本質」なのです。
要するに恐れが動機となって、演じるという不正直な対応をしていたということです。
ですからそもそも性格上の欠点である恐れがなければ、演じる生き方をしようとも思わなかったでしょう。

3.どのようにして回復の道を歩んでいけばよいのか?

擬似アルコール依存症と呼ばれるアダルトチルドレンは治りません。
しかし回復は可能です。
アダルトチルドレンにとっての回復とはアダルトチルドレンの問題リストと呼ばれるものの症状の軽減を図ることです。

①霊的目覚めを得ることによって

12ステッププログラムに出会う前のありのパパは人を裁きやすくありました。
「仕方のない奴だな〜」という感じです。

今でも「仕方のない奴だな〜」とは思いますが、すぐに「お前も同じだよ」と内心の声が聞こえてきます。
それですぐに本心に立ち返って謙(へりくだ)ります。

このような本当の自分の姿を知っているので容易には騙されないという生き方は霊的目覚めを得たあとに可能になる生き方です。

霊的目覚めについてさらに詳しくお知りになりたい方は恨みを手放すと霊的目覚めが与えられ、心の静けさを知るようになるをお読みください。

②統合作業を行うことによって

霊的目覚めを得たからと言って「万事解決!」というわけには行きません。
なぜならアルコール依存症ならば「飲まない」という一点があり、薬物依存症やギャンブル依存症なら「打たない」という明確な一点がありますが、ACにはその一点はなく、なんと13点もあります(笑)。

これらのものはすべて「人が恐い」というところから固着した行動パターンではありますが、定着している行動パターンであるゆえにスリップしていても気づかない場合も多いです。

これらを時間を掛けて一つ一つ症状の軽減を図っていきます。

統合作業の実際についてお知りになりたい方はアダルトチルドレンの12ステップで行う回復のための統合作業(1〜14)をお読みください。

③親替えをすることによって

ACが人を恐れたり、人の顔色をうかがうようになった原因は親との関係で刷り込まれた場合が多いようです。
ですから親替えしない限り、どのように回復のための努力をしたとしても必ず元の木阿弥(もとのもくあみ)になります。

心が健康な人々は自然に親離れ・子離れをしていきます。
しかし病的に支配的な親だった場合には、その関係がいつまでも続く危険があり、意識的に親離れする必要があります。

この意識的な親離れのことを親替えと言います。

親替えについて詳しくお知りになりたい方はアダルトチルドレン特有の強迫観念から回復するために親替えするをお読みください。

◎回復と平安を祈っています。

コメント

  1. オーバル より:

    お久しぶりに、コメントさせていただきます。

    私は、ありのぱぱさんの怒り依存症にまつわる話は、怖いくらい自分の中に入ってきて共感でき、それに寄って12ステップもすんなり出来て当たり前のように入っていけました。でも、ACに関係する話はまったく琴線に触れることがないので、自分も歪な機能不全家族の中にいたのになぜだろうということは前から不思議でしたが、今回のお話でなんとなく理解できたような気がします。

    私も、おかしな行動の根底にあるのは人に対する恐れです。ただ、私は小学生くらいの時にはもう、演じることで解決するのではなく、こちらから先に自分のすべてをさらけ出すことで、相手に警戒させないだけでなく相手の判断にすべてを任せる(ようするに他力本願)ことで解決してきました。なので、今でもおそらく普通の人に比べると羞恥心が少なく、行動的な人だと、他人からは映るのだと思います。

    相手にすべてをさらけ出し、思うように発言し行動することを是としてきたので、他力本願と言っても、自分の思いや行動はどんどん出します。なので私をよく見てくれる人には「とてもわかりやすい性格」、逆にそうでない人からは、感情中心で行動が読めない不思議な人つまり子供に映る。

    それに寄って、私を良く見てくれる人に恵まれ、親以上に尊敬し敬服している人は何人もいます。それで私は機能不全家族から早くに抜け出しACの要素が当てはまる項目がほとんどないのかなと。

    ところが、感情丸出しですから、例えば「男のくせに涙なんか流してと言うやつがいるが、心から泣くことの出来ない人間が、心から笑えるものか」と言ってはばからない人間だったので、怒りに対しても同様でした。人よりちょっと怒りっぽいという程度の自覚でしたし、今となってはどうしてこうなったか痛いほどわかります。

    おかげさまで、回復するほど問題が山積みになっていく(というより見えてなかった問題が見えてくる)のでそれはそれで大変ですが、その大変なことがとても幸せなことなんだと思える自分にたどり着けて本当に感謝しています。
    おかげさまで人とのコミュニケーションに自信が持てるようになり、12ステップや回復、成長に終わりはありませんが、日々の生活で楽しい毎日を送らさせていただいています、またお会い出来るのを楽しみにしています。

    • ありのパパ より:

      こんにちは、オーバルさん。
      コメントを、本当に、本当に、ありがとうございます。
      この一瞬が「ブログやってて良かった」と思う瞬間です。
      これからもよろしくお願いします。
      ミーティングでお会い出来るのを楽しみにしています。

      またコメントしてください。お待ちしています。

  2. ゆかち より:

    ありのパパさんお久しぶりです!以前に職場のことで相談したゆかちです。あれから職場はかなり落ち着き、自分自身も心の健やかさを意識して生きるようになりました。ありがとうございます。

    今回のブログの「演じること」に関してまさに昨日、友人から相談を受けました。その子は誰にでも「いい子」を演じてしまう、という悩みを持っていました。アダルトチルドレン的な悩みもいくつか抱えていました。
    ただ話を聞くことしかできませんでしたが、ありのパパさんでしたら12ステップや自助グループをその場でおすすめされますか?私が口出しすることでもないのかも、、と私は特には勧めませんでした。

    • ありのパパ より:

      こんにちは、ゆかちさん。
      コメントをありがとうございます。

      そうですね。ケース・バイ・ケースだと思います。
      そしてどのような対応をしたとしても、その後にも対応するチャンスがあるものです。
      ご自分の性格や気質を加味して、対応の仕方をお決めになるのが良いと思われます。

      またコメントしてください。お待ちしています。

  3. ゆかち より:

    ありのパパさん、返信をありがとうございます。

    どのような対応をしてもその後にも対応をするチャンスがある。勇気づけられた思いがします。
    性格や気質を加味して、ですか。難しいように感じますが、お祈りの中で深く求めたいです。

    これからもブログを楽しみにしています。