埋め合わせは神と私たちの間の障害物を取り除く掃除のようなもの

性格上の欠点を取り除いてもらうことによって恨み&怒り、恐れ、罪悪感、後悔などの感情が出にくくなります。
では発生してしまった感情はどうすればよいかというと、これらを取り除くのが埋め合わせの役割なのです。

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1.神と私たちとの間の障壁になるもの

依存症者がスリップしないためには神の助けと力が必要です。
しかし私たちと神との間に障害になるものがあると、神の力が私たちのところまで来ることが出来ません。
その障害物が恨み&怒り、恐れ、罪悪感、後悔の4つです。

色彩には無限の色があると思われていますが、実際には三原色と呼ばれるたった三つの色の組み合わせによって色彩は表現されています。
同様に神と私たちとの間の障害になる感情も四つしかありません。
その感情は恨み&怒り、恐れ、罪悪感、後悔です。
多くあるように感じる感情も、実際には四つの感情が様々に組み合わされているのに過ぎません。

ところで、この四つの感情がどこから出てくるかと言うと、それは性格上の欠点から出てきます。
(性格上の欠点には、利己的・不正直・恐れ&身勝手・配慮の欠如の四つがあります)

ですから、どうしても性格上の欠点を私たちから取り除くことが必要になります。
これがステップの6と7でやることです。

ステップの6と7を詳しくお知りになりたい方は「回復の秘訣は『やりたいことをやらない。やりたくないことをやる」』をお読みください。

2.どうして埋め合わせをしないといけないのか?

それは埋め合わせをしないとスリップしてしまう危険が飛躍的に増大するからです。

埋め合わせをしないと、後悔や恐れ、罪悪感が戻ってくるかもしれません。
そうすると、これらの感情が神との障害物になり、私たちはスリップしてしまうことになります。

私たちは他人のために埋め合わせをしているのではなく、自分のために埋め合わせをしているのです。

ある人が言いました。「病気の時は利己的に自分のことしか考えなかった。そして回復しようとしている今もやっぱり自分のことを考えて埋め合わせしようとしている」

これは一見いけないことのように聞こえますが、決してそうではありません。
12ステップは徹底して「me! me! me!」のプログラムなのです。

私たちは自分自身の棚卸しを続け、間違った時は直ちに認めるとともに、埋め合わせをどんな時でも、どんな場所でも日々実行する必要があります。

このようにして神と私たちの間に障害物がない時、私たちの依存症者としての執行猶予期間が延びていくのです。

更に詳しく埋め合わせについてお知りになりたい方は埋め合わせは謝罪ではないとはどういうことか?をお読みください。

3.ありのパパの埋め合わせ

①無銭飲食の埋め合わせ

ありのパパが中学生の時、うどん屋で無銭飲食をしました。
ありのパパの地元のうどん屋のシステムは、客が自分でうどん玉を湯がき、汁を入れ、天ぷらなどをのせます。
そして食べ終わった後で、自己申告し、お金を払います。

ありのパパがお金を払おうとした時、お店の人が誰もいませんでした。(奥でテレビを見ていたようでした)
それで呼ぶのも悪いと思い、いったん家に帰って、夜にでもまた支払いに来ればよいと考え、そのまま家に帰りました。

しかし結局、ありのパパがうどん代を支払うことはありませんでした。
それが罪責感になっていましたので、お金を支払いに行きました。
お詫びをして、お金をお支払いして、家に帰ってきた時、爆発的な喜びが押し寄せてきました。

たしかに「12ステップの約束はステップ9を踏んだ人に与えられる」とされているのは間違いではないと思ったことでした。

②母と姉に対して

ありのパパのステップ5を見てくれたシェアリング・パートナーがステップの8も見てくれたのですが、その方が「ありのパパさんの埋め合わせは、お母さんとお姉さんに毎月面会することですね」と言われました。

その時、何かがお腹にストンと落ちました。
それまでは統合失調症で入院している双子の姉のところに2ヶ月に一度の割で面会に行くのですが、これが重荷でした。
なぜなら統合失調症のせいで、筋の通った話が出来ないからです。

また母のところには一ヶ月に一度の割で面会に行っているのですが、歳をとったと言っても、相変わらずの毒吐き女であることに変わりはありません。(私は母のことを「ブレーメンの毒吐き女」と呼んでいます(笑)。)

これも姉とは別の意味で(あまりに自己中心的すぎ、全ては他人が悪いと考えるので)話が全く通じません。

しかしシェアリング・パートナーに「生涯かけて行う埋め合わせですね」と言われて以来、全くストレスを感じなくなりました。

それまでは上から目線で「私がしてやってる」という感じだったのが、「埋め合わせとして、させていただいている」と考えるようになったからです。

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4.スリップしないためには、人間関係の枠組みが必要

依存症者はストレスが増大するとスリップする危険が増大します。
ですから、どうしてもストレスが増大しないような枠組みが必要です。

しかし人間関係でストレスを感じることはある意味避けられません。
ではどうしたらいいのでしょうか?

①相手の側の原因を問題にせず、自分の側の原因だけを問題にする

「私は相手に対して利己的でなっかたか?」
「私はあの人に足して不正直でなっかたか?」
「私はあの人を恐れていなかったか?」
「私は配慮不足でなかったか?」

この四つの性格上の欠点に照らし合わせて見る時、だいたいどんな問題も自分に当てはめることが出来ます。

どうしても自分の側に欠点がない場合は、「配慮の欠如」ということになります。
なぜなら配慮すべき範囲には限界がないからです。
いくらだって配慮することは可能なのです。
だから、何も思い浮かばない時は「配慮の欠如」一択ということになります。

②相手が人格障害で、こちらは共依存症の場合は注意が必要

相手が怒りを爆発させている時、「私にも問題があるのかもしれない」と考えてはなりません。
これは共依存症者が陥りやすい罠です。
しかし、この罠に陥ることは相手の病気の闇を一層深刻にし、こちらの側の回復をも妨げてしまうことになります。

ありのパパなら、その場からすぐに立ち去ります。
なぜなら、ありのパパ自身が「怒りの爆発」という病(依存症)をもっており、同じように怒りを爆発させている人に引き出されてしまう危険があるからです。

立ち去れない場合は対決します。
「ちょっと待て。どんな場合でもあなたが怒りを爆発させることは、私の人格を侵害していることである。あなたがこのまま怒りを爆発させるなら法的手段を取るが、それでも良いか?」と断固たる態度をもって接します。

◎回復と平安を祈っています。

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