アダルトチルドレンの無力・シラフ・回復とは何を意味するのか?

        

1.アダルトチルドレンが擬似アルコール依存症と言われる理由

アダルトチルドレンは擬似アルコール依存症と言われます。
それはアダルトチルドレンには「病的な思考習慣」という依存症回路が脳の報酬系に存在するからです。

病気の有り様が他の依存症と同じなら、回復の仕方もまた同じということになります。
これがアダルトチルドレンの回復に12ステッププログラムが有効であることの根拠です。

        

2.アダルトチルドレンにとっての無力とは何か?

問題の本質は私たちが病的な思考習慣に対して無力ということです。
問題は2つあり、それは精神面での強迫観念と、肉体面での渇望現象です。

①精神面での強迫観念とは?

強迫観念とは見え透いた嘘を私たちに信じさせる現象です。
普段は「私は決して〜しない」と決心しているにも拘らず、強迫観念が襲ってくるといともたやすく強迫観念がささやく嘘にだまされてしまいます。

ウソを平気でつく友人や恋人に怒り心頭に発し、「もう別れてやる。金輪際許さない!」と息巻いていたにもかかわらず、いざ当人にあって弁解(実は詭弁に過ぎない)を聞いていると、いともたやすく「そうだな。私にも悪いところがあったかも知れない。もう一度やり直そう」とコロッと考えが変わってしまうのです。
本人はこの現象が強迫観念によるものだとは全く気づいていません。

依存症者が回復を目指そうとする時、本当の問題は相手や環境にあるのではなく、自分の中にある強迫観念こそが問題の核心なのだと理解することが必要です。

○12ステッププログラムに徹底して取り組むことによって与えられる霊的目覚めは、この強迫観念の嘘を見抜く力を私たちに与えます。

②肉体面での渇望現象とは?

渇望現象とは一回始めたら決してやめることが出来ない現象です。
アルコール依存症者は飲み始めたらブラックアウトするまで飲み続けますし、ギャンブル依存症者はパチンコ屋で「神様、私にはパチンコ屋から出ていく力がありません。助けてください」と泣きながら祈ります。

ではアダルトチルドレンにとっては何を意味するのでしょうか?
ありのパパの例で言えば、映画・ドラマ見放題のネットサービスでドラマを見始めると止めることが出来ません。
明日の予定などを考えつつも、ず〜っと見続けてしまいます。
それでありのパパはネットフリックスやフールーなどをすべて解約してしまいました。

アダルトチルドレンにとっての渇望現象は他の依存症者ほどの被害をもたらしはしませんが、その構造は他の依存症と全く同一のものです。

        

3.アダルトチルドレンにとってのシラフとは何か?

アルコール依存・薬物依存・ギャンブル依存・性依存ならば「飲まない」「打たない」「賭けない」「パートナー以外との一切の性行動を止める」というただ一つの禁止行動を守り続けることが、彼らにとってのシラフということになります。

ではアダルトチルドレンにとってのシラフとは何を指しているのでしょうか?

ランドリーリストとか「問題」と呼ばれているものの1番目に「私たちは人々から孤立し、人々を恐れた」とあります。
これは人を恐れる回路が脳の報酬系にあるということです。

アダルトチルドレンにとってのシラフとは、この「人が恐い」という回路のスイッチを入れないで生きていくことです。

ただ、これには他の依存症とは異なり、明確な「〜をしなければよい」というものはありません。

では何によって回復しているのを測るのでしょうか?
ありのパパなら、恐れが動機となって不正直な対応をします。
またある人は恐れが原因となって、利己的な対応をします。
また別の人は恐れが原因となって、配慮の欠如をもたらします。

○アダルトチルドレンにとっての回復(シラフ)とは恐れが動機となっている一切の行動を止めることです。

        

4.どうやってアダルトチルドレンの回復を勝ち取るか?

まず第一に、自分が恐れにとらわれていることに気づく必要があります。

そのためにもステップの4と5で棚卸しをし、自分以外の人に古い行動パターンを指摘してもらうことによって、自分自身がいかに恐れに縛られていたか、そして恐れが動機となってどのような行動パターンをとっていたかを知る必要があります。

そのためには12ステップの4と5に徹底して取り組む必要があります。
ステップの4は人生で初めての自己開示といって良いでしょう。
棚卸表を書く段階では、自分の行動パターンは何かということを考える必要はありません。
ただ自己開示すればよいのです。

次のステップ5では、もう一人の人(シェアリング・パートナー)があなたと一緒に棚卸表から行動パターンを見つける作業に取り組んでくれます。
これはカウンセリングでもなく、また単なる泣き言・毒吐きでもありません。
性格上の欠点は何か、短所によって構成される行動パターンは何かを知るという明確な目標を持った作業です。
(上記のやり方は12ステップの伝統的なやり方ですが、ありのパパは棚卸表を全部完成させなくても、たとえ一ページでも棚卸表を書けたところからステップ5を始めるやり方をしています)

5.古い行動パターンを使わない決心、新しい行動パターンを使う決心

ステップの5で私たちを支配していた古い行動パターンが分かりました。
ステップの6ではそれを使わない決心をします。
さらにステップの7では古い行動パターンと対極にある新しい行動パターンを生きる決心をし、助力を神に求めます。

新しい行動パターンはお一人お一人皆ちがいます。
ありのパパの新しい行動パターンは「すべての人に敬意をもって接する」です。

12ステップに取り組んでいるとはいうものの依然として古い行動パターンにしがみついているなら、人生は新しくなりようがありません。
しかし新しい行動パターンを生きれば生きるほど人生は全く新しく変えられたものになっていきます。

さて、皆さんはどちらの生き方を選び取られるでしょうか?

◎回復と祝福を祈っています。

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