反省させると犯罪者になります

今日は「反省させると犯罪者になります」(岡本茂樹著)を御紹介します。

スポンサーリンク

1.反省を無理強いすると逆効果になる

この書籍の題名は衝撃的です。
狙って付けたということも、もちろんあるでしょう。
しかし読み進めていくと、この著者は本気でそう思っているということが分かります。
そればかりか著書は「自分自身が悪いことをして反省した場合でも同じ結果が起きます。すなわち犯罪者になります」と断言します。

前書きの部分で著者は大切なことを述べます。
「重要なのは、問題行動を起こしたとき、厳しく反省させればさせるほど、反省させられた人は後になって大きな問題を起こす可能性を抱えてしまうということです」

気を付けないといけないことは、著者は「短絡的に反省させようとしてはならない」と言っておられるのであって、決して「反省すること」そのものを否定しているわけではないということです。
「どうしたら自分から自然に反省するようになるか?」というのが本書の題目です。

2.真の反省に至るメカニズムとは?

トラブル(罪)を起こしたときにまず起きる感情は反省ではなく、後悔です。
事件の発覚直後に反省するということ自体が人間心理として不自然な行動です。
それゆえに、すぐに反省の言葉が口をついて出る加害者はかえって悪質な加害者である可能性があるとさえ言えるのです。

3.加勢大周さんの覚醒剤所持容疑での逮捕のこと

加勢大周さんは覚醒剤を使うようになった原因として「自分が弱かった」と言われました。
しかし弱くない人間は一人もいません。
すべての人は弱いのです。

それゆえに「弱い」ということが覚醒剤所持の真の原因なら、すべての人が覚醒剤を所持するという結論になってしまいます。
ですから、加勢大周さんの言われた「自分が弱かったから覚醒剤に手を出した」という原因分析は間違っているということになります。

4.反省しているかどうかを裁判で考慮することの誤り

「すべての犯罪者は裁判を受ける段階では反省していない」と著者は言います。
だから判決は淡々と客観的事実に基づいてのみ出すほかはありません。
自分の罪と向き合うことができるのは、長い時間をかけて手厚いケアを受ける中で初めて可能になることです。

スポンサーリンク