犯罪の再発防止に役に立つ心理学はどれか?

今日は「入門 犯罪心理学」(原田隆之著)をご紹介します。

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1.犯罪の再発防止に役立つ心理学はどれか?

心理学には主に三つの流れがあります。
フロイトの精神分析学、認知心理学、人間性心理学です。
人間性心理学とはロジャースの創始した来談者中心療法などのカウンセリングを指しています。

科学的な調査の結果、罪を犯した人が再び罪を犯さなくなる効果は認知心理学しかなかったそうです。
我が国では依然として人気のある精神分析学ですが、犯罪の再犯を防ぐ効果はないということが立証されています。
これは精神分析学が全く効果がないということではなく、犯罪の再犯を防ぐ効果がないと言っているのにすぎません。

来談者中心療法は受刑者の人間関係スキルを向上させる効果は認められましたが、これも精神分析学と同様に再犯を防ぐ効果はなかったようです。

2.認知心理学とは何か?

認知心理学とは何かというと、目標を定めて、その目標を実現するためにどうしたらよいかを考える手法です。
そして具体的な方策を実行します。

薬物依存であれば、薬物を使いたいと思うときはどんな場合かをあげてもらい、そのトリガーを引かないようにします。
たとえば繁華街にいると薬物を使いたくなるのであれば繁華街に行かないようにします。

では不安になったりイライラしたとき薬物を使いたくなるという人はどうしたら良いのでしょうか?
どんな人であっても不安になったりイライラすることはあり得ることです。
そのような場合は代替策を用意しておきます。
スポーツ、趣味などで気分転換を図る方法です。

3.渇望の波は15分以上続かない

12ステッププログラムでは問題を精神面での強迫観念と肉体面での渇望現象であるとします。
この本では精神面での強迫観念を「渇望」という言葉で表しています。
そして、この渇望が襲ってくることを「渇望の波」と呼んでいます。

ありのパパが強迫観念に襲われるとき、自分ではこのことを「渇望の波が襲ってくるとき」と呼んでいましたので、ある意味納得できました。
そして驚いたのが、この渇望の波は15分以上は続かないことが科学的な研究で分かっているのだそうです。

頭を垂れて「私には出来ない。しかし神には何でも出来るからである」と三回祈って頭を上げると、常に渇望の波は彼方(かなた)に去っているのです。
この「科学的な理由」が分かりました(笑)。

◎この本を読んで、犯罪を犯す人の心理的側面への理解を深めることができました。
興味深く読める本です。皆さんにお勧めします。