毒親の影響から回復する方法、そして自分が毒親にならないために

今日は『毒になる親』(スーザン・フォワード著)をご紹介します。

あまりにも有名な本であり、ありのパパも何十回となく読みました。
今回もう一度、フローリーディングの方法で読み直したところ、教えられるところが多くありました。

この本の素晴らしいところは問題行動を分析するだけに終わらず、そこからどうやって脱出すればよいかを教えている点です。

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1.親を許す必要はない

①「(親への)『罪の免除』は『事実の否定』に過ぎない」

著者のスーザン・フォワードさんは「親を許したと言っている多くの人たちは、本当の感情を心の奥に押し込んでいるのに過ぎず、そのためにかえって心の健康の回復が妨げられている」と書いています。

ありのパパの乏しいカウンセリング経験からいっても、これは正しい理解であると思います。

なによりも許す順序が重要です。
まず第一に赦すべきなのは「親を赦せない自分自身」です。
「仕方ないよね。そんなに簡単に許せるものではない。なかったことには出来ない」と許すことのできない自分自身を赦すことが、まず第一になすべきことです。

そのもっとも大切なスタート地点をすっとばして、親を許そうとあがいても、それは無意味なことです。

②「(神は私に対して)私が人を許す以上に、私自身が回復することを望んでおられる」

赦しの順序を無視して、親を許そうとする人の心の中にあるのは「親を許せない自分は生きていてはいけない」という思い込みです。

結局これも不健全な親から受け取った刷り込みなのです。
ですから大人になった今はそのからくりに気づいて間違った思い込みを取り除くことが必要です。

神はあなたが人を許せるような完全な人になることを願う前に、あなたの回復を願っておられるのです。

周囲の人々が気を付けないといけない間違いは「いつまでも同じところにいてはいけない。早く親を許せるようにしなければならない」というものです。

悪気なくそのような間違ったアドバイスする方に、ありのパパは申し上げたい。
「あなたは神様ですか?なぜ本人がどの段階にいるのか分かるのですか?神の代わりをしようとしてはならないのです」

2.「毒になる親」にならないためにはどうしたらよいか?

親に虐待ないしは養育放棄された経験を持つ人々は自分自身が親と同じようなことをしてしまうのではないかと大きな不安を抱えています。

スーザン・フォワードさんはこの問題に対しても明快に答えています。

①自分の親と同じように行動をするのをやめる

これは簡単にいうと、行動パターンを変えるということです。
たとえば自分の親が癇癪持ちで辛かった経験があるならば、自分の子供に対しては感情を爆発させないということです。

具体的には「怒りが爆発しそうだな」と感じたら、すぐに別室に引っ込み、そこにて「日々の棚卸し」を行います。
日々の棚卸しの素晴らしい点は私たちをして即座に怒りの感情から解放してくれるところにあります。

自分の本心が分かってみれば「なぁ~んだ」というわけです。

②子供に謝れる親になる

私たちの親の特徴は(嘘をついているという自覚があったかどうかは別にして)「天才的な嘘つき」ということでした。

反論する力を持たない私たちは、その嘘を鵜呑みにしてしまうほかはありませんでした。

しかし自分の子供たちに対しては、私たちは正直な対応をすることが大切です。

親である自分自身が間違っていたと思えば、子供に謝ることもまた必要になります。

「君は間違っていない。親である私が間違っていた」と子供に赦罪することによって、子供は何が正しいことで、何が間違ったことであるかの決定的な価値観を持つことが可能になります。

これがある子供は決してアダルトチルドレンにはなりません。

③親のようにならないという決意も徒労に終わる

程度問題ではありますが、子供時代に刷り込まれた間違った思い込みの回路はなくなりません。

ただその回路のスイッチが入らないように生きていくことは可能です。
これを回復すると言います。

この回復の大前提は「自分がこの問題に対して無力であることを認める」ことです。
そして「自分を超えた大きな力が自分を健康な心に戻してくれると信じるようになる」ことです。

3.「おもしろいゲーム。勝つための唯一の道は、そのゲームをしないこと」

私たちの頭のなかには負けが決まっているゲーム回路が埋め込まれています。
これに勝つ唯一の方法はそのゲームをしないことです。
「今度こそ、勝ってやる。今度こそ勝つかもしれない」と根拠のない思い込みでチャレンジし続けるのが依存症者特有の行動パターンです。

この敗けが確定しているゲーム回路は、養育者との関わりの中から受け取ったものです。

「このことが理解できれば、あなたは生まれて初めて自分にはないと思っていた、エネルギーがわき起こってくるのを感じるだろう」

「『自分にはどうして楽しい子供時代がなかったのか?』と考えてみることから始めるとよい。そして負わなくてもいい責任を負わされたことによって、自分はどれほどのエネルギーを消耗してきたのかという事実を受け入れるのだ」

◎当事者にとっては読むことが苦しく感じられる書籍ではあります。
しかし、それを乗り越えて読了されるなら、大きな平安と祝福をもたらすと信じています。
どうぞ、お読みください。