恐れからくる問題をどうやって解決するか?

今日は皆さんとご一緒に、私たちの心に巣くう恐れの問題をどうやって解決すれば良いかを考えます。

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1.恐れから出てくる問題には二つある

ひとつは、恐れが動機となっている性格上の欠点とか短所と呼ばれる、その人特有の行動パターンです。

もうひとつは(アダルトチルドレンならば)あなたの中にある恐れは性格上の欠点としての行動パターンだけではなく強迫観念として私たちの生活を脅かしているという事実です。

このように問題は二つあるわけですから、対処の仕方も二つあるということになります。

2.恐れに対処するための二つの仕方

①恐れが動機となっている行動パターンを見つける

これは12ステップの棚卸し(ステップの4と5)をすることによって見つけ出すことができます。
そしてステップの6と7で神に短所を取り除いてもらいます。

②恐れがAC特有のものであるなら自分の中に強迫観念があることを発見する

ACには強力な否認システムというべきものが働いていますから、これに気づくのは簡単ではありません。

たとえばお話を聞いていて明らかに親への恐れがあるとわかる方であっても平然と「私には親への恐れはありません」と言われることがあります。

このような方は一人や二人ではありません。
というかほとんどのACがそうであると言っても良いかもしれません。

恐れを認めたら、今度は自分の中にある強迫観念の統合作業に取りかかります。

a.強迫観念とは何か?

強迫観念とは「病的な見捨てられ不安」「極端に低い自己評価」「批判・非難されるとおびえてしまう」「心が病的な人に魅力を感じ、そのような人と結婚したり、友人になったりする」「人々から孤立してしまう」などです。

アダルトチルドレンに特徴的な強迫観念は13個あると言われています。

b.統合作業とは何か?

これは「変えられないものは受け入れ、変えられるものは変えていく」作業です。

たとえば、ありのパパならば「人々から孤立する」強迫観念の統合作業は「孤独を愛することは変えられないこととして受け入れ、孤立してしまうことは変えられることとして変えていく努力を行う」ことです。

虐待や養育放棄の経験があると、成人してからも他人が自分を傷つけるのではないかと根拠のない恐れを持つことがあります。
ありのパパにも、この根拠のない恐れがあります。
ありのパパの場合は、両親は自分にとってトラブルメーカーでしたので、成人してからは他人が両親と同じように自分に迷惑をかけるのではないかと本能的に恐れました。

このことが他の人々から自分を孤立させるという強迫観念の現れに繋がりました。

③なぜ「恐れ」からくるものに別々の対処の仕方が必要なのか?

それは恐れが動機の行動パターンは誰にでもあるものですが、恐れが原因の強迫観念はアダルトチルドレンに特徴的なものだからです。

ですからACでない人は後者の統合作業を行う必要はありませんし、ACの方は後者の統合作業を行わない限り、著しい回復は期待できません。

このような訳で、アダルトチルドレンが抱えている問題を解決するには、ACのための12ステップによって改善を図るべきものと、一般の12ステップによって解決すべき二つのものがあるということになります。

3.「ACのための12ステップ」の出所(でどころ)

アルコール依存症者のための12ステップをやって一応の回復は見たのだが、何かスッキリしない、他の元アル中さんのようには喜べない自分がいるという方々がおられました。

その方々はやがて自分達がアダルトチルドレンであることに気づきます。
そしてACからの回復のために、アルコール依存症の回復プログラムである12ステップをAC用に一部改変しました。

現在でもACのための12ステップをやっている人々の多くは、すでにAA(アルコール依存症者の自助グループ)などで12ステップを体験しておられます。
これらの方々はAAで12ステップの4から7の性格上の欠点・短所を神に取り除いていただくステップを踏んだ上で、ACの13の強迫観念の統合作業に取り組むという手順を踏むことになります。

これに対して一般的な12ステッププログラムに取り組んだ経験のない方がいきなりACのための12ステップに取り組む場合には、ややこしい問題に直面することになります。

それはACの12ステッププログラムを作った人々は自分達は既に一般的な12ステップを踏んでいたために、それでは足りなかった部分にどうしても重点を置きます。
それがすなわち「ランドリーリスト」とか「問題」と呼ばれるものです。

ところが初めて取り組む12ステップがAC専用のものである場合、いつまでも性格上の欠点の除去というステップに進まない危険があります。

人生が激変するのは短所が取り除かれるステップの6と7を踏むときです。

それで12ステップをやってみたけど、あまり効果がなかったというような感想を漏らすことになります。

このような訳で、どちらか一つだけやっていては、いつまでたっても回復しないという悪循環に陥る可能性があります。

◎ACからの回復に長期間努めておられる方々の中で「自分はいつまでたっても回復しない」とか「努力している割に目立った回復がない」と内心いぶかしんでおられる方がおられましたら、今日の記事を参考にしていただければ幸いです。
平安と祝福を祈っています。

コメント

  1. ゆうき より:

    はじめまして。

    依存症はないがACなので、ACのミーティングに通って、ACのステップをはじめました。
    しかし(上記文を読み)AAの12ステップをしてからACのステップをしたほうがいいのでしょうか?

    • ありのパパ より:

      こんばんは、ゆうきさん。
      コメントをくださり、ありがとうございます。

      そうですね。まだ一度も標準的な12ステッププログラムを踏んだことがないのであれば、AC系のミーティングに出席しながら、個人的に標準的な12ステップに取り組まれるのが良いでしょう。

      そうすれば同時並行的に両方の12ステップを学ぶことができます。
      ただ、標準的な12ステップとはAAの12ステップではなく、依存症者向けの中間施設で使われている汎用性のある12ステッププログラムを指しています。

      具体的には「回復の『ステップ』」(ジョー・マキュー著)〔依存症からの回復研究会発行〕が良いでしょう。

      上記の書籍はネットから購入可能です。

      回復を祈っています。

      またコメントしてください。お待ちしています。

  2. ゆうき より:

    「回復のステップ」購入してみました。 これから、がんばってみます。ありがとうございました。

    • ありのパパ より:

      こんばんは、ゆうきさん。
      コメントをありがとうございます。

      購入されましたか!
      ご一緒に回復の道を歩んで参りましょう。
      よろしければ棚卸しをお伺いする「もう一人の人」役をさせていただきますので、いつでも声をかけてくださいね。

      またコメントしてください。お待ちしています。

  3. ゆうき より:

    ありがとうございます。 お世話になるかましれませんが、その時はよろしくお願いします