12ステップを学ぶ目的は人生を変えるカギを発見することにあります。

12ステップを学ぶ目的は何でしょうか?
「そりゃ、依存症から回復するために決まっているでしょ?」とほとんどの方がお答えになられるでしょう。

しかし、12ステップを学ぶ目的はもうひとつ別にあります。
それは人生を変えるカギを発見することです。
これはありのパパのオリジナルの主張ではなく、12ステップをつくった人々の主張でもあります。
今日はこの問題を皆さんとご一緒に考えます。

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1.12ステップが提供するふたつの宝物

12ステップを学ぶ目的は端的に言ってふたつあります。
ひとつは依存症の症状からの回復であり、もうひとつは生きづらさからの回復です。
このふたつが揃ってはじめて、依存症からの回復が可能となります。

酒や薬物をやめたいと願うなら、12ステップの3までやれば現れは止まります。
しかし生涯を通してスリップを防ぎたいならステップの7までやり抜くことが必要です。
(この言い方は読む人に誤解を与える危険があります。ステップの1から3は止めるためのインスタントな特効薬ではなく、依存症から回復する生涯のための基礎になるものです。)

ではなぜ生きづらさからの回復が生涯を通してのスリップを防ぐことになるのでしょうか?

2.生きづらさからの回復とスリップの防止の関係

ここからはアルコールや薬物ではなく、AC(アダルトチルドレン)や感情の問題(怒りの爆発・癇癪持ち)を中心に考えます。

①ひとつ目の宝物としか持っていないとどうなる?

ステップの1から3で止まっている人の人生はあたかも執行猶予(しっこうゆうよ)が切れかかっている人の人生のようです。
一応はソブラエティー(感情面でのしらふ)が達成できてはいますが、安定感がありません。

上がったり下がったりで、まるでジェットコースターのようです。
このような状態では、ちょっとしたトラブルが大きな失敗につながりかねません。

②二つ目の宝物を手にしていると?

生きづらさからの回復を手にしていると、そもそもストレスがたまりません。
ここで言うストレスとは一般的なストレスではありません。
一般的なストレスならばスポーツをしたりすることで解消することが可能です。

しかしここで言うストレスは解消することができません。
解消するために何かしようとすると、それが新たに依存の対象になったりします。

大切なことは、そのストレスが避けることのできるものか、それとも避けることのできないものかを見分けることです。

感情に問題をもっている人やACの人々の多くは、受けなくてもよいストレスを身に受けて苦しんでいます。
そのゆえにストレスがどんどん溜まり、それがガソリンの役割を果たしスリップしてしまうという悪循環を繰り返します。

ストレスのたまらない人生を送っていると、当然のことながらスリップする危険を最小限に抑(おさ)えることができます。

ではストレスがたまらない人生を生きる秘訣は何でしょうか?

3.人生を変えるカギとは何か?

それは認知(にんち)の歪(ゆが)みをただすことです(何言ってるかサッパリわからん!)。

認知の歪みとは、本当はそうではないのに、そうであると思い込むことです。
そしてその間違った思い込みによって傷つき萎(しお)れます。
傷つき萎れると生命エネルギー(生きていく力)が減少し、人生が困難になります。

ですから人生を変えるカギとは、認知の歪みをただすことにほかなりません。

では認知の歪みとは何でしょうか?
ここからは、ありのパパの例をあげてご説明します。
私は人に対して恐れを持っており、その恐れが人に対して不正直にさせました。
何か問題が起きたとき、なぜそのようなことになったのかを問いただすことを恐れました。
それで何もなかったかのように装(よそお)いました。
そのゆえに多くの人間関係は破壊されました。

そして心の底では、それらの人々を自分の側に落ち度があるにもかかわらず一方的に恨んでいました。

ありのパパの内的世界では自分が被害者であり犠牲者だったのですが、実はそうではありませんでした。
自分こそが加害者だったのです。
この認知の歪みが、人生を生きにくくさせていた元凶(げんきょう)でした。

この生涯を通して私を支配していた元凶である性格上の欠点・短所(行動パターン)を明確に把握できたことが解決のカギになりました。

4.成長とは何を意味しているのか?

単に回復するだけではなく、無限に成長していくために必要なことは、このカギを自由自在に使いこなせるようになることです。

何らかの依存や嗜癖がある人ならば、病的な嗜癖行為が止まるだけでもよいと、あるいは考えることができるかもしれません。
しかし目立った依存がなく、ただAC(アダルトチルドレン)であるだけの人なら、12ステップを学ぶ目的は棚卸しを通して自分自身の短所・性格上の欠点を見つけだすことをおいてほかにありません。

ACは日々の生活で自分の性格上の欠点・短所を神に取り除いてもらう営みと平行して、ACの13の特徴の統合作業も行っていく必要があります。
(性格上の欠点・短所は取り除いていただくべきもの、ACの13の特徴は統合するべきものです。)

◎平安と祝福を祈っています。

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