依存症と中間施設の役割

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1.中間施設利用者に見る依存症の割合

ある中間施設の統計によると以下のようになっています。
(中間施設とは病院と自助グループの橋渡し役の働きをする施設です)

アルコール60%
薬物28%
ギャンブル12%
食べ物9%
性8%

全部合わせると100%を越えてしまいますが、その訳はクロスアディクトの方がおられるからです。
クロスアディクトとは複数の依存を持っている人のことです。

2.クロスアディクションのこと

ありのパパはAC(アダルトチルドレン)であり、同時に感情と情緒に問題を持っています。

このような人々はEA(感情と情緒に問題を持っている人々の自助グループ)のミーティングでACの悩みを語り、ACAやACoA(ACの自助グループ)のミーティングで感情の問題の悩みを語ったりしがちです。

誰あろう、ありのパパがそれです(笑)。
自分では気を付けないといけないと思いつつ、つい引き出されてしまって(という言い訳)、あとから「いったい私は何を話したのだろうか?」と思うときもあります。

3.中間施設のこと

代表的な中間施設にRDデイケアセンターがあります。
このデイケアセンターをはじめとする中間施設で採用されている12ステッププログラムが「リカバリー・ダイナミクス」です。

4.リカバリー・ダイナミクスとは

アメリカ合衆国・アーカンソー州で初めて回復した黒人のアルコホーリックがジョー・マキューという人でした。

第二次大戦後、黒人がアルコール依存症の治療のために利用できる施設といえば劣悪な環境の精神病院しかありませんでした。

AAも当時は白人のみの団体であり、AA自体にも黒人への人種偏見が根付いていました。
しかしそのなかでも進歩的な人々がジョー・マキューにAAのミーティング参加を許可したのでした。

しかしそれは条件付きでした。
すなわち、ミーティング直前に来て、終わったらすぐに帰ること、用意されているお茶菓子には手を付けないことなどでした。

そのような状況のなか、ジョー・マキューのスポンサーになってくれる人はなく、彼はビッグブックを何十回・何百回と読んだと言われています。

そうこうしているうちに各地のAAミーティングから話をしてほしいという依頼が殺到するようになります。
彼は回復して10年後、人種にかかわらない回復施設(セレニティー・パーク)をつくりました。

5.クロスアディクトと中間施設

中間施設で12ステッププログラムを学ぶ優位点はどこにあるでしょうか?
それは個別の依存症に拘泥(こうでい)しないで12ステップを学ぶことができる点です。

もちろんひとつの依存症にこだわって12ステップを学ぶことにも良い点があります。
それは各依存症には個別の特異点というべきものがあり、その特異点をあらかじめ知っておくことはソーバー(しらふ)を維持する点で有利だからです。

しかし複数の依存を持っている者に対しては、この優位点は短所となります。
なぜならアルコールと薬物とは特異点がことなりますし、ACと感情の問題も特異点が異なります。

同じ時間しか12ステップを学ぶのに掛けられないとすれば、一つ一つ個別の依存症のために用意された12ステッププログラムを学ぶよりは、汎用(はんよう)性のある12ステップを学んだほうが時間を節約できます。

◎どうぞ、一人でも多くの方が12ステップを学ぶことにより、回復するだけでなく人格的改変へとさらにお進みになられますように。
平安と祝福を祈っています。

コメント

  1. くま より:

    ありのパパさん。メリークリスマス!

    2の項目に関して質問です。

    >EA(感情と情緒に問題を持っている人々の自助グループ)のミーティングでACの悩みを語り、ACAやA>CoA(ACの自助グループ)のミーティングで感情の問題の悩みを語ったりしがちです。
    >誰あろう、ありのパパがそれです(笑)。
    >自分では気を付けないといけないと思いつつ、つい引き出されてしまって(という言い訳)、あとから>「いったい私は何を話したのだろうか?」と思うときもあります。

    ミーティングでは何を話してもいいと思っているのですが、ACAミーティングで感情の問題の悩みを語っても他の人は分からないということですか?

    EAの方だけのミーティングがあり、ありのパパさんは参加するミーティングにより
    話す内容を分けているということでしょうか?
    話さない方がよい内容もあるということですか?

    分からないことが多く、すみません。
    今、ミーティングに参加しているので、いろいろ気になります。

    • ありのパパ より:

      こんにちは、くまさん。
      コメントをくださり、ありがとうございます。

      大切な点をご質問くださり、感謝をいたします。

      >ミーティングでは何を話してもいいと思っているのですが、ACAミーティングで感情の問題の悩みを語っても他の人は分からないということですか?

      ①もちろん何を話しても良いのです。(無条件である)
      しかし、そこにはおのずと限界があります。(無制限ではない)

      中間施設の職員でもあり、AAのコア・メンバーでもある方が仰ったことですが「私は分かち合いの時間に歌を歌わせてもらいます」と言われたら、それはやめさせるとのことでした。

      しかしACAのミーティングで歌を歌った人を私は知っています(笑)。
      (これは良い悪いを言っているのではなく、ふさわしいかふさわしくないかを問題にしています)

      ②そもそもAC系の共同体はAAなどのミーティングでACの話をしても共感が得られなかった人々によってつくられました。

      これはAAなどの非AC系の共同体を非難しているのではありません。
      そうではなくACでない人にACのことを分かってもらおうすること自体に無理があるということを言いたいのです。

      そして、この反対もまた真です。
      ただし、感情の問題と言っても、それが依存症レベルでないならばACAのミーティングで話をしても共感を得られるでしょう。
      要するに各共同体は各々の依存症(ACは疑似アルコホーリクス)についての分かち合いをする場所であることを忘れなければ問題はないと思います。

      >ありのパパさんは参加するミーティングにより話す内容を分けているということでしょうか?
      話さない方がよい内容もあるということですか?

      その通りです。時おり失敗することもありますが(笑)。

      >分からないことが多く、すみません。
      今、ミーティングに参加しているので、いろいろ気になります。

      くまさんが参加なさるミーティングによっても違いがあります。
      厳格なところと、比較的ゆるいところとがあります。
      どうぞケースバイケースでお考えになられますように。

      またコメントしてください。お待ちしています。

  2. くま より:

    なかなか依存症というか、心の病は奥が深いですね~
    知れば知るほど新しい内容が出てきます。
    自分はACだと自覚していますが、感情の浮き沈みが激しく
    時に本当に生きるのが嫌になります。
    それは、ACだからだと思っていました。
    だからACミーティングでだいたい自分の感情で感じたことを
    話しています。

    EAという症状というか病名もあるんですね。
    「イモーションズ・アノニマス」のHPを見てみました。
    そうなってしまう原因と診断基準を教えていただけたら感謝です。

    • ありのパパ より:

      こんばんは、くまさん。
      コメントをありがとうございます。

      そうですね。感情の問題が依存症レベルにあるか否かというのが基準になると思います。
      AC系ミーティングで感情の問題を話して共感を得られるのは依存症のレベルにまではなっていない場合ではないでしょうか?
      依存症のレベルだと、聞いた人はひく(笑)。

      原因はアルコールと同じで、特定の手段だけを用いていると、それが依存症になります。
      診断基準は正常な社会生活が営めるか否かになります。

      よろしくお願いします。
      またコメントしてください。お待ちしています。