依存症からは回復したのに、他の嗜癖(しへき)から回復できない場合

誰にでも弱点があります。
たとえば依存症ではないけれど、食べ過ぎで肥満になり糖尿病などの生活習慣病に苦しんでいる方がおられます。

反対にアルコール依存症だけど、食事量はコントロールできる人がいます。

このように誰にでも一つや二つは克服するのが難しい問題があるのではないでしょうか?

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1.うまくいくものと、いかないものがある

性依存症で苦しんでいる人がいるとします。
その人は12ステップに取り組むことによって、回復を自分のものにしました。
しかし、あることだけは克服できません。
それはたとえばネットポルノであるかもしれません。

このうまくいかない原因は何でしょうか?
それは無力を認めるリストの中にネットポルノが入っていないことが原因です。
無力を認めるリストの中にネットポルノを入れれば、ネットポルノに勝利することが出来ます。

2.感情の問題で苦しんでいる場合

会社の同僚や友人とはうまく行くのに、家族やパートナーとうまくいかないという人が結構おられます。
考えられる原因はさまざまあります。

ひとつは抑圧された親への恨みがお門違(かどちが)いの相手に噴出しているというケースです。
この場合は、お門違いの人に親への恨みを晴らしているという自分の愚かさに気づけば良いだけの話です。

もう一つのケースは人間関係を建て前と本音で使い分けている場合です。
すなわち建前の人間関係は会社の同僚や友人との関係であり、本音の人間関係がパートナーとの関係です。

この場合はご自分が建て前と本音を使い分けていることに気づいて、自己一致させます。
何か難しいように感じますが、実際はちっとも難しくありません。

やり方は今まで建前で接していた人にはなるべく本音で接するようにします。
そして今まで本音で接していた人には敬意をもって接するようにします。
これは表面だけ見れば建前的に接しているように見えます。
しかし動機の問題として、敬意をもって接するのです。
これは必ず相手に通じます。
ことに傷つけていたのが旦那で、傷つけられていたのが妻の場合は効果てきめんです。
是非、おやりになってみるようにお勧めします。
必ず効果を実感なさるでしょう。

3.ある依存症からは回復したが、他の依存症からの回復が思わしくない場合

このケースも多いです。
たとえばアルコール依存症からは回復したが、AC(アダルトチルドレン)の問題からは中々回復しないと嘆かれる方が多いようです。

また薬物の依存からは明確に回復したが、性的な問題から回復できないという方もおられるのではないでしょうか。

このような方のお話を聞いていて、共通するのは[ある依存症をメーンとして、ある依存症をサブとして捉える]見方です。
このように考える人々は多くおられますが、これは間違った理解です。
もし、サブとした嗜癖が依存症のレベルになっていないなら、その理解でも実害はないでしょう。

しかし、サブと思っている嗜癖が依存症のレベルにあるなら、独立した依存症として取り扱うべきです。

現在では複数の依存症をもっていることはある意味では当然のこととされています。
これをクロスアディクションと呼びます。

クロスアディクションの回復の仕方は持っている依存症を一緒くたにせず、ひとつひとつの依存症を別々のものとして捉えて回復をはかっていくことです。

たとえばありのパパなら、感情の問題とACの問題を明確に分けて対処しています。
怒りの爆発の問題はEAのやり方で、ACの問題はACAないしACoAのやり方で回復をはかります。
ありのパパは別々に対処するようにしてから、回復の軌道に乗ることが出来ました。

◎トライ&エラーとは合理的な決断ということです。
この反対は、うまく行かないと分かっているやり方を「今度こそ、うまく行くかもしれない」という根拠のない妄想でやり続けることです。
どうぞ、トライ&エラーを繰り返して、神の意志に到達なさいますように。
平安と祝福を祈っています。

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