神のご計画はあとになって全貌がわかるようになっている。

神のご計画というものは、始まる前にはさっぱりわからず、あとになってみて初めて全貌がわかるものです。
今日はこの問題を皆さんとご一緒に考えます。

        

1.戦前の宣教師たちのこと。

戦前、我が国のキリスト教会は神道原理主義政府の領土拡張政策に従って、宣教師を中国大陸に送りました。
その結果、満州ではホーリネスのリバイバルが起きました。

西洋の宣教師たちも母国の植民地政策に従って中国に赴(おもむ)き、伝道と教会形成に励みました。
しかし日中戦争が終わってまもなく、中国共産党の政権が成立し、宣教師たちはみな国外追放の処分を受けました。

戦後、これらの宣教師たちのやったことは植民地政策への協力であったとして非難されました。

しかし現実は人間の理解と思いを越え、ダイナミックな展開を見せました。

宣教師が全員国外追放になり、中国人牧師は牢獄(ろうごく)に収監(しゅうかん)され、教会にはあたかも羊飼いのいない羊のように信徒だけが取り残されました。

中国リベラル派キリスト教は共産党の管理のもとに置かれ、名前だけの「中国三自愛国教会」に再編されました。

この絶望的な状況の中で神の奇蹟が起きました。
それは福音主義キリスト教会の中で、信徒が伝道者となって立ち上がっていったのでした。
閉鎖された教会堂に代わって信徒の家々が教会となりました。
これが「中国・家の教会」の誕生のあらましです。

        

2.本質にこだわるか、それともチャンスをいかすべきか?

旧約聖書のヨセフ物語が教える通り、ヨセフが兄弟たちによって売られ、奴隷としてエジプトで生活したのは、神のご計画でした。

もしハドソン・テーラー(中国への宣教師として超有名な方です)が「中国に行って伝道するのは帝国主義に協力することになるから、私は行かない」と考えたとしたら、どうなったでしょうか?

のちにもっと悪い出来事である中国共産党政府による人権弾圧と信仰の迫害という嵐に立ち向かう準備を中国の教会はできなかったかもしれません。

もちろん悪に直接加担することは論外です。
そうではなく「私がこれを行うと、結果として間接的に悪に協力することになる可能性がある場合、私はどのように行動すべきか?」という問題に限って論じています。

        

3.目に見えるところだけで人を裁いてはならない。

聖書には「不信仰者とつりあわぬクビキを負ってはならない」とあります。
クビキとは牛のアゴの後ろの部分につける棒のことです。
二頭の牛にクビキ棒を渡して車を引かせる際に大きい牛と小さい牛をセットにすると、当然うまくいきません。
そのことから「信仰者と不信仰者(未信者)との間に何の関わりがあるだろうか」と言われています。
このことからクリスチャンが未信者と結婚することは好ましくないと教会は教えています。

この教えには確かに一理あります。
しかしこの教えを例外なくすべての事例に適用することは大きな間違いです。

なぜならそのことによって未信者と結婚した人が教会に来にくくなり、結果として教会から離れてしまう危険があるからです。

ありのパパは、未信者と結婚した幾人(いくにん)かの女性を存じ上げています。
これらの人々は例外なく信仰熱心であり敬虔です。
夫には貞淑(ていしゅく)であり、子供には聖母のように接します。
子供に熱心に信仰教育を行い、教会学校につれてくるのは、このような境遇にある母親たちでした。

◎私たちはよく「悪いことをも神は用いてくださる」と信仰の告白をします。
しかし現実はもっと先を行っています。
それは「この悪いと思える出来事がなければ、あとになって起きる大惨事に備えることができなかった。神がこの『悪いと思える出来事』を用意して、私たちを救おうとされたのだ」ということです。
平安と祝福を祈っています。

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