親替えする子供は親不孝か?

今日は読者からのご相談にお答えします。
これを読まれる皆さんも「自分ならどのように答えるだろうか」と考えながら読んでいただけると幸いです。

…………ここから相談の本文…………

こんにちは。
アダルトチルドレンについて取り上げているクリスチャンの方のブログを探していて、こちらにたどり着きました。

私は福音派の教会に属している女性クリスチャンです。

私はクリスチャンの両親に育てられました。
母から父に関しての不満を絶えず聞かされながら育ちました。
まるで自分が愚痴のごみ箱のようでした。

父がどんなに自分を精神的に傷つけたか、教会と家庭でダブルスタンダードか、ということを娘の自分に話しました。

父と母は激しい口喧嘩が絶えず、子供の頃からそれを目にし続け「自分は絶対結婚しない。母親は不幸な人」という意識がなくなりません。
また「両親のような親にはならない」と固く心に決めています。

一般的に言われているアダルトチルドレンのように壮絶な傷を受けている訳ではありません。
しかし母が父を憎むことは、私にとり父を尊敬する妨げとなり、またそのようなことを娘にしている母を愛することができません。

ありのパパさんの記事の中で、「親替え」というキーワードを読みました。

「親に『ありがとう』と『さよなら』を伝え」その場所にイエス様をお迎えする、という内容を読んだとき、自分に必要なのはこれだ、と思いました。

と同時に(これは親からも言われたことなのですが)聖書に書かれている「父と母を敬え」という言葉が思い出され、親の権威を軽んじるように思えてしまいます。

このように感じること自体、私自身の理解の浅さの現れかもしれませんが、親と同じ教会に集っている手前、教会の方にも相談できず、ありのパパさんにメッセージさせていただいた次第です。
長文、乱文にて失礼いたしました。

(お断り:ご本人が特定される可能性のある部分は削除させていただきました。)

…………ご相談はここまで…………

こんにちは、marukoさん。
ご相談をくださり、ありがとうございます。

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1. AC(アダルトチルドレン)とは誰か?

・ACとは機能不全家庭で育った成人した子供たちを指しています。

ACの親には二種類あります。
ひとつは子供を虐待した親です。
虐待には精神的・肉体的なものがあります。

もうひとつは養育を放棄した親です。
これには色々な原因があります。
そもそも養育者が依存症者や精神病者であれば十分な養育を期待することはできません。

また発達障害を抱えていて、それを自覚しないまま親になっているなら、子供の心を傷つけてしまうことになります。

このような訳で、虐待を受けていないからACではないということは全然ありません。

2.聖書の「父と母を敬え」という教えの真意

聖書の「父と母を敬え」という教えは虐待したり養育を放棄した親まで敬えという教えではありません。

どんな聖書の教えにも例外規定があります。
また他の教えとの整合性をとる必要があります。
ひとつの教えだけを持ってきて、その他の教えを無視するのは健全な信仰ではありません。

3.親替えとは?

①一般の人々も親替えをしている。

心が健康な人々は誰に言われなくても心の中で「親離れ」をしています。
この「親離れ」とは精神的な「親捨て」です。
子供時代は「親がいないと、親が世話をしてくれないと生きていくことができない。死んでしまう」存在でした。

しかし大人になり自分一人で生きていけるようになります。
そうすると心の中で「親離れ」「親捨て」という心理的作業が行われます。
何らかの理由でこれが行われていない人のことを「いつまで経っても乳離れができていない人」と呼びます。

②ACの親替え

アダルトチルドレンは一面では、この乳離れができていない人です。
それで自覚的に自分でこの作業をやる必要があります。
これを親替えと呼んでいます。

◎marukoさんにとって、ご両親が「どっかのおばちゃん、どっかのおじちゃん」になる日が一刻も早く訪れますようにと祈っています。

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コメント

  1. maruko より:

    ありのパパさん
    質問者のmarukoです。
    記事で取り上げてくださりありがとうございます。
    アダルトチルドレン=親替えの出来ていない人という定義が、そのような視点で考えたことがなく、解りやすかったです。
    (そして、軽度ではあるかもしれませんが、私の育った家庭は機能不全の面がありました)

    親替えをすることで、自分自身も両親の影響下から断ち切っていく。
    乳離れ、という言葉でも置き換えられておられるように、本来そうなることが健全な姿、ということも納得しました。

    親に対する反抗的な思いも、自分自身が親替えをしていないあらわれなのかもしれません。

    お時間を割いて下さりありがとうございます。

    • ありのパパ より:

      こんにちは、marukoさん。
      コメントをありがとうございます。

      marukoさんの回復と成長を祈っています。

      またコメントしてください。お待ちしています。

  2. マッキー より:

    marukoさんへ

    両親の不和、ダブルスタンダード、目の前で繰り広げられて、さぞ辛かったことと思います。
    内面の問題や聖書の御言葉の解釈はありのパパさんにお任せして、別の面からのお勧めです。
    推測で書いていることが多いので、そんな考え方もあるのね、程度に受け取って頂ければ幸いです。
    要点は2つです。

    まず、精神的自立(親離れ)、社会的(経済的)自立、霊的自立(親替え)を目指しているとするなら、

    ①物理的に両親との距離をとる。

    すでに一人暮らしをしているなら実感としてあると思いますが、うっとうしい両親から離れますと、母親の愚痴も父親の教会での演技も「これも罪人の弱さかなぁ」なんて思えるようになるかも知れません。

    また、恋愛、結婚、出産などの人生でのイベントを通して人格的成長をしますと、両親の弱さを覚えて、執り成し祈る人に変えられたりするかもしれません。

    さらに成熟しますと、親に対する怒り、恨み、憎しみなどを神様の前に手放して、神様と両親に感謝できる日が来るなんてこともあるかも知れません。

    就職、転職などの機会を用いて一人暮らしをはじめると、親離れの効果大です。
    両親と同居しておられるなら、社会的自立に向けての絶好の準備期間です。

    自分の好き、得意、比較優位性がありそうな資格や免許を取りましょう。
    生活レベルによって随分変わってきますが、最低年収300万円稼げれば、経済的自立に十分でしょう。

    簡単に実家に帰れない距離、具体的には二時間以上掛かるところが良いかも知れません。
    お金は掛かりますが、得るものは十分以上にあります。
    目指すのは自立であって孤立ではありません。

    このコメントが掲載されたら、もうひとつの要点も書かせて頂きたいと思います。

  3. maruko より:

    マッキーさん
    暖かいご意見ありがとうございます。
    親身に書いてくださり恐縮です。

    とても若い人を想定して書いてくださっているかもしれませんが、、、
    当方30代前半で、親元を離れて10年になります。
    会社勤めをし、経済的にも自立しているつもりです。
    親とは教会が同じですが私が職場の近くに越したため、親元からは一時間半程の距離です。
    一度、両親との関係が原因の一つで、結婚話がダメになった経験もあり、いい歳して親との関係にいつまでも囚われたくない!と思わされています。
    しかし、表目には自立しているように見える30代女性も、親との確執が足かせになっている子は身近に少なくありません。

    maruko

  4. マッキー より:

    marukoさんへ

    親元を離れて10年、それでも親との確執が足枷になって…。
    幼い子供の父親として、震える思いです。
    親の影響力は凄いものなのですね。
    私も肝に銘じます。

    さて、もうひとつの要点ですが、これは本当に思いついたものですので、「そんな考え方もあるのね」程度に聞いて下さい。

    ②別の教会を探してみる。

    今通っている教会で、特別な奉仕や召しが無くて、御両親の介護や看護の必要が無い場合は、やってみる価値は十分あるかも知れません。

    私は穏便な人生を望んでいましたが、なぜか仕事や人生の転機でいくつも教会を変わってきました。
    今思うとそのたびに、牧師に対する依存や教会内にあった人間関係における支配、操作、共依存の関係が清算されていきました。
    最終的に良いものだけが残っています。

    marukoさんも、もしかしたら自発的に新しい教会を探すことによって、ご両親と更なる健全な距離をとることができて、御自分の持たれている神学や教理を再点検出来て、牧師や教会での人間関係の健全度を再確認できるかも知れませんね。
    もちろん探してみたけど元の教会に戻るのもアリだと思います。

    肉的な話になりますが…。
    これから結婚されたり、身内が入院して見舞ってもらったり、親族がその教会で洗礼を授けてもらったり、葬儀を挙げてもらったりすると、仮に教会や牧師がとんでもない方向に向かってしまっても、義理人情的に簡単に教会を変わることは難しくなります。
    主の導きを求めての教会探し、今がその時かと…。

  5. maruko より:

    マッキーさん
    ありがとうございます。
    マッキーさんのような親御さんがいらっしゃること、お子さんは幸せですね!羨ましいです。

    はい、教会についても実は最近転会を考えております。
    物理的な距離というのは、お互いにとり罪を犯させることを防ぐことにもなるなと思わされています。

    今回の暖かいコメント、励ましを頂きました!