霊的目覚めを得ると、何がどう変化するか?

依存症からの回復を目指す施設で口を酸っぱくして言われたのは「12ステップを学ぶ目的は霊的目覚めを得るため」ということです。
ですから学ぶ者たちも霊的目覚めを得ようと思って日々の講義を聴きます。
質問もそのためにします。
このようにすべては「霊的目覚めを得るために」という目的に集約されていました。

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1.ミーティングの現状

受講者が依存症施設での学びを終了して、各依存症のミーティングに参加するようになると事情は一変します。
ミーティングに熱心に参加することや、12ステップを学ぶことは強調されます。
しかし、それらの目的が霊的目覚めを得るためであることは誰も言いません。

これでは終点がどこか知らないままに走っているマラソンランナーのようなものです。
霊的目覚めを得た人々はミーティングにおいて躊躇(ちゅうちょ)なく自らの体験を語りたいものです。

〇「私たちは経験と力と希望を他の人たちと分かち合うためにやって来るのである」

2.霊的目覚めを得ると確かに人生が変わる

出来なかったことが出来るようになり、心の静けさとは何かが分かるようになり、自分には出来ないことを神がしてくださっているのが分かるようになります。
これはビックブックに書かれている「私たちに約束されたこと」の中の一文です。
この約束は12ステップに取り組みさえするならば実現すると約束されています。

船であるのに潜水艦のように海中をさまよっていたのが霊的目覚めを得る前であるとしたら、霊的目覚めを得た後は船であるのに空中を飛んでいるかのようです(笑)。
もっともこれはしばらくの間だけです。
しばらくすると船は海上に浮かび、一日一日櫓(ろ)を漕(こ)ぐ日々の営みが戻ってきます。
この時、落胆する人がいますが、しばらくの間天国を見せてもらったのだと納得して、櫓を漕ぐ作業に精を出しましょう。
これこそが『今日一日だけを生きる』ということなのですから。

3.霊的目覚めとは何か?

霊的目覚めとは回復するのに十分な人格の変化です。
これは回復の道を私たちが歩むための動力であるということができます。
到底、霊的目覚めなしには回復の道を歩むことは出来ません。
霊的目覚めは車のエンジンにたとえることが出来ますし、またガソリンにたとえることも出来るでしょう。

では回復とはいったい何を指しているのでしょうか?

・人生を破綻(はたん)させる行為が止む。
・心が満たされる。
・自由に生きるようになる。
・人々にとって有用な存在になる。
・可能性を追求する人生を生きるようになる。

4.霊的目覚めを得るための具体的手段

コツは12ステップを塊(かたまり)として理解することです。

ステップの1と2はセットになっています。
問題の本質が自分の無力にあると分かれば、解決は自ずと明らかになります。
それは無力な自分を超えた大きな力です。
いつもこれをセットとして認識し、日々確認します。

ステップの3は回復するためにハイヤーパワーの指示に従うことです。
その指示とは、棚卸し作業(4と5)、短所を神に取り除いてもらう(6と7)、埋め合わせ(8と9)の三つです。
10以降は霊的目覚めを維持するためのステップです。

ということはステップの9までのどこかで霊的目覚めが与えられることになります。
ちなみにありのパパはステップの5を終了したところで気が付いたら与えられていました。

◎12ステップに取り組む目的は霊的目覚めを得るためです。
私たちお互いは、はっきりと目的をわきまえつつ歩みを進めたいものです。
平安と祝福を祈っています。

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