アダルトチルドレンは依存症の一種です。

ACはパラアルコホーリクと言われます。
パラアルコホーリクとは疑似(ぎじ)アルコール依存症ということです。
今日はこの問題を皆さんとご一緒に考えます。

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1.依存症にはふたつの問題がある

ひとつは精神面での強迫観念であり、もうひとつは肉体面の渇望現象です。

精神面での強迫観念とは『最初の一杯の狂気』とも呼ばれます。
飲んだらいけないと分かっているにもかかわらず、見え透いた言い訳をして飲んでしまう狂気です。

肉体面での渇望現象とは一杯目を飲んでしまうと、延々と飲み続けてしまうことを意味します。

これは物質依存であるアル中について言えることですが、買物依存などの行為依存についても当てはまることです。
この場合の強迫観念は「買ってはいけないと分かっているにもかかわらず、見え透いた言い訳をして買ってしまう」ことです。

渇望現象は「クレジットカードによるキャッシングやサラ金に借金をしてまでも買い物を続けること」です。

ありのパパは怒り依存症ですが、「怒りを爆発させてはいけないと分かっているにもかかわらず、見え透いた言い訳をして怒りを爆発させてしまう」のが強迫観念です。

そしていったん怒りを爆発させてしまうとエネルギーが切れてしまうまで怒りを爆発させ続けてしまう」のが渇望現象です。

2.依存症の一種であるAC

ACが疑似(ぎじ)アル中と呼ばれるのは強迫観念だけがあって渇望現象がないためです。

ではACの強迫観念とは何でしょうか?
『洗濯物リスト』とか『問題リスト』と呼ばれるものに書かれていることがACにとっての強迫観念に相当します。
洗濯物リストには14個が、問題リストには13個が書かれています。
洗濯物リストの最後の一つは「我々ACはパラアルコホーリクである」とありますから、実質的には13個ということになります。

3.ACは何に対して無力なのか?

私たちACは、この13個の強迫観念に対して無力なのです。
これがACの問題の本質です。

性格上の欠点・短所は神に取り除いていただくべきものですが、13の特徴は統合すべきものです。
もし取り除くことができるならACは無力ではないということになってしまいます(笑)。

また、これらの特徴に取り組んだ後でも、これらの特徴から自由になれるわけではありません。
アルコール依存症者がいくら回復したからといって自由に酒が飲めるようになるわけではないのと同じです。
ここでも『治る』ことと『回復する』ことの違いを心に留めておくことが肝要です。

4.統合作業はどのようにやるのか?

ACにとっての回復は何かと言えば、それは強迫観念のスイッチが入らないようにすることです。

リストの1番目の「孤立し、権威者を恐れるようになった」はどのように統合すべきでしょうか?

それは孤立し、権威者を恐れるスイッチが入りそうになったら、即座にそこから飛び退(の)くことです。

12番目の「病的な見捨てられ不安」はどうでしょうか?
これも同じく「病的な見捨てられ不安」のスイッチが入りそうになったら、即座にそこから離れることです。

具体的なやり方は置かれた環境や生育歴によって異なります。

5.ありのパパのやり方

私が病的な見捨てられ不安のスイッチが入る場面は主に二つあります。

ひとつは人と会ったときです。
どの時点でお別れしてよいのか分からなくなります。
それでお会いする前にあらかじめ決めた時間がきたら、お別れすると決めています。
スマホのタイマーをセットしてアラームを鳴らすようにしています。

もうひとつは夜、一日の営みを終えて風呂に入って寝ようとするときです。
一日が終わろうとしているにもかかわらず一日の幕を下ろすことができません。
病的な見捨てられ不安の発動です。

これの対処方法はあらかじめ夕食後風呂に入るまでの時間を決めておきます。
そしてタイマーにセットして、その時間が来ると鳴るようにしています。

今までは自分ながら「なんでこんなに一日を終えるのが名残惜(なごりお)しいのだろうか?」と訝(いぶか)しんでいました。
しかし敵の正体が分かりましたので、そうなればこっちのもんです(笑)。
以前よりも楽に一日を終わることができるようになりました。

◎ACの強迫観念リストは全部で13個もありますので、これはやりがいのある作業です。
「私はこうしている」というのがありましたら是非お知らせください。
参考にさせていただきます。

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