田代まさしさんのこと-誰でも無力を認めるなら依存症から回復可能です。

2015/07/01の朝日新聞電子版に田代まさしさんの記事が掲載されています。
田代さんは現在、ダルクのスタッフをしておられるそうです。
(ダルクとは日本におけるもっとも著名な依存症からの回復をめざす施設です。)
田代さんは「依存症は意志の問題。止めようとする強い意志があるなら止めることは可能」と仰っているときは繰り返しスリップしておられました。
しかし何回かの逮捕を経て、ご自分が無力であること、すなわち[依存症は治らない病気]であることをお認めになることができました。
今日はこの問題を皆さんとご一緒に考えます。

スポンサーリンク

①無力を認めさえするならば、回復の軌道に乗ることができます。

田代さんがご自分の無力を認めることができたのは、今から一年前のことです。
田代さんはこう言われます。
「(以前は)法務省の施設である刑務所にいたが、今は法務省の人に呼ばれ、講演に来ている。薬物依存の特効薬はないけれど、価値観を変えることで生き方は変えられる」

かつて日本で大活躍された歌手のケイウンスクさんが韓国で覚醒剤使用の罪で逮捕されました。
彼女は日本におられるときは純福音教会に所属する熱心なクリスチャンであられました。
どのような心の闇が彼女にあったのかを知ることはできません。
しかし、ただ一つ言えることはキリスト教の信仰を持っているということがイコールで依存症からの回復に繋(つな)がるわけではないということです。

②依存症は治らない病気であることを認める。

これは『依存症は治らない病気。死ぬまでこのまま。しかし回復は可能。だから回復に専心しよう』ということです。

私たちが陥りがちな理解の誤りは依存症を病気としてではなく、罪として捉(とら)えることです。
いったん罪として捉えてしまうと、今度は自動的に信仰による頑張りで何とか罪を犯さないようにしようということになります。
しかし、信仰による頑張りといえば聞こえはいいですが、実際は我力(がりき)に過ぎません。

もし私たちが本当に神の力と助けが欲しいと願うなら、神が用意しておられる解決策を採用することが必要です。
それなしにはピエロのようにただただ舞い舞いをして人生を浪費するほかはありません。

③問題が二つあるように解決策も二つある。

二つの問題とは何でしょうか?
それは精神面での強迫観念と肉体面での渇望現象です。
精神面での強迫観念とは、やってはいけないと分かっているにもかかわらず、やってしまう狂気を指しています。
肉体面での渇望現象とはいったんやり初めてしまうと延々と繰り返し、止めることができなくなることです。

では二つの解決策とは何でしょうか?
ひとつは共同体から受ける支え・助けです。
田代さんがダルクという共同体の一員になることによって支えられているようにです。
もうひとつは12ステップに取り組むことによって与えられる『霊的な目覚め』です。

④霊的な目覚めとは何か?

霊的目覚めとは回復するのに十分な人格の変化です。
回復とは何でしょうか?
回復するとは、問題行動が止むことから始まりますが、それで終わりではありません。
問題行動が止む→心が満たされる→役に立つ人間になる→自由に生きる→自分の可能性を追求する人生を送るようになる。
ここまでが回復です。
これらはみな12ステップに取り組みさえするならば実現すると約束されているものです。

◎依存や嗜癖(しへき)の種類は違っても、多かれ少なかれ私たちはそれらのものの奴隷ではないでしょうか?
私たちは真に自由に生きる人生を送りたいものです。
平安と祝福を祈っています。

田代まさしさんが盗撮事件を起こしたことについての記事を書きました。
クロスアディクションの回復の仕方

スポンサーリンク

コメント

  1. マッキー より:

    ありのパパさんへ

    田代まさしさん…。
    また、やってしまいましたね…。

    残念です。

    次こそは…。

    • ありのパパ より:

      こんばんは、マッキーさん。
      コメントをありがとうございます。

      問題のありかは割と単純であるように思います。
      それは彼は性的依存症であることを認める必要があるということです。
      要するに彼は薬物と性のクロスアディクションなのです。
      ですから彼は性の問題についても無力を認める必要があります。
      そうしない限り、薬物の問題と同じように何回でもトラブルを起こすでしょう。

      またコメントしてください。お待ちしています。