12ステップグループ内のトラブルは12の伝統にもとづいて解決を図る。

自助グループで何らかのトラブルが起きた場合、どのように解決を図るべきかを、皆さんとご一緒に考えます。

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①取れない責任を取ろうとしない

自助グループそのものは責任の主体になり得ないということをまず理解しておく必要があります。
なぜなら自助グループは任意団体であり、財産を持たないし、誰かが会社の社長のように権威をもって会を指導しているわけではないからです。

メンバーはみな平等であり、上下関係はありません。
肩書き(チェアマン・会計・書記)はありますが、それらはお世話係に過ぎません。

ですから私たち自助グループに属する者は何かトラブルが起きても責任の取りようがないのだということをわきまえておくことが大切です。

②ミーティング会場でのトラブル

これは例外はあるでしょうが、ほぼ国内のミーティング会場では規則が守られていると思われます。
ただメモ・録音禁止は徹底されていないようです。
ミーティングでメモをする人は絶えませんし、録音機能があるスマホをいじっている人も絶えません。
注意をしようと思って、私の隣に座っているチェアマンを見るとその方もスマホをいじっているということがありました(笑)。
これは他言無用の原則を踏みにじる行為です。

➂茶話会(さわかい⇨フェロー)でのトラブル

ここでのトラブルが目立つようです。
強迫観念を持っている者同士が集まるのですから、トラブルが起きるかもしれないと考えない方がおかしいとも言えます。

「依存症の真の問題は精神面での強迫観念と肉体面での渇望現象である。そして私たちは生きてる間は決して治らない。ただ回復があるのみである」という理解が私たちにとっての共通理解なのです。
その故に「私たちに限って、そんなことが起きるはずがない」ではなく「私たちにとってはいつ問題が起きてもおかしくない」という心構えでいる必要があります。

しかしそれでもなお交わりは必要なものです。
ミーティングでは話すことができなかったが、茶話会では気楽に話すことが出来、それが回復に繋がったという方も多くおられます。
人は誰でも肩肘張っての話だけでなく、気楽に話したいという願いがあります。
また、アドバイスがほしい場合もあります。

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④依存症者の場合、その人の持っているマイナス面が引き出される可能性がある

性的依存症者の場合、グループ内で性交渉の相手を捜すなどの事例が無きにしも非ずとのことです。

共依存者であればミーティング中は共依存欲求を我慢することが出来ても、茶話会では野放図に共依存が発揮されてしまうことがあります。

怒りなどの感情の問題を持つ人々は、ミーティングや茶話会において文字通り感情を爆発させてしまうことがあります。

このような場合、その特有の行動が止むまで、一旦ミーティングへの参加を見合わせてもらいます。
そのような場合に、ミーティングに出席している人々を守るために、問題当事者のミーティング参加を休止していただくのはやむを得ないことです。

⑤予防策

回復のためにミーティング参加は必須の条件ですが、茶話会は任意によるものであり、回復には直接関係がないことをアナウンスします。
茶話会に出たくない人は出なくてかまわないこと、トラブルが起きる可能性があることも周知徹底します。

ある人には何でもないことが、ある人にとっては耐え難いことである場合が往々(おうおう)にしてあるものです。
ことに依存症に特有の強迫観念を持っている人々の間では何が起きるか分からないところもあります。

⑥行き過ぎた行為を目にしたときは、その場で問題解決を図る

決して見て見ぬ振りをしないことです。
やられた方は唖然としてどう反応したら良いか分からない状態になっていますので、周りの者が気を利かして行動を取るべきです。
その場合でも、どのように行動すべきかを予め決めておけば行動しやすくなります。

⑦当事者間の問題であるという認識の徹底

会社内でのセクハラであれば、当事者同士の問題であると言うことは決して出来ません。
なぜなら彼らは生活のために会社に勤めているわけであり、それが嫌だからと言って会社に行くのを辞めるわけにはいかないからです。

しかし自助グループは回復を目指すところであり、いやなら行かなければよい場所です。
ましてミーティングの後に行われる茶話会は決して強制ではないし、勧められているわけでもありません。

◎いづれにしても、この問題に完璧な答えはありません。
がしかし「最低限これだけは守る」というガイドラインが必要なこともまた明らかであるように思います。

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