AAの創始者ビル・Wの12ステップ物語

AAの共同創設者であるビル・Wは仲間たちと共に12ステッププログラムを作る時、オックスフォード運動の8ステップを参考にしましたが、新たに付け加えたステップについて、彼はこう述べています。
「頑固なアル中には無力を認めるステップがなければならない」

クリスチャンにはこのように言い換えることが出来るかもしれません。
「私たち我の強い者たちに、ステップ1の『無力を認める』がなければどうなるか分からない」(笑)。

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1.12ステップに出会う以前のビル

飲酒の影響により家庭の崩壊が進み、朝はぶるぶる震えるようになっていました。
1929年の株式の大暴落により、ビルは(株式の仲買人だったため)経済的な豊かさも失いました。
この時期はビルが自力に頼って飲酒の習慣を断ち切ろうとした期間でもあります。

2.シルクワーク医師とエビーとの出会い(ステップの1)

シルクワーク医師はアルコール依存症は身体と精神の二重の病気であることを教えてくれました。
大学時代の友人(エビー)は簡単な宗教的な教えと実践的な行動のプログラムを実行したことによって、自分に出来なかったことを神がしてくれたと単純明快に宣言しました。
この話は絶望していたビルの心に響きました。

3.自分なりに理解した神という概念(ステップの2)

人格的存在としての神を受け入れることが出来なかったビルに、エビーは「自分で理解できる神の概念を選べばいい」と言いました。
この言葉がビルに新しい気づきをもたらしました。

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4.ステップの3

ビルは自分が理解している神に「あなたの計画のままに私をお使いください」と謙虚に自分をささげました。
神の配慮と指図(さしず)のもと条件を付けずに心から自分を差し出しました。

5.棚卸しと埋め合わせのリストづくり(ステップの4,5,8,9)

ビルは自分の問題と欠点を思い切って全部エビーに話しました。
自分が傷つけた人々、自分が恨みを持っている人々のリストを作りました。
言い訳せず、相手に責任転嫁(てんか)することもせず、出来る限り一つ一つ正していきました。

6.祈りと黙想(ステップ11)

「人の役に立つための願いの他は何も求めず、決して自分のためには祈らない」
このような祈りをささげるとき初めて計り知れないほど大きな神の恵みを受け取るようになります。

7.ステップの12

この原理を他のすべてのことに実践すべきこと。
他のアルコホーリクにこのメッセージを伝えること。
この二つが自分のしらふを維持する上で絶対に必要なことであるとエビーはビルに伝えました。

これをクリスチャンに適用するなら、「この原理をほかの全てにことに実践する」は自分がありのままに受け入れられたのだから、ほかの人をもありのままに受け入れることになります。
また「このメッセージを伝える」は、当然のことながら伝道ということになります。
クリスチャンにとって、人々をありのままに受け入れることと、救いのメッセージを宣べ伝えることはクリスチャンが聖い(しらふの)生涯を送るための絶対に必要なことです。

8.ありのパパの物語

キリスト教信仰によって救われました。
その次にカウンセリングによって心がいやされました。
さらにキリスト教信仰とカウンセリングを支えとして、12ステップによりアダルトチルドレンからの回復を目指すように導かれました。

ACの回復のため自助グループに参加するようになりましたが、自分が見えてくるに従って抑圧していた怒りが噴出し、次第にコントロール不可能になっていきました。
それは癇癪(かんしゃく)持ち=怒りの爆発という形で外側に現れました。

それで感情・情緒の問題をもつ人たちの自助グループに参加するようになりました。
そこで12ステップを実践することによって、心の静けさを知るようになりました。
もう一人の自分が自分の心の中に現れ、怒りをコントロールできるようになりました。

依存症からの回復を目指す施設で12ステップそのものをより良く理解し、自分のこれからの回復と成長に役立て、今も苦しんでいる他の仲間たちに12ステッププログラムのメッセージを伝えたいと願っています。

9.あなたの物語

どうぞ、このところにあなたの物語を書き込んでいってください。

◎平安と祝福を祈っています。

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コメント

  1. わたる より:

    わたしは昨年9月に飲みすぎて、肝臓を壊し、GOTが二万まであがってしまい、東京医科歯科大学のICUに入院。
    アル中と診断され、退院後、秋葉原のさくらの木クリニックに紹介され、そこで、AAを知る。

    イグナチヲ教会?でのAAに参加(一回)、また、八王子のEAにも参加(二回)、主に、桜の木クリニックのデイケアに参加。

    AAを知り、非常に興味を持ち、わたしが事務局をやっている集まりで紹介しようと思い、ローランド氏とそのあとのつながりが、よくわからなかったので、調べていたら、ここにたどり着いたということです。

    わたし自身は、アル中とうつ病ということですが・・・・

    禅は30年くらいやってまして・・・・昨年も120日程度、お寺で坐禅してました。
    一般的にはかなり坐りこんでいるほうだと思います。

    わたしのライフワークは、単純で、自我からの解放であり、みなと一緒に、歩んでいきたいと思っています。
    自身の問題意識としては、禅はそれなりに素晴らしいシステムではあるのですが、一般向けではないと思います。
    簡単にいえば、悟らなきゃならないし、そして、それを捨てなきゃならないんで、面倒くさいんです。
    また、ある種のバカげた権威主義もあり・・・それはある意味親切でもあるのではありますが・・・気に入りません。
    浄土真宗的なアプローチが必要なのかもしれないとも思っているのですが、人脈はゼロです。

    病気になったおかげで、AAを知り、さまざまな意味で衝撃を受けました・・・この手法で自我と勝負できるかもしれないと感じたからです。
    ただ、AAのプロセスでも、さまざまな問題があったことを知り、ことは単純ではないな、とまたガッカリもしましたが、ガッカリしててもしょうがないんで・・・

    アル中とうつ病という観点から、スカイプのEAにも参加したいと思いますし、また、このHPを運営されているかた(たち)とも直接お話しできたらと思っています。

    • ありのパパ より:

      こんばんは、わたるさん。(実名を書かれていましたので、実名を削除し、ニックネームを付けました。ご了承ください)

      コメントの中にブログソフトがスパムと判定する要素があったようで、スパム扱いになっていました。
      そのスパム判定されたであろう部分を削除して、コメントを承認させていただきました。

      アルコール依存症からの回復に12ステッププログラムを役立てていただきたいと願っています。
      ただ、うつ病は依存症ではありませんので、12ステッププログラムは役に立たないのではないかと考えます。

      また、12ステップは宗教ではありません。
      かと言って世俗的なプログラムでもありません。
      ちょうど、その中間領域のプログラムなので、これを霊的プログラムと呼んでいます。
      よろしくお願いします。