棚卸しの目的は自分の短所は何かを知るため

12ステップは人々をアディクション(嗜癖:しへき)から解放するのみならず、生きづらさからも解放することができます。
今日はありのパパが12ステップをやる中で気づいたことを皆さんにお分かちします。
それは「一つ一つのステップを丁寧にやることが大切」とはよく言われることですが、それとともに「12ステップの一つ一つのステップは相互に関連しているということを見逃してしまうとうまくいかない」ということです。

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1.ステップ4の棚卸しは何のためにやるのでしょうか?

一般的な意味では棚卸しというと在庫管理ということになります。
在庫管理の目的は売れ筋の商品を見つけ出し、いち早くその商品を補充することです。
もう一つの目的は売れ残りの商品を見つけ出し、バーゲンセールなどをしてその商品を処分してしまうことです。
もし私たちが経営者であったとして、売れ残りの商品を売れ筋の商品と勘違いをしてしまい、次から次へと新たに仕入れてしまったとしたら、お店はつぶれてしまいます。
この話を聞いて「私はそうは思わない」という人はあまりいないと思います。
しかし対象が心の世界になると、このような売れ残りばかりを仕入れ続けるということをしている方が案外多いのではないでしょうか?
あなたはいかがでしょうか?(笑)

2.棚卸しの目的は恨み・つらみを明確化するために行うのではありません。

そうではなく自分の短所を神様に取り除いていただくために、自分の短所は何かをはっきりと知るためです。
自分の短所は何かをはっきりと知るために棚卸しを行うということが分かるとメリットがあります。
どんなメリットかというと、棚卸しがスムーズに進むようになります。
12ステップに取り組む多くの人々がステップ4の棚卸しに来ると躊躇(ちゅうちょ)を覚えます。
なぜなら普段は「私は人のことなんか少しも恨んでいないし怒ってもいません」というような顔をして生活しています。
それが面と向かって自分の心の中にある人に対する恨みや恐れを見なければならないからです。
自分の恨みの内容を知ることが最終目的なら、そんなことをして何になると考え、心が重くなるのも無理もないことです。
しかし最終目的が恨みの内容を知ることではなく、その恨みの内容を見ることによって、自分の短所は何かを知るためであるなら、話しは別です。
棚卸しを事務的にさくさくっとやって自分の短所を知ることに全力を尽くそうという気になります。

3.短所を取り除かない限り、神の力が自分のうちに働くことはありません。

多くの人が「無力を認め、神様になら自分を救うことができると信じ、自分の意志と生き方を神の配慮に委ねると決心したにもかかわらず、なぜ神の力が自分のうちに働かないのだろうか」といぶかしんでいます。
ステップ3の神の配慮とは神のみこころということであり、配慮に委ねるとはみこころに従うということです。
私たちのうちにある性格上の短所・欠点が、神の力が私たちのうちに働くのを拒んでいます。
私たちはともすれば間違って「性格上の欠点があろうがなかろうが神様は全能だから私のうちに働くことがお出来になる」と考えがちです。
しかし、そうではありません。
神様は全能ですが、人間に自由意志を与えられた方ですから、私たちの自己意志に反して働くことをなさいません。
もし、神に私たちのうちに働いていただきたいと願うなら、神の働きの妨げになるものを取り除くことが必要となります。
もちろん短所を取り除いてくださるのは神ですが、その神に「これこれの短所を取り除いてください」とお願いするのは私たちの仕事です。
お願いするには「わたしの短所はこれとこれである」と自分が知っていなければなりません。

◎棚卸の目的は恨みの開陳(かいちん)ではなく、自分の恨みの中身を見て、そこから自分の短所は何であるのかを知ることです。
私たちお互いは棚卸の目的を正しく知って、正直に徹底的に自分の心と向き合いたいものです。