イエスが教える一番になりたい人に勧めるたった一つの方法

イエスのお弟子たちが、自分たちの中で誰が一番偉いかを言い合ったことがありました。
そのことをイエスに問われると、弟子たちは顔を真っ赤にして、うつむいてしまいました。[マルコの福音書9章33節~34節](リビングバイブル)
今日は皆さんとご一緒に、この後イエスがお弟子たちにどのように対処なされたかを見ていきたいと思います。

①「偉くなろうなんて考えるんじゃない!」とはイエスは言われなかった。

聖書を現実と結びつけて読むことをしないと「イエスは『偉くなりたいと思う者はみなに仕える者になれ』と言われましたとさ」みたいな感じで読み過ごしてしまいがちです。
もしあなたが会社勤めをしている方であるなら、あなたの会社に新しく社員が入ってきて開口一番「私がこの会社で一番偉い」と言ったら、顔色を変えずに「偉くなりたいと思う者はみなに仕える者になりなさい」と言うことが出来るでしょうか?
ありのパパなら全身の血が逆流し、怒りの余り一言も声を発することが出来ないのではないかと思います(笑)。
しかし一つだけ例外があります。
それは小さな子供が小学校に上がるときです。
「将来何になりたいの?」と聞かれて、「総理大臣!」と答えるわが子を見るとき、決して「アホなことを言うんじゃない」とは言わず「そう、えらいね。君なら必ずなれるよ」と親なら誰でも答えるのではないでしょうか?
同様にイエス様にとっては弟子たちは小学校に上がる前の子供たちのような存在だったのかもしれません。

②評価すると人は死に、受容すると人は生きる。

ここで言う評価とは、存在と行為を切り離すことをしないまま相手を評価すると、相手は死んでしまうということです。
存在と行為を切り離さないままで相手を良く評価すると相手は自惚(うぬぼ)れ傲慢(ごうまん)になります。
「ちょっとほめると、あいつはすぐ舞い上がる」と言う人がおりますが、これは舞い上がった本人にではなく、舞い上がらせた人に原因があります。

また逆に「あの人はちょっと指摘しただけで、すぐへこんでしまう」と言う人もおります。
これも相手をへこませた原因が自分にあるのを気づいていない人です。

ではどうしたら良いかと申しますと、相手に何か言うときは必ずその方の存在と行為を分けることです。
即ち存在はすばらしい価値あるものであり、行為はそのオンリーワンの存在にふさわしいものになっていくようにと励ますのです。
これをしないままで、相手をほめたり、けなしたりするから、相手の方は舞い上がったり、へこんだりするのです。

③では存在と行為を分けるためには具体的にどうすれば良いのでしょうか?

答えはいつでも自分の中にあります。
どういうことかと言いますと、自分自身の存在と行為をしっかり分けて捉(とら)えることが出来ている人は別段意識しなくても自然に人様の存在と行為を分けて接することが出来ると言うことです。
逆に言えば人の存在と行為を分けることができない人は、自分自身の存在と行為も分けることができていないと言うことです。
存在と行為を分けることができないとは「これが出来れば合格、これが出来なければ不合格」と自分に言い聞かせている人です。
存在と行為を分けて捉えることが出来ている人は「これが出来ても出来なくても私はOKの存在である」と肯(うなず)くことができます。

④イエスは相手の存在を否定せず(バカヤローと言わず)、行為だけを問題にしました。

「『一番偉くなりたい』と思うなんて、救われてない証拠です」とも言わず、「『一番偉くなりたい』と願う心を十字架に付けてしまいましょう。これが聖潔(きよめ)です。十字架に付けるまで、あなたは弟子にふさわしくありません」とも言われませんでした。
現代ならさしずめ「一番偉くなりたいと思う人に送るたった一つの方法」とでも題が付くようなことを仰られました。
それは「一番小さな者になって、分け隔てなくみんなにお仕えすること」です。
「なんすか?それ。わけ分かんないんですけど」というのがお弟子たちの正直な気持ちであったかも知れません。

⑤一番小さい者になって、みんなに使えようとする者は、集団の中の一番小さい人を大切にする。

不思議なことと言うべきか当然というべきか、一番大きな人を目指す人(俺はグレイトだぜ!)は今既に大きい人・用いられている人を大切にします。
それに対して一番小さい者になって皆に仕えようとする者は属する集団のなかで取るに足らないと思われている人を大切にします。
たとえばそれが会社であれば平社員を、それが教会であれば初信の者を、家庭であれば兄弟の中で一番年下の者です。
総理大臣であれば生活保護を受けいている人を常に気に掛け大切にいたします(これは皮肉で言っています(笑))。

◎人を活かすことの出来るリーダーになられますようにと祈ります。

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