癒しを促進させるために

心の癒しを促進させるためには、どうしたら良いのでしょうか?
多くの人が癒しを求めながらも、それを得ることが出来ないで苦しんでおられます。
そこで今日は、どのようにして癒しを促進していけば良いのかを考えてみたいと思います。

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1.自己洞察における気づき

①無理に思い出そうとしない。

刑事が被疑者を取り調べるように「何か思い出すことがあるだろう?正直に言いなさい」的な態度をとってはいけません。
このように告白を無理強いさせると、自分自身という存在は心を閉じてしまいます。
私たちが知っておかなければならないことは、自分自身という存在は自分の思い通りにならないということです。
たとえて言うなら、あなたは自分自身という名前の車のドライバーです。
あなたが習熟したドライバーとなって車を運転すれば自分自身はあなたが思ったように動いてくれます。
しかしあなたが未熟なドライバーで車の特性を知らず、乱暴な運転をすれば車はすぐにエンストを起こしてしまいます。
「何で私の思ったように動いてくれないのよ」と泣き言を言っても車はウンともスンとも言いません。
あくまで問題はあなたにあり、解決の鍵はあなたが握っておられるのです。

②普段の生活を送る中で、フラッシュバック的にバチッバチッと稲妻のように思い出すことがあります。

それをキャッチします。
人によって違いますが、一般的には同じ光景が繰り返し思い出されるものです。
思い出されたとき、ぼう~っとして右から左に流れるのを見ているのではなく、なぜ思い出したのかを考えることです。
その光景の原因になっていることが解決されれば、その光景が思い出されることは無くなります。

③杓子定規(しゃくしじょうぎ)に赦そうとしない。

強迫的に赦さなければならないと考えている方がクリスチャンには多くおられます。
もし問答無用で赦そうとするなら、「自分自身」は思い出すことをやめてしまいます。
なぜなら「自分自身」は赦すために「あなた」に思い出させているのではないからです。
そうではなく「こんなことを我慢していた。耐えていた」ということをあなたに気づいてほしくて思い出させているのです。
ですから「大変だったね。こんなことがあったんだ」と共感的に受け止めることです。

2.十二ステップにおける棚卸(たなおろし)

①自己洞察と棚卸の違い

カウンセリングにおける自己洞察と十二ステップにおける棚卸は別々のものです。
ありのパパは初めの頃、勘違いをして棚卸と自己洞察が同じものであると考えていました。
それで小さいときからの記憶をたどろうとしました。
しかしうまくいきませんでした。
なぜなら十二ステップにおける棚卸は心の旅路をさかのぼっていく作業ではなく、「今の私」の行動を変容させていく作業であるからです。
それが分かってからは棚卸が順調に行くようになりました(それでもやすやすと言うわけにはいきませんが)。

②棚卸のやり方

恨んでいる人のリストをずらっと紙に書き出します。
次に恐れている人のリストを同じように書き出します。
次には自分が傷つけた人々のリストを書き出します。
このとき、名前だけを書きます。
恨んでいる理由や恐れている理由は書きません。
思い出せる全部を書き終わったら、今度は人の名前を書いた欄の隣にその内容を書いていきます。
これも同じように内容だけ書きます。
内容を書き終わったら、今度は自分のどこが脅(おびや)かされたのかを書いていきます。
これが終わりましたら、次に恨みや恐れの「正確な本質」を書いていきます。
正確な本質とは、なぜこのようなことが起きたのか、なぜ私は恨んだのか、恐れるようになったのかの理由です。
このようにして棚卸を進めていきます。

3.統合的ないやしとは?

①万能の癒しの方法はない。

私たちは風邪を治すための薬と結核を治すための薬は別々であることを知っています。
しかし心の問題を解決するための方法は一つであると勘違いをしがちです。
カウンセリングで全部治ると考える人がおり、片方では十二ステップですべて良くなると考える人がいます。
これはキリスト教根本主義が「御言葉を信じれば全ての問題は解決する!」と大上段に構えるのと変わりがありません。
心の問題は症状別に取り扱っていかなければならないというのが真実であろうと、ありのパパは考えています。

②なぜ人はインスタントな癒しを求めるのか?

手っとり早く癒されたいと願うことを理解できないわけではありません。
しかし手っとり早くという考えそのものが、自分自身とじっくりと対面することから逃避していることを表しています。
そして自分自身と対面することを避けていること自体が案外問題の核心であったりするのです。
車の運転席で「何で動いてくれないんだよ~」と泣き言を言っていても、車は一㎝だって前に進んでくれません。
前に進もうと思うなら、泣き言を言うのをやめて運転技術を習得する必要があります。

◎私たちが知っていることは有限です。
しかし癒されていくための有力な方法を私たちは知っています。
この方法を自分に適用していく限り、癒しの道を歩んでいくことが出来ます。
祝福を祈っています。

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コメント

  1. 加世 より:

    ありのパパさん、こんばんは。

    この記事を書いてくださって本当に感謝します。
    棚卸しについて丁寧に説明してくださり、これならできそうだと思えました。

    不思議ですね、昨日この記事にさっと目を通してから今日、
    思いださなかった傷をぱちっと思いだす機会がありました。
    神様は本当に偉大で、全てのことを導いて、美しく、
    私の人生に臨んでくださってるんだと感じました。

    焦らず、ゆっくり、人生の棚卸しをしていきたいと思います。
    やり始めたら、また様々なことにぶつかるかもしれませんが、
    ありのパパさん、よかったら知恵を貸してください。
    神さまに用いられる器とされるために、まず自分から、
    変わって、生きたいと思いました。
    感謝します。

    • arinopapa より:

      加世さん、おはようございます。
      コメントをありがとうございます。

      聖霊なる神様と二人三脚で人生を歩みたいものですね。
      十二ステップも加世さんの人生に益となるように祈っています。

      またコメントしてください。お待ちしています。