電話相談とカウンセリングの違い

電話で行われるカウンセリングと面談で行われるカウンセリングには、いくつかの大きな違いがあります。
両者にメリットがあり、デメリットもあります。
それで今日は皆さんとご一緒に、この二つのカウンセリングの違いを見てみたいと思います。

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1.電話カウンセリング

①電話カウンセリングの長所

a.なんと言っても手軽です。
「話を聴いてもらいたい」と思えば、受話器に手を伸ばせばカウンセリングを受けることができます。

b.カウンセラーもクライアントも、互いが匿名(あるいは無名)のままでカウンセリングを行うことが出来ます。
多くの人が相談することによって、自分の名誉や社会的地位が脅かされるのではないかという不安をもっています。
しかし電話で匿名で相談できるのであれば、安心を担保することが出来ます。

c.自己カウンセリング(あるいは自己洞察)をなさっている方が、新たな気づきを得るために他者の物の見方を参考にするのは有益です。
自分一人で自己カウンセリングをしていると、どうしても物の見方が一面的になりがちです。
そのようなとき電話で他のカウンセラーと言葉を交わすことによって、考えをリフレッシュすることが出来ます。

②電話カウンセリングの短所

電話カウンセリングは一回で完結する性格のものであるため、気をつけないと電話を掛けてくださるたびに初めから相談をやり直すことになるという面があります。
「これが良い」という方も多くおられるので、一概には言えないのかもしれませんが、いつまで経っても先に進まないという点は確かにあります。

2.面談のカウンセリング

①面談カウンセリングの長所

a.良く言われることに「カウンセリングを受けようと決断した時点で問題の半分は解決している」というのがあります。
これはカウンセリングを受けるのに大きな決断が必要であるため、その決断が問題への正しい取り組みへとクライアントを導くためです。

b.より本質的な解決が可能となります。
たとえば電話相談ですと解決の具体策を伝授して終わりとなるところを、面談カウンセリングではクライアントの心に焦点を当てます。
これがどのような違いを生じさせるかと言いますと、単なる具体策ですと応用が利きませんから、違った形で同種の問題が発生したとき手も足も出ないということになりがちです。
しかし本質的な解決法を身に付けた場合は、極端な言い方をすれば「どっからでも掛かってこんかい!」という気概を持つことが出来ます。

c.面談カウンセリングは実名を基本に行われます。
これはどういうメリットがあるかと言いますと、地域の民生委員や病院のケースワーカー・精神科医と連携を取りつつカウンセリングを行なえるということです。
匿名で行われる電話カウンセリングでは、クライアントが自分の病気の治療について不満を語ったとしても、カウンセラーは話を聴く以上のことは出来ません。
しかしこれがクライアントが置かれている現実の状況をある程度知っているなら、具体的な助言をなすことが出来ます。

②面談カウンセリングの短所

これは面談カウンセリングそのものが持つ欠点ではありませんが、カウンセリングを受けるのに決断が必要なため、決断するまでに事態が相当悪化してしまっているということがあり得ます。
良くあるのが「こうなる前に何でもっと早く来てくれなかったの?」ということです。
ですからこの種の問題を防ぐ効果的な方法は、電話カウンセリングを有効に活用することです。

3.クリスチャンカウンセラーとセキュラーのカウンセラー

①クリスチャンの中にはセキュラーのカウンセラーに拒否反応を示す方がおられます

セキュラーとは、未信者ということであったり、クリスチャンであっても信仰とカウンセリングを切り離して考えるカウンセラーのことです。
拒絶反応を示されるのも分からないわけではないのですが、ありのパパはこの点に関しては異なる意見を持っています。
ありのパパ自身はクリスチャンカウンセリングとセキュラーのカウンセリングの両方から学びました。
その経験から申し上げますと、全てのクリスチャンカウンセラーがというわけでは勿論ありませんが、クリスチャンのカウンセラーは心の問題をどうしても信仰に結びつけがちな傾向があります。
「それがなぜ悪いのか?」とある人は問われるでしょう。

②うつ病や統合失調症はクリスチャンであっても掛かるし、未信者であっても掛かるのです

子供の登校拒否もクリスチャンのお宅であろうが、未信者のお宅であろうが関係ありません。
丁度、風邪を引くのにクリスチャンも未信者もないのと同じです。
それを無理やり信仰に結びつけること自体が、問題をややこしくする原因になっています。

どんな状況であっても神様に頼ることは良いことです。
しかし「こんな問題など、信仰もってれば起きる訳ない」と考えるようでは不健全も甚だしいと言わなければなりません。
信仰は問題が起きないために持っているわけではなく、問題が起きたとき毅然として対応できるための心の屋台骨(やたいぼね)の役割を果たすためのものです。

③アメリカの大きな教会ですと、専門のカウンセラーが配置されているところもあります

日本の場合ですと、そこまでは行っていませんので、信者の側で何とかしなければなりません。
もしあなたの教会の牧師が「信仰によってどんな問題も解決できる」と真顔で言うようなら、残念ながらカウンセラーを別のところで探す必要があるでしょう。

現在活動しているカウンセリングの団体には「いのちの電話」があります。
また各県で「教育相談センター」というものが設置されており、そこでは電話相談と面談のカウンセリングの両方が行われています。
もしお子さんに問題があって悩んでおられるような場合は、まず教育相談センターに電話をしてみるのが良いでしょう。
教育相談センターは県の教育委員会のもとに運営されていますが、匿名で電話相談できます。

◎ありのパパのありのままブログでも電話カウンセリングを行っています。
詳しいことは「電話相談ご希望の方へ」に書いてございますので、カウンセリングをご希望の方はお読みください。

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