芸能人の薬物依存について

1.田代まさしさんが薬物所持で何度目かの逮捕をされました。

①田代さんが前回刑務所から出所した際、「自分は薬物の恐ろしさを十分に知ったので、自助グループなどの助けを借りなくてもやって行けると思う」とコメントされました。

ある依存症の専門家は、このコメントを聞いて「必ず再発する」と思ったそうです。
依存症の恐ろしさを知るということは、二つのことを知るということです。
一つは田代さんが仰ったように、薬物そのものの恐ろしさです。
もう一つはその薬物依存に勝つ力が自分のうちにないということを知らなければなりません。
田代さんは「自分は薬物依存の恐ろしさを知った」ので、それで十分と思われたかもしれません。
しかしそれでは片手落ちも甚だしいと言わなければなりません。

②人には生きている限り、チャンスがあります。

どうぞ、そのチャンスを用いてダルクなどの薬物依存症者のための自助グループに必ず繋がっていただきたいと思います。
12ステップとミーティングに出席し続けるなら、必ず生涯に渡って薬物から解放された人生を送ることが出来ます。

2.リンジー・ローハンさんのこと。

①ローハンさんはアルコール依存症が原因で刑務所に収監されました。

短期間の収監の後、依存症患者のためのリハビリ施設に移されました。
アメリカには同様のリハビリ施設が数多くありますが、ローハンさんが入所した施設はローハンさんの顧問弁護士が経営するものです。
これはこの弁護士のお子さんが薬物中毒のために命を落とすという痛ましい事件があり、そのことからこの弁護士が施設を建設したのでした。
現在この施設に滞在中のローハンさんが、こともあろうに今度は何と薬物検査で陽性反応が出て、処分保留が取り消されてしまいました。
これで刑務所に逆戻りするのは確実と言われています。

②「リンジー・ローハン」で検索してみると、2004年からアルコールや薬物の所持のため、撮影に遅れたり、飲酒運転で捕まったりという記事を読むことができます。

彼女は問題を起こすたびに、セラピーを受けたり、更生施設に入所したりを繰り返すのですが、いずれも短期間しか続きません。
暫くすると、またお定まりのトラブルメーカーに戻っていくのです。
そしてとうとう七年後の今年、刑務所に入ることが確実と言われるようになってしまいました。
この七年間で、引き返そうと思うなら、引き返すことも出来たはずなのに、彼女はそうしませんでした。
これは彼女が自分の掛かっている依存症という病気を過小評価したことが真の原因だと思います。
「なんとかなるさ。うまくつきあっていけば良い。誰でもこのようなことはある」と自分を騙しながら、ついにここまで来てしまったのです。

3.依存症から解放されるために。

①多くの芸能人が繰り返し薬物所持で逮捕されています。

彼らの特徴は自助グループに参加しないことです。
いくら悔やんでも、いくら号泣しても、いくらお詫びしても、そんなものは薬物依存の前では何の役にも立ちません。
かならず薬物を欲する感情の大波が押し寄せてきて、あっと言う間に飲み込まれてしまうのは時間の問題です。
そうならないために必要なのが、生涯に渡って十二ステップをやり続け、ミーティングに参加し続けることです。
それ以外には薬物依存からの解放の道はありません。

②どんなドラッグも有害なものです。

麻薬は効果が比較的弱いものから、強いものへと移行していくと言われます。
大抵の人は、大麻などの欧米では合法化されている国もあるような薬物から入ります。
しかし次第にもっと激烈な効き目があるものを求めるようになります。
ですから「大麻は有害ではない」とか「大麻はタバコよりも害が少ない」というデタラメを真に受けてはなりません。
比較的害の少ない薬物に留まっていることが出来る人は一人もおりません。
もしそんなことが出来るなら、はじめから薬物に手を出すこともなかったはずだからです。

③飲酒年齢の引き下げはアルコール依存症者の増大を招きます。

当たり前のことですが、アルコール依存症になるためには、酒をある一定の期間、大量に飲み続けなければなりません。
人によって、飲む量や期間は異なるようですが、飲み始める時期が遅ければ遅いほど、依存症になる時期を遅くすることが出来ると言えます。
うまくいけば生きている間はアルコール依存症にならないで済むかもしれません。
このことを考えるとき、未成年者に気安くアルコールを勧めるのは止めなければなりません。

◎全ての人に依存症になる可能性があります。
ですからこれを人ごとであると思ってはなりません。

スポンサーリンク