カウンセリングの感情転移を自助グループのミーティングで取り扱う!

カウンセリングを受けている時に起きるものに感情転移があります。
この感情転移を自助グループなどのミーティングに参加することによって取り扱うことができます。

①様々なミーティングの形

a.グループカウンセリング

これはメンバーがクライアントの役とカウンセラーの役をするものです。

長所:温かい雰囲気に包まれて相互カウンセリングを行いますので心地が良いです。

短所:皆がそれぞれ自分が最善だと思うことを述べるので、ともすると「船頭多くして船山に上る」ということになりがちです。

b. エンカウンターグループ

これはグループのメンバーが何の制限も付けずに言いたいことを言い合うものです。
普段は建前でモノを言う人であってもエンカウンターグループにおいては本音で語ることを求められます。

長所:これに参加することによって「初めて本音でモノが言えた」という人もおります。

短所:エンカウンターグループでは自由に本音を言っても良いが、社会ではそれをしてはならないときもあります。
その違いが分からず、研修会から帰って来たら「気狂いに刃物」状態になっていたということがあるようです。

c.構成的エンカウンターグループ

これはエンカウンターグループに修正を施したものです。
エンカウンターグループは何の課題も設けずに進行しますが、構成的エンカウンターグループはファシリテーター(進行役)が様々なプランを組みます。

現在では構成的エンカウンターグループがエンカウンターグループの主流になっているようです。

長所:単なるエンカウンターグループでは得られない様々な気づきを得ることが出来るようです。

短所:あらかじめ予定されていることをこなす感じがあり、エンカウンターグループほどには深い気づきを与えることが出来ていないという評価があります。

d.12ステップ・ミーティング

これは共通の問題を抱えた人たちが言いっぱなし・聴きっぱなし・他言無用の原則に基づいて語り合うものです。

長所:ありのパパは個人的にはこれが一番良いと思っています。ミーティングに繋がりつつ、12ステップを行うなら、人は必ず真の成長を遂げることができます。

短所:12ステップの実践なしのミーティングはぬるま湯のようです。そこから抜け出れないのですが満足もないという中途半端な状態にその人を置きます。

②感情転移という問題

感情転移とは処理されていない抑圧された感情がカウンセリングを受けることによって心の表面に出てくることです。
そしてその未処理感情をカウンセラーなどの本来関係ない人にぶつけます。

理由は本来の原因のある人にぶつけれるほどには肝が据わっておらず、心の準備も出来ていないのでぶつけても問題のない人にぶつけてしまうのです。

カウンセリングを行う場合にこの感情転移は必ず起きるものと考えておいた方が良いものです。
しかしクライアントが感情転移を起こしたままの状態では回復は進まず停滞してしまいます。
ではどうやって対処したら良いかと言いますとミーティングを活用することです。

③ミーティングをどのように活用するか?

12ステップミーティングですと言いっぱなし・聴きっぱなしという原則があり何を言っても良いし、人が何を言ってもそれに応答する義務もありません。

これは感情転移の処理方法としては最善のものです。
言葉のキャッチボールを認めませんから感情転移が起きても最小限のものに留めることが出来ます。

④赦すことは回復に必須の条件か?

感情転移が起きる原因は未処理の感情がそのままになっているからです。
それで多くの人はその未処理の感情を処理済みにしようとしますが、そんなことは無理なことだとありのパパは考えています。
昨日まで憎んでいたのに今日からきれいさっぱり憎しみから解放されるなどということはありえないことです。

キリスト教会でなされる証にもこの類のものを多く見かけます。
しかし直接会って確かめた限りにおいては未処理の感情が処理済みの感情になっていたということはありませんでした。
そのように強く願う余り、無理やりに処理済みにしてしまっておられるようでした。

⑤真の癒しとは何か?

それは感情をコントロールできるようになることです。
未処理の感情をコントロールする術を身に付けるということです。
そのようにして未処理の感情と仲良く同居していくうちに段々と未処理の感情が処理済みの感情になっていくのを感じます。
しかし一般的なことを言えば生涯この未処理感情とつきあう覚悟が必要です。

私たちは神がくださる助けを全部利用して、感情的にも自律した存在となりたいものです。

◎平安と祝福を祈っています。

“カウンセリングの感情転移を自助グループのミーティングで取り扱う!” への2件の返信

  1. 処理済みにしないといけないと思ってました。
    そのプレッシャーで去年ずいぶん悩みました。
    未処理のままであった事を認めて、ようやく進めそうな気がしてますが、処理済みにできる自信がなくて不安でした。
    でも、未処理のまま折り合いを付けていくんだと考えたら、出来そうな気がしてきました。
    ありがとうございます。

  2. 冬猫さん、こんばんは。
    コメントをありがとうございます。

    未処理の感情を全部、処理済みに出来たら、どんなにか清々するでしょう(笑)。
    これは完全主義への憧れと通じるところがありますね。
    しかし私たちは聖書に基づいて中庸の道を行くことが大切であると考えます。

    またコメントしてください。お待ちしています。

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