わずか三日で死んでしまった猫がくれたプレゼントと元敏腕刑事の物語

大島さんは35年間の在職中は様々な難事件の解決に当たり、周囲からは鬼刑事として恐れられました。
退職してからは寺を持たない在宅僧侶として第二の人生を始められました。
今日はこの大島さんの人生を皆さんにご紹介します。

①貰い子として育てられた

そのことを大島さんは「仏様が育ての親の姿を取ってこの世に来てくださったのだと思います」と仰います。

②元刑事の出家と修業

元刑事が出家することは中々受け入れられなかったようです。(日蓮宗)
それでも育ての母親が亡くなったとき、葬儀の席でお坊さんになおも出家の希望を伝えたところ、大島さんの真剣さを分かっていただき出家することが出来ました。

日蓮宗の場合は修行道場というところにまず入るのだそうです。
その修業の内容は厳しく、35日間で10k痩せてしまいました。
朝四時に起床して、褌一丁での水行(水浴び)から始まって、みっちりと修業が続きます。

③子供の問題ではなく大人の問題

現在、大島さんは少年院の特殊面接員として月二回子供たちと面接されています。
大島さんによると、少年院に入る子供の80%は親が子供を厳しく(暴力をもって)育てたか、あるいは反対に自分が分からなくなるほどに甘やかして育てたかのどちらであるそうです。
子供たちの話を聴いていると「このような家庭で育ったら無理もない」と思われるそうです。

子供が社会に出てからどのように対処すれば良いのかを教えるのが親の最大の役目です。
それが暴力を持って子供をしつけると子供は暴力以外に自分の意志を現す術を持たないことになります。
また甘やかして育てることも自分の意志を通す術を身に付ける機会を奪うことですから社会に出てから困ったことになります。

「子供がおかしくなっているのではない、子供を育てる大人がおかしくなっているのです」と仰います。

④わずか3日で死んだ子猫ちゃんが果たした使命

少年院での面接で心を開いてくれない子供もいます。
その中に1年間面接しても心を開いてくれない子供がいました。
そうすると大島さんも人間ですから段々と面接に生きたくないと思うようになりました。

そのようなとき大島さんの奥様が子猫を拾ってきました。
その猫の名前をクロとつけました。
クロちゃんは首に大きな傷があり、獣医のところに連れて行きました。
しかし治療のかいなく、その猫は拾ってから三日で死んでしまいました。
御夫婦で泣きながら「このクロちゃんは何のために猫として生れてきて、猫として楽しいことがあったんだろうか?」と話し合いました。

丁度、黒ちゃんが死んだ日がその少年との面接日でした。

大島さん:「今日は俺はあまりやる気がないんだ。猫が死んじゃってさ。こんな話聞いても面白くないだろ?」

少年:「そんなことないよ。僕も捨て猫を拾って育てたことがあるんだ」

遂に少年は猫の話しがきっかけとなって自分の生い立ちまでを話してくれ、心を開いてくれたのでした。

面接が終わり帰ろうと車に乗った大島さんの目からは涙が溢れ出て止まらなくなりました。
「クロちゃんが私の代りにあの少年の心を開いてくれた。クロちゃんは何のために生れてきたのかと考えていたが、クロちゃんはあの少年の心を救うために生れてきてくれたのだ」
大島さんは僅か三日で死ななければならなかったクロちゃんは仏様の化身であったと思うのでした。

さて、私たちは命の向こう側に神の生命を見ているでしょうか?
全ての被造物は神がご自身の愛を現すために造られたと信じるなら、私たちは自分自身が励ましを得、また人々を励ますことが出来るようになります。

◎平安と祝福を祈っています。

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