教会は心の病をもっている人に対してどのように対処するべきか?

一口に心の病といっても、色々な病があり、対処の仕方も異なります。
それで今日は皆さんとご一緒に、病ごとにどのように対処すれば良いかを考えます。
(初めにお断りしておきますが、ありのパパは精神科の医師ではありません。ですので今からお話しますことは、クリスチャン生活において学んできたことに過ぎません。どうぞそのつもりでお読みくださるようにお願いいたします。)

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1.精神病といわれる病

①統合失調症やうつ病がこの範疇に入ります

これらの病の特徴は、患者さんにはご自分が病気であるとの認識がないか、あっても弱いということです。
それで病院に行くように周囲の者が勧めても、容易には応じません。
しかし正常な社会生活を営むことが出来ませんから、離職や退学に追い込まれたりします。

②精神の病を持った方が教会におられる場合、教会スタッフはどのような対応をすれば良いか?

その方には必ず精神科に受診し続けることと、医師から貰う薬を飲み続けることを勧めなければなりません。
間違っても何の根拠もなく「すこしずつ薬を減らしていこうね」などと言ってはなりません。
信徒の患者さんが、この勧めを本気で受け取ると、病気治療に極めて有害な影響を及ぼすことになります。

③教会のメンバーはどのように対処すれば良いか?

治療は医師に任せて、教会は患者さんに対して共感的アプローチに徹するべきでしょう。
具体的にはただ黙って話を聴くことです。
その時に注意しないといけないのは「私は自分が病気ではないと思うんですが、あなたはどう思いますか?」と聞かれたとき、それを肯定するような応答をしてはならないことです。
肯定と受容は違います。

2.神経症といわれる病

神経症の患者さんの特徴は、周りの人が異変に気づくだけでなく、ご自分も病気であるとの認識があることです。

①教会スタッフはどのような対応をすれば良いか?

病院の治療と合せて、教会スタッフが行うカウンセリングが車の両輪のような働きをするとき、患者さんに有益な影響を与えることが出来ます。
ただし、教会スタッフがカウンセリングの専門的な訓練を受けていることが前提となります。
そうでない場合は、傾聴中心のカウンセリングを行うのが良いと思います。
間違っても「聖書にはこう書いてあるから、あなたは必ず治る」とか言わないことです。
患者さん本人にしてみれば、「そんなことは百も承知だ。それにもかかわらず何故私が治らないのかということに苦しみをお覚えているのだ。そんな気持ちも分からずに、簡単に言わないでほしい」という気持ちなのです。

②教会のメンバーはどのように対処すれば良いか?

教会メンバーの方々はみな良い人ばかりであり、善意から何とか励まそうとします。
しかし言ってはならないこともあります。
たとえば「あなた、必ず治るわよ」とか「だれそれさんも、同じ病気だったんだけど、治ったのよ。だ・か・ら、あなたもきっと治るわよ。大丈夫よ!」という言葉です。
これらは一見、なんの問題もないように感じますが、そうではありません。
患者さんがこれらの励ましの言葉を聞く時どんなことを感じるかというと、「必ず治るというけど、あなたは神様か?」と思うものですし、「誰それさんが治ったから、私も治るというのは、一体どんな根拠があるのか?気休めはやめてほしい」と感じるものなのです。
何か言ってあげたいと思う気持ちをぐっと押さえて、傾聴に徹することが一番大切なことです。

3.正常な社会生活を営むことは出来ているが、生き辛さを感じる人々

この人たちは、まわりの者からは「そんなに幸せだのに、何を落ち込んでいるの?」と言われますが、ご本人は不幸のどん底にでもいるかのように感じています。

①教会スタッフはどのような対応をすれば良いか?

これらの人々はまわりから見ると、何で悩んでいるかが分かりません。
要するに贅沢な悩みとして受け取られるわけです。
それで教会の牧師に相談したりすると、牧師はついお説教したくなります。
しかし説教するのは礼拝のときだけにしておくのが賢明です(笑)。
決して「そんなこと言ったって、君より不幸な人は世の中に沢山いるんだよ」などと言ってはなりません。

②教会のメンバーはどのように対処すれば良いか?

年季の入った教会メンバーですと、このような人を見ると、つい余計なお世話を焼きたくなるものです。
自分の苦労話を話しだしたり(誰もあなたの話など聴いていません)、解決するための秘訣を助言したりし始めます。
しかしここで最も大切なことは、黙ってその人の話しを聴いてあげることであり、黙って寄り添ってあげることです。
そうしたら神様が黙って話を聴くということを通して癒しの業をしてくださいます。

◎神の御前では、心に病をもっている人もそうでない人も、何ら変わるところはありません。
全ての人は神様からご覧になるなら『あなたは私の目に高価で尊い』のです。
愛をもって、そして知恵をもって、心の病を持った方々に接していきたいものです。
平安と祝福を祈っています。

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