ヨハネが教えた最も大きな戒めは互いに愛し合うこと

どうしたら互いに愛し合うことが出来るかを考えます。

1.古い戒めと新しい戒め

①耳にたこが出来るぐらい陳腐な教え

聖書は格調高く訳されていますので、注意深く読んでいかないと道徳の書として読んでしまう危険があります。

しかしヨハネが教会に書き送った手紙の中には「君たち、同じことを何度も聞かされて内心では『耳にたこが出来る』と思っているだろう?」[Ⅰヨハネ2:7]と書かれているところがあるのです。

②新しい物を依存症者のように欲しがるクリスチャンたち

現代クリスチャンは何か新しいものはないかと探し回っているかのようです。
教会の指導者も「今度の聖会では誰を招けば良いかなぁ」と思案している始末です。

後ろに人が倒れると噂を聞けば「おぉ、それは良い」と反応し、笑いが止まらなくなるリバイバルが起きていると聞くと大挙して押し寄せます。
しかし去年の聖会では誰が来てどんな説教をしたかなど誰も覚えていません。

③気づきを得ているか?

問題は新しい教えがないことではありません。
何度も聞かされて分かっていると思い込んでいることで、実はちっとも分かってないということに気づいていないのが問題なのです。

「たばこが体に悪いのは分かっているんだけど止められなくて」と言う人がおります。
しかしそうではありません。
たばこが体に悪いと分かっていたら人はたばこを吸わなくなるのです。
では何故分かっているのに止めないかというと分かったつもりになっているだけで本当は分かっていないからです。
本当に分かるというのは気づきを伴っていなければなりません。
頭の中で分かったつもりになっているだけでは何の意味もありません。

2.問題から逃げない

①抱えている問題はみな異なる

私たちは人をステレオタイプで見がちなものです。
なぜならその方が楽だからです。
しかしそれをしている限りうまくいきません。

たとえば子供が大学に行かないで専門学校に行きたいと言ったとします。
そのようなとき大人たちはつい「みんな大学に行っているから」としようもないことを言ってしまいます。
問題は「みんな」ではなく目の前にいる「自分の子供」なのですが、それがわかりません。
そのような対応に終始していると子供の心は親から離れていきます。
そうならないためには焦点を「みんな」ではなく「ひとり」に合せることです。

②「やって当たり前」という定規を人を当てない

御夫婦の話し合いを傍から伺っていると「あなたは当然こうすべき」「お前はこうするのが当たり前なのにしなかった」という剣(つるぎ)で互いを切り合っていることが多いです。

赤ん坊なら親に向かってギャーギャー叫べば親がオシメを変えてくれミルクを飲ませてくれます。
しかし大人同士でこれをやっても一体誰がそれをしてくれるというのでしょうか?
互いの関係を破綻させたくないのであれば大人になることです。

③躓(つまず)かない秘訣

『同じクリスチャンを愛する人は光の中にいて躓くことはない』[2:10]

「私、躓いたわ!」と言われると、反射的に「それはどうもすいません」と謝ってしまうのですが、聖書は躓く人に原因があると言っています。
(もちろんそうでない場合も沢山あります。実際イエス様は人を躓かせる者は災いであると仰っています)
人々に愛をもって接する人は躓かないと言うのです。
さてここで言う愛とはどのようなものでしょうか?

3.自分自身を愛することから始める

①肉欲・貪欲・虚栄を愛する者は自分自身を愛していない

自分自身を愛する代りに肉欲・貪欲・虚栄を愛すると、自分自身は空虚感に満たされてしまいます。
また自分自身を愛するように隣人を愛するわけですから、自分自身を愛していないときは最も近しい隣人を愛することが出来なくなります。

②愛の反対は無関心

愛の反対語は憎しみです。
では最も典型的な憎しみとは何でしょうか?
それは無関心です。
無関心ほど大きな憎しみは存在しません。
自分自身を愛さないで肉欲・貪欲・虚栄を愛しているとき、隣人に向けるものは愛ではなく無関心ということになります。

③本音で生きる

二番目に大きな憎しみは本音を言わず建前で接することです。
これを子育てでやると子供は病気になります。
なぜ建前で接するかというと本音で接するとまずいからです(笑)。

なぜまずいかと言うと自分は肉欲を愛しており、自分自身も隣人も愛してなんかないというのが本音だからです。
しかしこれを面と向かって言ってしまうと関係が破綻しますから、建前で接してしまうことになるというわけです。

どうやら互いに愛し合う秘訣は自分自身と人々の本音に焦点を当てて生きることにあるようです。

◎平安と祝福を祈っています。

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