永遠の若大将・加山雄三さんのこと

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歌手であり、俳優でもある加山雄三さんが芸能生活50周年を迎えられたとのことです。
その加山さんがラジオのインタビューに答えておられました。

加山さんは小さい頃は喘息持ちでお体が大変弱く、そのため茅ヶ崎に越してきたのでした。
そこで朝から晩まで海で遊び、見違えるように元気になられました。

①加山さんが小学生の頃、父である俳優の上原謙さんに殴られたことがありました。

それで初めての家出をしたのですが、行くところもなく夜遅くまで海辺にたたずんでいました。
そうしたところ夜遅くなって、お母さんの女優である小桜葉子さんがおにぎりを持って迎えに来てくれたのでした。
その時にお母さんは加山さんに向かって「これからも色々なことがあると思うけど、お母さんと何でも話せる関係でいようね」と言ってくれたのでした。
この時の体験が大きな影響を加山さんに与えました。
このとき以来、秘密のない親子関係を持つことが出来たとのことです。

○このようなとき、ぐだぐだと細かいことを言わず、ピシッと大切なことだけを言うのは、中々出来ることではありませんね。

②加山さんのおばあちゃんのこと。

お話をお伺いしていると、加山さんのおばあちゃんは世間的には有名な方ではなかったのですが、深い内面性を持っていた方のようです。
加山さんが少年時代、おばあちゃんと一緒にお寺巡りをしました。
それは観光名所を巡るような表面的なものではなく、共に座禅を組み、老師の説法に耳を傾けるという求道者のような営みに近いものだったようです。

おばあちゃんに「お前は死ぬほど苦しい目にあった時、死ぬかい?それとも生き抜くことを選ぶかい?」と聞かれました。
少年であった加山さんは「そりゃ、おばあちゃん。もちろん生き抜くことを選ぶさ。決まってるじゃないか」と答えました。
おばあちゃんは加山さんの目をじっと見て、一言「そりゃ、良かったね~」とにこっと微笑まれました。
そのおばあちゃんの笑顔と一言が、加山さんの心に理由は分からないけれど強烈な印象となって焼き付けられました。
後になって、死んだ方が良いと思われる試練にぶち当たった時、はじめておばあちゃんの微笑みと言葉の重さを理解することができたそうです。

③会社の経営がうまくいかず、自暴自棄になり掛けたことがありました。

やけ酒をあおりながら「何で俺だけがこんな苦労をしなけりゃならないんだ」と泣き言を言った時、奥様の松本めぐみさんが後ろからそっと近づいて、加山さんを抱きしめ「その気持ち良く分かるわ」と言ってくれました。
加山さんはその時「俺はなんて良い女房と巡り逢うことが出来たんだ」と心底思ったそうです。
これがきっかけとなり、加山さんの反転攻勢が始まりました。

○やはり人は教えられることによってではなく、共感し受容されることによって変わっていくものであるようです。

④自分が受けた分を人々に返していくことこそ、生れてきた目的であると、加山さんは自覚しておられます。

加山さんは自分の天職は何かということを、はっきり自覚しておられる方です。
皆さんは「俳優という職業だから天職という自覚を持つことが出来るのではないか?」と思われるかもしれません。
しかしそうではないのです。
加山さんが仰る天職とは、具体的な職業を指すのではなく、自分が人から受けた恩(恵み)を人々にお返しする手段として天職を捉えておられます。
おばあちゃん・お母さん・奥様と深い影響を与えてくださった方々がおられるわけですが、この人々から受けた恵みと感動を社会の人々に返したいと願っておられるのです。

ある時、一人の男性が「自殺しよう思って、線路に横たわった時、加山さんの歌がどこからか聞こえてきました。それは『母よ』という歌でした。その歌を聴いているうちに、『こんなことをしてはいけない。どんなことがあっても生きていこう』と思い、自殺を思い止まることが出来ました。ありがとうございました。」と言われました。
そのとき加山さんは、涙が出るほど嬉しく感じ、また歌うことが自分の天職であることを再確認されたのでした。

⑤加山さんは大変美しい日本語をお話になられる方です。

聴いている人やアナウンサーは涙ぐみながら応答しているのですが、ご本人はあくまでも明るくカラッとしておられました。
加山さんはインタビューの最後に「お話を聞いてくださり、ありがとうございました。皆様ご機嫌よう」と言って締めくくられました。
ありのパパはこんなに美しい日本語を使う人を見たことがありません。
本当に感動しました。

◎すべてのひとが憧れの若大将になれるわけではありません(笑)。
しかし加山さんを支えている愛の原理によって人生を生きていくということは、すべての人にとって可能なことです。
私たちもこの道を貫き通したいものです。

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