傾聴がカウンセリングの基本。これができる人が良いカウンセラー!

人の話を聴くとはどういうことかを考えます。

①理容室の店長さん

その店長さんはご自分が休みの日に老人福祉施設に散髪のご奉仕に行かれます。
ほとんどが認知症の進んだお年寄りなのですが、店長さんに向かって「みかん、みかん」と言い続けるおじいちゃんのお話を以前このブログ(2010.04.11)に書いたことがあります。

そのおじいちゃんも認知症で昔のことは覚えているが、一週間前のことは覚えていないという状態であるそうです。
しかしそのおじいちゃんは店長さんに向かって「青島みかん」と言うのです。
それは前回の散髪のときに、このおじいちゃんが「三ヶ日みかん」と連呼するので、店長さんはそのおじいちゃんが「三ヶ日みかん」と言うたびに「青島みかん」と答えたのでした。
それが一ヶ月経って再訪問したときに、おじいちゃんが店長さんに向かって「青島みかん」と言ったのです。

この話を聴いてありのパパは驚いてしまいました。
なぜなら一週間前のことを覚えておくことが出来ない認知症のおじいちゃんではあっても、店長さんとの会話のやりとりが心に印象深く残っていたのです。
私たちはこの店長さんほどに人々の印象に深く残るような会話をしているでしょうか?

②店長さんがお子さんとお年寄りに人気がある秘密

ありのパパが髪を切っているときにも、何人もの小学生が親に連れられて店長さん目当てにやってきていました。
なぜ店長さん目当てであることが分かるかと言うと、店長さんが休みの日に来店した小学生が「じゃあ、今日はいいや」と言って髪を切らずにそのまま帰ったのを見たことがあるからです。

この店長さんがお子さんやお年寄りに人気がある理由は何だと思われますか?
もちろん多くの理由があると思いますが、ありのパパが考える理由は[人の話を聴く]ということです。

③誰も人の話の聞いてない婦人たち

ご婦人たちの会話を横から聞いていると笑えるときがあります。
それはそのご婦人たちは誰も人の話を聴いていないということです。
確かに人の話を聴く振りはしているのですが、それはあくまでも自分が話を始めるきっかけを狙っているのに過ぎません。
「そうそう。わたしもそう。それでね………」(なんだ結局自分の話をしたいのかよ(笑))
「ひどいわね~。ほんとにひどいわね。そう言えば私にもこんなことがあった」(やっぱり自分の話かよ(笑))

どうしてこんなことになってしまうのでしょうか?
ある婦人のカウンセラーにこの話をしたところ「家で誰にも話を聴いてもらえてないからではないか」と答えました。
何となく恨みがましい答えを聞いて「それ、自分のこと言ってんじゃない?」と思わず突っ込みを入れそうになりましたが、すんでのところで思い止まりました(笑)。

④男性と女性の違い

NHKの「試してガッテン」のプロデューサーであり、「死なないぞ、ダイエット」の考案者である北折一さんが言っておられましたが、絶対的な成功率を誇る「死なないぞ、ダイエット」ですが、女性の成功率が低かったそうです。

それで調べてみると女性は何かをやるときに一人でコツコツとやるよりも、友人とワイワイガヤガヤやりながら実行する方が成功率が高いということが分かりました。
それで「死なないぞ、ダイエット」の改訂版を出して、これがまたベストセラーになりました。

このような視点から見ると女性が友人とお話をするときに人の話を聴かずに自分の話ばかりをしているように見えるのも理由があるのかもしれません。
でもこれも度がすぎると本人がいないときに「あの人はいつも自分の話ばかりする」と陰口をたたかれることになりますから注意が必要です。

⑤人の話を聴くことが出来る人になるために

人に話を聴いてもらいたい人であっても、そうしてもらうためには相手の話をまず聞かせていただかなければなりません。
30分黙って相手の話を聴いてみてください。
そうしたら相手はあなたが話すことを何でも聞いてくれます。
どうぞ試しに一度やってみてください。
その効果に驚くことと思います。

世の中は自分のことを話したい人ばかりです。
そんな中に一人、人の話を聴くことが出来る人がいたら、その人の人気が上がるのも頷(うなず)けるというものです。

⑥人の話を聴くときに気を付けること

○「今度は何を言おうかな」と考えながら相手の話を聴かないことです。
そうしないと上の空(うわのそら)になります。

○「私はこう思う」と言っても良いがなるべく言わないようにする。
多くの場合、相手はあなたの意見を聞きたいのではなく、自分の話をただ聞いてもらいたいのです。

○悩み相談であってもあなたが答えてはならない。
相手の話を傾聴することによって、その方ご自身が解決を見いだすのを手助けすることが出来ます。

⑦一日に何回か聞き役に徹してみる

あなたが主婦であるなら、まずご自分のお子さんに対してやってみることです。
いつもは自分の願いを押しつけ、小言(こごと)を機関銃のように発射しているのですから(失礼!)、子供が話しかけてきたときには絶対に会話の主導権を取らないと決めてお子さんの話をしっかりと聞かせてもらうのです。

あなたがご主人であるなら、奥様が話をされるとき真剣に聴かせてもらいます。
奥様に一方的に話をしていただくのです。
あなたは聞き役に徹します。

あなたが聞き役に徹するとき、どんな素晴らしい奇蹟が起きることでしょうか!

◎平安と祝福を祈っています。

“傾聴がカウンセリングの基本。これができる人が良いカウンセラー!” への2件の返信

  1. 私も以前友人から自分の事ばかり話すと指摘された事があり、以来グループで話す時は他の人になるべく話してもらうよう心がけることにしています。
    それでも、難しいですね。
    先日、数回ACAに参加してみて、言いっぱなし、聞きっぱなしの効用が理解できました。

    そして、ある意味女性の会話って守秘義務がないだけで(汗)似たような感じかもとも思ってしまいました。

    心に思い煩いがある時、男性に話すと決まって「こうすれば?」や「こう思う」など、別に相談していなくても必ずコメントしようとしてくれます。
    有難迷惑を感じつつ、なるほど、ただ聴くって大切なんだって逆に気付かされました。
    そして、悩みを男性に話すのはやめようと誓いました(笑)

    私も聴くに早く、語るに遅くなれるよう聖霊に助けてもらえるよう日々祈ってます。
    一番の目標は子供の話を聴ける大人になる事です。

  2. 冬猫さん、こんにちは。
    コメントありがとうございます。

    >心に思い煩いがある時、男性に話すと決まって「こうすれば?」や「こう思う」など、別に相談していなくても必ずコメントしようとしてくれます。

    ○そうですね。
    話の聞き役に徹することによって信頼関係が出来上がり、その信頼関係の管を通して神様が癒しの働きをしてくださいます。
    そのことをはっきりと理解し信じていないと、自分が何かしないといけないという思いに囚われ振り回されてしまいます。

    >一番の目標は子供の話を聴ける大人になる事です。

    これは誰にとっても、やりがいのある仕事だと思います(笑)。

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