12ステップをやってみる

1935年にアメリカのオハイオ州アクロンで絶望的な二人の酔っぱらいが出会ったことが、AAの始まりでした。
一人はウォール街で働く人であり、もう一人は外科医でした。
二人には多くの共通点がありました。
二人とも敬虔なクリスチャンであるにもかかわらず、アルコール依存症のために何回も精神病院への入退院を繰り返していたこと、それにもかかわらず、回復への望みが全くなかったことです。
こんな二人ですが、この二人が知り合ってから間もなくして驚くべき事実をつかみました。

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1.それはお互いが相手の手助けをしているときは、飲まないでいられるということでした。

これは良いとか効果があるというものを試してみても、結局は再飲酒していたのですが、相手の手助けをしているときだけは、気が付くと自分が酒を飲まないでいられたのでした。
それで彼らはこの真理を本気になって実践し始めました。
今度は病院のベッドに閉じ込められたアルコール依存症の弁護士のもとを訪れました。
そうすると、その弁護士もこの話を信じ、自分もその活動に参加することにしました。
こうして1937年には、このやり方で酒を止めることが出来た人が二十人にもなっていたそうです。

2.他の依存症者に徹底してかかわっていくことほど、自らの嗜癖(しへき)への再依存を防ぐ保証になる行動はない。他のことがみなうまくいかなくても、これには効果がある。

①依存とはアルコール依存など特定のものに肉体的・精神的・経済的・社会的不利益を被るほど依存する病のことを言います。

アルコール依存から始まったAAは、他の依存症の回復プログラムとしても用いられるようになっていきました。
現実的な問題として、覚醒剤の依存症者とアルコール依存症者が一緒にミーティングをやってもうまくいかないことが多いのだそうです。
それで自然に依存症別にミーティングが行われるようになりました。

②本質的なことを言えば、人が依存症になるのは神でなければ満たすことが出来ない空虚感が心の中にあることが理由です。

ではこの空虚感を満たすということに焦点を当ててみてはどうかと考える人もいるわけですが、これが中々うまくいかないようです。
心の空虚感を満たすといっても、これは頭の中の理解であり、余りに現実感が乏しいのが原因ではないかと思います。
ではなぜ依存症別のミーティングだとうまくいくかと言うと、自分と同じ悩み・苦しみを持っている者に対しては共感しやすいということが挙げられます。
共感できるので、人が自分の鏡になり、自分自身の本当の姿に気づき、回復への道を歩むというパターンが再生産され易くなるのではないでしょうか。

3.他者と関わりを持つ程度が深ければ深いほど、癒しと成長の道を進んでいることを証している。

①依存症者でなくても、人はみな自分のことしか考えない存在です。

そんな自分中心な存在である自分が、人様にかかわっていくことによって、人の視点から物を見ることが段々と出来るようになっていくのです。

②人の話を聴いているとき、その人の真の姿が分かります。

カウンセリングの勉強会で、ある方が自分の思いを吐露しておられました。
そのお話を大勢の方が聞いておられたのですが、その中で一人だけ特異な反応をする方がおられました。
それは体をひねって、両手を握って、手をもみもみしているのです(笑)。
人の話を聴くだけだのに、なぜ七転八倒しなければならないのかと言うと、それは心の中で「その位、分かれよ。俺がバシッと言ってやる」と思っていたからではないでしょうか。
このお二人を見ていると「果して問題があるのは、自分の問題をお話になっている方にあるのか、それとも人の話を聴けなくて、自分の意見を言いたくてたまらない貴方にあるのか」と言って差し上げたい気持ちになったことですが黙っていました(笑)。

③初めに喉が渇いた者が井戸を掘る。

貴方がアルコール依存ならAAに行ってみることです。
またそれが何の嗜癖であっても、その嗜癖を専門に扱うミーティングに出席してみてはどうでしょうか?
もし近くでミーティングをやっていないなら、あなたがミーティングを始めれば良いのです。
何も難しいことはありません。
ただ三つのルールを守れば良いだけです。

a.話しっぱなし
b.聞きっぱなし
c.他言無用

このルールをミーティング出席者に徹底すれば良いだけです。
そうしたら1935年に起きたと同じ奇蹟が、あなたにも与えられることでしょう。

コメント

  1. Dr.D より:

    こんばんわ。良い仲間ができると希望がわくし認知の歪みが修正できるのが良い点ですね。
    この場で告知してもいいのか分からないけど

    ・感情問題から回復するためのグループ
    http://homepage1.nifty.com/ea_japan/

    ・薬物依存症者を家族に持つ12ステップ
    http://www.yakkaren.com/

    • arinopapa より:

      Dr.Dさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      「真の聖化」についてDr.Dさんがコメントしてくださったものに、お答えしています。
      よろしければ、そちらもご覧くださればと思います。

      またコメントしてください。